この記事の要点

  • 対象者:法律事務所、弁護士事務所、司法書士事務所の経営者
  • 構築期間:2〜3週間
  • 初期費用:10〜30万円(信頼性が問われる業種のためデザイン投資を推奨)
  • 月額費用:2,000〜8,000円
  • 必須機能:相談予約フォーム、弁護士紹介、取扱分野一覧
  • 推奨プラグイン:Contact Form 7またはWPForms、Amelia(相談予約)
  • 重要要素:弁護士広告規程への配慮、料金の明確な提示、実績・解決事例の適切な表現

法律事務所サイトとは

法律事務所サイトとは、法律事務所が取扱分野・弁護士の経歴・料金体系等を発信し、相談予約を受け付けるWebサイトのことです。ポータルサイト(弁護士ドットコム等)への掲載に加えて自社サイトを持つことで、事務所の専門性や実績を独自に伝えられ、価格競争に巻き込まれにくい問い合わせを獲得しやすくなります。

法律事務所サイトの主な役割

ポイント:法律事務所は「信頼」で選ばれる業種です。安価なテンプレートそのままの見た目より、事務所の雰囲気が伝わる写真・落ち着いた配色を意識したデザインへの投資が、問い合わせ数に直結しやすい分野です。

WordPressが法律事務所サイトに適している理由

分野別のポイント

個人向け(離婚・相続・交通事故等)

企業法務・顧問弁護士

刑事事件専門

司法書士事務所(登記・相続手続き等)

法律事務所サイトに必要なページ構成

必須ページ

推奨ページ

法律事務所サイトに必要な機能

相談予約フォーム

初回相談の申し込みを受け付ける機能です。電話対応の負担軽減と、機会損失の防止につながります。

弁護士紹介・スタッフ紹介機能

各弁護士の経歴・専門分野・実績を個別ページで紹介する機能です。

料金表・取扱分野の一覧表示

複数の分野・プランを分かりやすく比較表示する機能です。テーブル形式や料金表専用のブロック・プラグインで整理すると読みやすくなります。

Googleマップ表示・アクセス案内

事務所の場所を地図で表示します。Googleマップの埋め込みコードで実装できます。

Googleビジネスプロフィール連携

「地域名+弁護士」「地域名+法律事務所」といった検索・Googleマップでの表示を最適化するために重要です。営業時間・電話番号・写真を正確に登録しておきましょう。

おすすめプラグイン比較

プラグイン価格主な機能おすすめ度
Contact Form 7 完全無料 相談予約フォームの作成。シンプルな申込受付に十分
コスト重視に
WPForms 無料版あり ドラッグ&ドロップで直感的にフォーム作成、条件分岐対応(Pro版)
初心者に
Amelia 年額$59〜 日時指定の相談予約カレンダー、自動リマインドメール
日時指定予約に
Advanced Custom Fields 無料版あり 弁護士紹介・解決事例等をカスタム項目で統一管理
複数弁護士在籍の事務所に

法律事務所サイト構築の手順

1. 事前準備

2. サーバー・ドメインの契約

信頼性が重視される業種のため、事務所名や地域名を含んだ分かりやすい独自ドメインを取得しましょう。

3. WordPressのインストール・テーマ選択

法律事務所向けの専用テーマは選択肢が限られるため、落ち着いた配色のビジネス系・コーポレート系テーマ(テーマの選び方を参照)を選び、写真やレイアウトで信頼感を演出するのが現実的です。

4. 取扱分野ページの作成

分野ごとに個別ページを作成し、それぞれのページで想定される検索キーワード(例:「離婚 弁護士 地域名」)を意識した内容にします。

5. 弁護士紹介ページの作成

経歴・専門分野・所属弁護士会・資格を明記します。顔写真の掲載は信頼獲得に大きく寄与します。

6. 相談予約フォームの設置

Contact Form 7等で申込フォームを作成し、送信後の自動返信メールで「〇営業日以内に折り返します」等、対応の見通しを伝えましょう。

7. 料金ページ・よくある質問の作成

費用への不安は相談を躊躇させる大きな要因です。目安だけでも明記することで問い合わせのハードルを下げられます。

8. Googleビジネスプロフィールの登録

無料で登録でき、「地域名+弁護士」等のローカル検索での表示に重要です。

9. 公開・確認

公開前に、後述する弁護士広告規程に抵触する表現がないか、事務所内でダブルチェックすることをおすすめします。

集客・運営のコツ(広告規程への配慮)

1. 弁護士の業務広告に関する規程を必ず確認する

重要:弁護士の広告には、日本弁護士連合会が定める「弁護士の業務広告に関する規程」等のルールがあります。訴訟の勝訴率はそもそも表示自体が禁止事項とされているほか、他の事務所との比較広告、依頼者のプライバシーに配慮しない事例紹介、実際に扱っていない事例(シミュレーション等)の実績としての掲載等も問題になり得ます。サイト公開前に必ず内容を確認してください。

2. 解決事例は個人が特定されない形で

見落としがちな必須表示:事務所のウェブサイトに所属弁護士会の名称が表示されていないものは違反広告とされています(東京弁護士会等の案内より)。フッターや会社概要ページ等、サイト内のどこかに必ず明記してください。

3. SEOで地域名+分野名を意識する

4. 問い合わせのハードルを下げる

5. スマホ対応と表示速度

緊急性の高い相談(刑事事件等)ほどスマホからの検索・問い合わせが多い傾向があります。レスポンシブデザインの確認は必須です。

よくある質問

Q1. 「実績」や「解決事例」を具体的に書いても問題ないですか?

A. 依頼者のプライバシー・守秘義務に配慮し、個人が特定されないよう抽象化した形で紹介するのが一般的です。「〇〇億円の請求を認めさせた」のような誇大な数字表現や、依頼すれば必ず同じ結果が得られると誤解させる表現は、弁護士広告に関する規程に抵触するおそれがあるため避けてください。詳しくは所属弁護士会・日本弁護士連合会の広告規程を確認することをおすすめします。

Q2. 法律事務所のサイトにも予約システムは必要ですか?

A. 必須ではありませんが、初回相談の日程調整をメール・電話のやり取りだけで行うと機会損失につながることがあります。カレンダー形式で空き時間を提示できる予約プラグインを導入すると、問い合わせから相談までのハードルを下げられます。

Q3. 顧問契約や継続的な相談を受け付けていることはどう伝えればよいですか?

A. 「顧問弁護士サービス」のような専用ページを設け、対象(個人事業主・中小企業等)・月額の目安・対応内容(契約書チェック回数の目安等)を明記すると、企業からの問い合わせにつながりやすくなります。料金を明記しない場合でも「料金体系はご相談内容により異なります。まずはお問い合わせください」等、問い合わせへの導線を用意しておきましょう。

Q4. 月額費用はどのくらいかかりますか?

A. サーバー代(月1,000〜3,000円程度)が中心です。弁護士ポータルサイトへの継続課金(月額数万円)と比べて大幅にコストを抑えられます。

Q5. デザインにはどのくらい費用をかけるべきですか?

A. 信頼性が重視される業種のため、無料テーマそのままより、落ち着いたデザインへの一定の投資(プロへの依頼やテーマ購入)を推奨します。予算が限られる場合は、まず高品質な有料テーマ(1〜2万円程度)から始めるのも選択肢です。

Q6. 複数の事務所(支店)がある場合はどう構成すればよいですか?

A. 拠点ごとにページを分け、それぞれのアクセス情報・所属弁護士を明記するのが一般的です。マルチサイト機能を使って拠点ごとにサイトを分ける方法もありますが、多くの事務所では1つのサイト内に拠点ページを設ける方がシンプルです。

関連する用途

法律事務所サイトと組み合わせて活用できる関連用途をご紹介します。

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