マルチサイトとは?

WordPressマルチサイトは、1つのWordPressインストールから複数の独立したサイトを運営できる機能です。

通常のWordPress vs マルチサイト

通常のWordPress

マルチサイト

メリット:複数サイトの管理が効率化され、リソースの節約にもなります。

マルチサイトの活用例

1. 企業の部門別サイト

2. 多言語サイト

3. ポータルサイト

4. 教育機関・学校

向いているケース:管理者が同じで、複数のサイトを運営する場合に最適です。

マルチサイトの2つの形式

形式 URL例 特徴 おすすめ度
サブドメイン型 site1.example.com
site2.example.com
それぞれが独立したサイトに見える ★★★★★
サブディレクトリ型 example.com/site1
example.com/site2
メインサイトの配下に見える ★★★★☆
重要:マルチサイト有効化後は、形式を変更できません。慎重に選びましょう。

マルチサイトの有効化手順

警告:マルチサイト化は後戻りできません。必ず事前にバックアップを取ってください。テスト環境での事前検証を強く推奨します。

STEP 1: バックアップを取る

データベースとファイル両方の完全バックアップを取得してください。

STEP 2: wp-config.phpを編集

  1. FTPでサーバーに接続
  2. wp-config.phpをダウンロード
  3. 以下のコードを「編集が必要なのはここまで」の直前に追加:
追加コード:
define('WP_ALLOW_MULTISITE', true);
  1. ファイルを保存してアップロード

STEP 3: ネットワーク設定

  1. WordPressにログイン
  2. 「ツール」→「ネットワークの設置」が表示される
  3. サブドメイン型かサブディレクトリ型を選択
  4. ネットワーク名とメールアドレスを入力
  5. 「インストール」をクリック

STEP 4: wp-config.phpと.htaccessを編集

画面に表示されるコードを、wp-config.phpと.htaccessに追加します。

wp-config.phpに追加(例)

define('MULTISITE', true);
define('SUBDOMAIN_INSTALL', true);
define('DOMAIN_CURRENT_SITE', 'example.com');
define('PATH_CURRENT_SITE', '/');
define('SITE_ID_CURRENT_SITE', 1);
define('BLOG_ID_CURRENT_SITE', 1);

.htaccessに追加

表示されたコードを.htaccessの# BEGIN WordPressより前に追加します。

STEP 5: 再ログイン

一度ログアウトし、再度ログインします。「参加サイト」が表示されていれば成功です。

サブドメイン型のDNS設定

サブドメイン型の場合、ワイルドカードDNSの設定が必要です。

ワイルドカードAレコードの追加

  1. ドメイン管理会社のDNS設定画面を開く
  2. 新しいAレコードを追加
  3. ホスト名:*(アスタリスク)
  4. 種別:A
  5. 値:サーバーのIPアドレス
  6. 保存
効果:これにより、site1.example.com、site2.example.comなど、どんなサブドメインでもサーバーにアクセスできるようになります。

新しいサイトの作成

サイトの追加手順

  1. 「参加サイト」→「サイトネットワーク管理者」→「サイト」
  2. 「新規追加」をクリック
  3. サイトアドレス:site1(サブドメイン型)またはsite1(サブディレクトリ型)
  4. サイトのタイトル:サイト名
  5. 管理者メール:管理者のメールアドレス
  6. 「サイトを追加」をクリック

サイトの管理

ユーザー権限の種類

権限 できること
特権管理者 ネットワーク全体とすべてのサイトを管理
サイト管理者 割り当てられたサイトのみ管理
編集者・投稿者・寄稿者・購読者 通常のWordPressと同じ

プラグインとテーマの管理

プラグインの扱い

テーマの扱い

マルチサイトの注意点

1. 一度有効化すると戻せない

マルチサイト化を解除するには、サイトを再構築する必要があります。

2. 一部のプラグインが非対応

マルチサイトに対応していないプラグインもあります。事前に確認しましょう。

3. 複雑性が増す

通常のWordPressより管理が複雑になります。上級者向けの機能です。

4. サーバーリソースを共有

すべてのサイトが同じサーバーリソースを共有するため、1サイトの負荷が全体に影響します。

推奨:マルチサイトは上級者向け機能です。初心者の方は、まず通常のWordPressに慣れてから検討しましょう。

マルチサイトに向いている場合・向いていない場合

向いている場合

向いていない場合

代替案:マルチサイトが不要な場合は、サイトごとに別々にWordPressをインストールする方がシンプルです。

まとめ

WordPressマルチサイトは、複数サイトを効率的に管理できる強力な機能ですが、上級者向けです。

マルチサイト導入のチェックリスト

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