📊 難易度バッジの見方 🟢 かんたん プラグインON/OFFや管理画面の設定のみ。コード不要 🟡 ふつう 設定画面で複数項目を調整。軽微なコード入力あり 🔴 むずかしい .htaccess・wp-config.php編集、CDN設定など

📋 目次

  1. なぜWordPressの高速化が必要か?
  2. まず自分のサイトを計測する
  3. キャッシュの仕組みを理解する
  4. 高速化の優先順位ロードマップ
  5. プラグインを使う高速化
  6. プラグインを使わない高速化
  7. 画像の最適化
  8. 日本語フォントの最適化
  9. HTML・CSS・JavaScriptの最適化
  10. 動画埋め込み時の対応
  11. サードパーティスクリプトの影響と対処
  12. データベースの最適化
  13. サーバー環境の影響
  14. モバイルファースト最適化
  15. 高速化の「やりすぎ」に注意
  16. 高速なWordPressテーマ3選
  17. 効果測定と継続的な改善
  18. よくある質問(FAQ)
  19. まとめチェックリスト

① なぜWordPressの高速化が必要か?

「サイトが少し重くても内容が良ければいい」と思っていませんか?実はページの表示速度は、SEO・収益・ユーザー体験のすべてに直接影響する最重要指標のひとつです。

53%
モバイルユーザーが3秒超で離脱
出典:Google「The Need for Mobile Speed」(2016年)
※1万以上のモバイルWebドメインを分析
7%
1秒の遅延でコンバージョン率が低下
出典:Akamai「State of Online Retail Performance」(2017年)
※100msの遅延でコンバージョン7%低下
32%
1秒→3秒でバウンス率が上昇
90%
5秒超でバウンス率が上昇

高速化で得られるメリット

🔍 SEO(検索順位)の向上
GoogleはCore Web VitalsをSEOの直接的なランキング要因として採用しています。特にモバイルファーストインデックスにより、モバイルの速度が検索順位に直結します。
📉 直帰率・離脱率の低下
5秒以内で読み込まれるサイトは19秒かかるサイトと比べて直帰率が35%低く、平均セッション時間が70%長いというGoogleのデータがあります。
💰 コンバージョン率・収益の改善
ECサイトや広告収益サイトでは、表示速度の改善が直接売上に影響します。Walmartの調査では1秒の速度改善でコンバージョンが2%向上したと報告されています。
🖥️ サーバー負荷の軽減
キャッシュや画像最適化によってサーバーへのリクエストが減り、同じホスティングプランでより多くのトラフィックを処理できるようになります。
🤝 ユーザーの信頼感・ブランド評価の向上
ページが素早く表示されるサイトは「しっかりと管理されている」という印象を与え、ブランドへの信頼感を高めます。

② まず自分のサイトを計測する

高速化は「計測→改善→再計測」のサイクルが基本です。何となく施策をするのではなく、まず現状のスコアと問題点を把握してから対策を立てましょう。

主要な計測ツール

📊 PageSpeed Insights(最重要)🟢 かんたん
Googleの公式ツール。URLを入力するだけでCore Web Vitals(LCP・INP・CLS)のスコアと改善提案が表示されます。モバイルとPCそれぞれ確認し、まずモバイルスコアを優先して改善してください。
📈 GTmetrix🟢 かんたん
ウォーターフォールチャートで「どのファイルが何秒かかっているか」を視覚的に確認できます。重いリソースの特定に最適です。
🌐 WebPageTest🟡 ふつう
世界各地の拠点から計測でき、「海外からアクセスしたときの速度」も確認できます。CDN効果の確認に特に有効です。

Core Web Vitals の読み方

GoogleのランキングはCore Web Vitals(コアウェブバイタル)と呼ばれる3つの指標で評価されます。2024年からFID(First Input Delay)がINP(Interaction to Next Paint)に置き換えられた点に注意してください。

指標 正式名称 意味 良好 要改善 不良
LCP Largest Contentful Paint 最大コンテンツ(ヒーロー画像等)の描画完了時間 2.5秒以内 4.0秒以内 4.0秒超
INP Interaction to Next Paint クリック等の操作への視覚的応答速度(2024年FIDから変更) 200ms以内 500ms以内 500ms超
CLS Cumulative Layout Shift ページ読み込み中のレイアウトのズレ・ガタツキ 0.1以下 0.25以下 0.25超
💡 各指標の主な改善方針 LCP改善:ヒーロー画像の圧縮・WebP/AVIF変換・fetchpriority属性・サーバー応答速度(TTFB)の改善
INP改善:重いJavaScriptの削減・遅延読み込み・DOMサイズの削減
CLS改善:imgタグへのwidth/height明示・Webフォントのfont-display:swap設定・広告枠の高さ予約

③ キャッシュの仕組みを理解する

「キャッシュプラグインを入れよう」とよく言われますが、キャッシュには4種類あり、それぞれ役割が異なります。理解してからプラグインを選ぶと、設定ミスを防げます。

📄

ページキャッシュ

動的に生成されるHTMLを静的ファイルとして保存し、次回以降はPHP・DBを使わずに即時配信する。最も効果が大きい。

👥 対象:全訪問者
🖥️

ブラウザキャッシュ

CSS・JS・画像などをユーザーのブラウザに一定期間保存する。2回目以降の訪問でサーバーへのリクエストを削減。

🔄 対象:リピーター

オブジェクトキャッシュ

DBクエリの結果やPHPの処理結果をRAM(Redis/Memcached)に保存する。WooCommerceなど動的サイトに特に効果大。

💾 対象:動的コンテンツ
🌐

CDNキャッシュ

画像・CSS・JSを世界中のサーバーに分散配置し、ユーザーに最も近い拠点から配信する。物理的な距離による遅延を解消。

🗺️ 対象:遠方の訪問者
⚠️ キャッシュプラグインは必ず1つだけ! ページキャッシュを行うプラグイン(WP Rocket・LiteSpeed Cache・W3 Total Cacheなど)を複数インストールすると競合が発生し、サイトが壊れたり速度が逆に低下したりします。必ず1つに絞って使用してください。

④ 高速化の優先順位ロードマップ

施策が多すぎて「何から始めればいいかわからない」という方のために、効果の大きさ×実施のしやすさで3段階に整理しました。

🟢 今すぐやる(効果大・難易度低)

  • 📦 使っていないプラグインを削除する
  • 🗜️ キャッシュプラグインを1つ導入する
  • 🖼️ Lazy Loadを有効化する
  • 📷 アップロード前に画像を圧縮する
  • 🐘 PHPバージョンを最新(8.x系)にする
  • 🗑️ 使っていないテーマを削除する
  • 📊 PageSpeed Insightsで現状を計測する

🟡 余力があればやる(効果大・難易度中)

  • 🌄 WebP・AVIFへ画像を変換する
  • 🔤 Google Fontsをローカルホストに移す
  • ☁️ Cloudflare無料プランを導入する
  • 📦 JS・CSSの圧縮・遅延設定をする
  • 🗄️ データベースを定期的に最適化する
  • 🎬 アニメGIFを動画フォーマットに変換する

🔴 上級者向け(効果大・難易度高)

  • 🖥️ LiteSpeed対応サーバーに乗り換える
  • 💾 Redisオブジェクトキャッシュを導入する
  • ⏰ WP-Cronをシステムcronに置き換える
  • 🏷️ fetchpriorityをLCP画像に手動設定する
  • 🔗 リダイレクトチェーンを.htaccessで整理する

⑤ プラグインを使う高速化

キャッシュ・総合最適化プラグイン

LiteSpeed Cache(LSC)🟢 かんたん〜🟡 ふつう
LiteSpeedサーバーを使っているなら最優先で選択すべき無料プラグイン。ページキャッシュ・オブジェクトキャッシュ・画像最適化・CSS/JS圧縮・WebP変換まで一括管理。サーバーレベルで動作するため他プラグインより高速です。
💡 LiteSpeedサーバー以外でも基本機能は使用可。QUIC.cloud CDNとの連携も可能
WP Rocket🟢 かんたん
設定が非常に簡単な有料キャッシュプラグイン。インストールしてONにするだけで多くの最適化が自動適用されます。JS遅延実行・未使用CSS削除・遅延読み込みなど高度な機能も揃っています。年約$59〜(複数サイトプランあり)。
💡 ApacheやNginxサーバーを使っている方に特におすすめ
Autoptimize🟢 かんたん
HTML・CSS・JavaScriptのミニファイ(圧縮)と結合を行う無料プラグイン。WP Rocketを導入していない場合のCSS/JS最適化の定番。キャッシュプラグインと組み合わせて使います。
FlyingPress🟡 ふつう
fetchpriority対応・未使用CSS削除・JS遅延実行など、Core Web Vitals改善に特化した比較的新しいプラグイン。有料(年$99〜)ながら機能の網羅性が高く評価されています。
Perfmatters🟡 ふつう
不要なWordPressの機能(絵文字・XML-RPC・jQuery Migrate等)を一括で無効化し、リソースヒント(preload・preconnect・prefetch)の追加、Google Analyticsのローカルホスト化などが可能な軽量ツール系プラグイン。
💡 キャッシュプラグインと組み合わせて使うことでさらに効果が高まる
Query Monitor🟢 かんたん
どのプラグインがどれだけDBクエリを発行しているかを可視化する開発者向けの無料ツール。「重いプラグインを特定する」ための診断ツールとして使用後、削除してOKです。

画像最適化プラグイン

EWWW Image Optimizer🟢 かんたん
無料で使えるWordPress定番の画像圧縮プラグイン。アップロード時に自動圧縮し、既存の全画像も一括最適化できます。WebP変換機能も無料で利用可能。
ShortPixel🟢 かんたん🟡 ふつう
WebPとAVIFの両方に対応した画像最適化プラグイン。月100枚まで無料、それ以降はクレジット制(有料)。AVIFへの変換を行いたい場合はShortPixelが国内で使いやすい選択肢の一つです。ブラウザ非対応時のJPEG/PNGへの自動フォールバックも設定できます。
Imagify🟢 かんたん
WP Rocketと同じ開発元(WP Media)の画像圧縮プラグイン。ノーマル・アグレッシブ・ウルトラの3段階圧縮から選択可能。WP Rocketとの相性が良く、セットで使われることが多い。
⚠️ プラグインの「入れすぎ」に注意 キャッシュ系・圧縮系のプラグインはそれぞれ1つだけにしてください。同じ機能を持つプラグインを複数入れると設定が競合し、かえって重くなる原因になります。設定を変更したら必ずシークレットモードで動作確認してください。

⑥ プラグインを使わない高速化

CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の活用

Cloudflare無料プランの導入🟡 ふつう
Cloudflareは世界320拠点以上にサーバーを持つCDNサービスです。無料プランでも静的ファイルのキャッシュ・HTTPS化・基本的なDDoS防御が利用できます。ネームサーバーをCloudflareに変更するだけで導入でき、日本国外のアクセスに特に効果があります。
💡 プラグイン「WP Cloudflare Super Page Cache」を使えばWordPressとの連携が容易になります
ColorfulBox CDN(Cloudflareカスタマイズ版)🟢 かんたん
Cloudflareを独自カスタマイズした有料CDNサービスです。カラフルボックスが提供しており、Cloudflare公式よりも設定がシンプルで、WordPressユーザーが手軽に導入できます。

Cloudflare無料プランとの主な違い
  • カラフルボックスの管理画面(cPanel)から設定・操作が完結(Cloudflare公式アカウント不要)
  • キャッシュクリアなどの操作もcPanelから即時実行できる
  • Cloudflareの設定画面に直接触れないため、初心者でも安全に使いやすい
  • WAF(Webアプリケーションファイアウォール)を内包しており、DDoS対策も同時に実現
  • カラフルボックス以外のサーバーでも、DNSレコードの変更で利用可能
料金:月額440円〜(初回1ヶ月無料お試し)・サーバー契約なしのCDN単体申し込みも可
💡 Cloudflare無料プランとColorfulBox CDNの選び方 Cloudflare無料プラン→ 費用をかけたくない・細かい設定を自分でコントロールしたい場合に最適。設定にやや慣れが必要。
ColorfulBox CDN→ カラフルボックスを使っている・管理画面をひとつにまとめたい・初心者でも安心して導入したい場合に最適。月額440円〜で本格的なCDNが利用できる。

不要なWordPress機能の無効化

使っていないプラグインを削除する🟢 かんたん
「無効化」だけでなく「削除」することが重要です。無効化されたプラグインでも自動読み込みされる処理が残るケースがあります。Query Monitorで影響の大きいプラグインを事前に特定してから削除すると効果的です。
絵文字スクリプトの無効化🟢 かんたん
WordPressは標準で絵文字用のJavaScriptを全ページに読み込みます。現代のブラウザは絵文字をネイティブで表示できるため、このスクリプトは不要です。Perfmattersやプラグインで簡単に無効化できます。
// functions.phpに追記(コードで無効化する場合)
function disable_wp_emojis() {
    remove_action('wp_head', 'print_emoji_detection_script', 7);
    remove_action('wp_print_styles', 'print_emoji_styles');
}
add_action('init', 'disable_wp_emojis');
jQuery Migrateの無効化🟡 ふつう
古いjQueryコードの互換性維持のためのスクリプトで、使用していなければ不要です。Perfmattersなどで無効化できます。無効化後にサイトの動作を必ず確認してください。
oEmbed機能の無効化🟡 ふつう
他サイトからコンテンツを埋め込む機能ですが、不要な場合は外部リクエストが発生します。使用していなければ無効化することでHTTPリクエストを削減できます。

リダイレクトチェーンの整理

💡 リダイレクトチェーンとは?(日本語サイトに少ない解説) URLのリダイレクトが連鎖(A→B→Cなど)している場合、ブラウザはそれぞれのホップでHTTPラウンドトリップが発生します。これが積み重なると表示開始(TTFB)が大幅に遅延します。
リダイレクトチェーンの発見と整理🟡 ふつう
「Redirect Checker」などのツールで連鎖リダイレクトを確認します。A→B→Cの連鎖は直接A→Cに変更することで余分なHTTPリクエストを削減できます。
🔗 確認ツール:httpstatus.io
.htaccessでサーバーレベルにリダイレクトを移す🔴 むずかしい
WordPressプラグイン(Redirection等)で管理しているリダイレクトは、毎回PHPが実行されるためサーバー負荷が高くなります。大量のリダイレクトがある場合は.htaccessに直接記述することでPHPを通さず高速に処理できます。
# .htaccess への直接記述例
Redirect 301 /old-page/ https://example.com/new-page/

WP-Cronをシステムcronへ置き換える

⚠️ 対象:中〜高トラフィックサイト向け 低トラフィックのサイトでは表示速度への影響はほぼありません。訪問者が多いサイトや、バックアップ・メール送信などCronを多用するサイトに有効です。
WP-Cronの仕組みと問題点🔴 むずかしい
WP-Cronはページが読み込まれるたびに実行される「擬似Cron」です。高トラフィックサイトでは毎回のページロードで余分なPHP処理が発生し、TTFBに影響します。wp-config.phpで無効化してcPanelのシステムcronに移行することで、ページロードと切り離して定期実行できます。
// wp-config.php に追記(「That's all, stop editing!」の前)
define('DISABLE_WP_CRON', true);

// cPanelのCron Jobsで以下のコマンドを設定(5分ごと)
// wget -q -O - https://yourdomain.com/wp-cron.php?doing_wp_cron >/dev/null 2>&1

Heartbeat APIの制御

Heartbeat APIとは・制御方法🟡 ふつう🔴 むずかしい
WordPress管理画面はHeartbeat APIによりデフォルトで15〜60秒ごとにサーバーと通信(admin-ajax.php)しています。多くのユーザーが同時に管理画面を開いているとサーバーリソースを消費します。「Heartbeat Control」プラグインで間隔を延長するか、コードで制御することでサーバー全体の余力を増やせます。
💡 GTmetrixのウォーターフォールで admin-ajax.php が繰り返し出現する場合は要対処
// functions.phpに追記
// フロントエンドでのHeartbeatを無効化
add_action('init', function() {
    if (!is_admin()) {
        wp_deregister_script('heartbeat');
    }
}, 1);

// 管理画面での通信間隔を60秒に延長
add_filter('heartbeat_settings', function($settings) {
    $settings['interval'] = 60;
    return $settings;
});
※ 管理画面の自動保存機能は引き続き動作します

gzip / Brotli圧縮の有効化

gzip圧縮を.htaccessで有効化🟡 ふつう
HTML・CSS・JSをサーバーで圧縮してから転送することで転送量を60〜70%削減できます。多くのキャッシュプラグインが自動で設定しますが、手動でも追加できます。
# .htaccessに追記(Apacheの場合)
<IfModule mod_deflate.c>
  AddOutputFilterByType DEFLATE text/html text/css text/javascript
  AddOutputFilterByType DEFLATE application/javascript application/json
</IfModule>
Brotli圧縮(gzipより高圧縮率)🔴 むずかしい
LiteSpeedサーバーは自動でBrotli圧縮をサポートします。ApacheやNginxでの有効化はサーバー設定が必要です。gzipより15〜20%高い圧縮率を実現します。
※ LiteSpeed Cache を使用中であれば自動で対応されていることが多い

wp-config.phpでWordPressを最適化

リビジョン数の上限設定🟡 ふつう
記事の編集履歴(リビジョン)はデフォルトで無制限に保存され、長期運営サイトではDBを肥大化させます。上限を設定することでDBサイズとクエリ速度を改善できます。
// wp-config.phpに追記
define('WP_POST_REVISIONS', 5);     // リビジョン数を5に制限
define('AUTOSAVE_INTERVAL', 120);   // 自動保存間隔を120秒に(デフォルト60秒)
define('EMPTY_TRASH_DAYS', 7);      // ゴミ箱を7日で自動削除

⑦ 画像の最適化

ページ全体のファイルサイズのうち50〜70%を画像が占めると言われています。画像の最適化は最もコストパフォーマンスの高い高速化施策です。

画像フォーマットの選択

💡 フォーマット別 圧縮率比較(同一画像・同等品質) JPEG(元画像):157KB → WebP:約20KB(87%削減)→ AVIF:約11KB(93%削減)
※ 画像の内容によって異なりますが、次世代フォーマットの優位性は明確です。
WebPへの変換 ― プラグインを使う方法(既存画像も一括変換できる)🟢 かんたん
現代のすべての主要ブラウザがWebPに対応しており、WordPressコアもWebPをネイティブサポートしています。すでにWordPressに大量の画像をアップロード済みの場合は、プラグインによる一括変換が最も効率的です。

【手順】
① プラグインをインストール・有効化する(以下のいずれか)
 ・EWWW Image Optimizer(無料):設定 → EWWW Image Optimizer → 基本タブで「WebP変換」をON
 ・Imagify(無料枠あり):設定画面の「WebP」をON
 ・ShortPixel(月100枚まで無料):設定でWebPをON
② 設定画面の「一括最適化」または「Bulk Optimization」から既存の全画像を変換
③ 以降アップロードした画像は自動でWebPに変換される

変換後もJPEG・PNG元ファイルはサーバーに残るため、WebP非対応ブラウザへのフォールバックが自動で機能します。
WebPへの変換 ― ウェブツールを使う方法(アップロード前に1枚ずつ変換)🟢 かんたん
プラグインを増やしたくない場合や、これから使う画像をアップロード前にWebPに変換しておきたい場合に便利です。ブラウザだけで完結するため、インストール不要で今すぐ使えます。

📌 Squoosh(スクーシュ)― おすすめ
 ・Googleが開発した無料の画像変換ツール
 ・左右で変換前後を見比べながら品質を調整できる
 ・WebPだけでなくAVIF・JPEG・PNGにも対応
 ・使い方:画像をドラッグ&ドロップ → 右側の形式を「WebP」に変更 → 品質スライダーで調整 → ダウンロード
 🔗 squoosh.app(無料・登録不要)

📌 TinyPNG(タイニーピング)
 ・PNG・JPEGの圧縮が得意。WebP変換にも対応(要登録・無料枠あり)
 ・使い方:画像をドラッグ&ドロップするだけで自動圧縮・ダウンロード
 🔗 tinypng.com

変換後はWordPressのメディアライブラリに .webp ファイルとしてアップロードしてください。WordPress 5.8以降であれば、WebPファイルをそのままアップロードして使用できます。
AVIFへの変換(最新・最高圧縮)🟡 ふつう
WebPよりさらに30〜50%小さいファイルサイズを実現する次世代フォーマット。主要ブラウザの対応は進んでいますが、WordPressコアはまだAVIFをネイティブサポートしていません。ShortPixelを使うことで変換でき、非対応ブラウザへのフォールバック設定も自動で行われます。
※ AVIFのロスレス圧縮はWebPより遅い場合があるため、写真・イラストはロッシー圧縮を推奨

fetchpriority属性(日本語サイトに少ない情報)

✅ WordPress 6.3以降が自動でやっていること WordPress 6.3からLCP要素と判定された画像に fetchpriority="high" が自動付与されるようになりました。これによりLCPスコアが5〜10%改善されます。ただし、テーマやプラグインによって正しく判定されないケースもあります。
LCP画像への fetchpriority 設定確認🟡 ふつう
ページのソースコードを確認し、ヒーロー画像(最初に大きく表示される画像)に fetchpriority="high" が付いているか確認します。付いていない場合や誤った画像に付いている場合は手動で修正します。
<!-- ヒーロー画像への手動設定例 -->
<img src="hero.webp" width="1200" height="600"
     fetchpriority="high"
     alt="サイトのメインビジュアル">
LCP画像に loading="lazy" を付けないこと🟢 かんたん(アンチパターン)
ページの最初に表示されるヒーロー画像やアイキャッチ画像に loading="lazy" を付けると、読み込みが意図的に遅延されてLCPスコアが大幅に悪化します。Lazy Loadプラグインや設定によってこれが自動適用されているケースがあるため要確認です。スクロールしないと見えない画像のみにlazyを適用してください。
imgタグにwidth・heightを明示してCLSを防ぐ🟢 かんたん
画像の幅・高さを明示することで、ブラウザが読み込み前からスペースを確保し、レイアウトのズレ(CLS)を防げます。WordPressのメディアライブラリから挿入した画像は自動で設定されますが、手動コードの場合は要確認です。

アニメーションGIFを動画に変換する(日本語サイトに少ない情報)

⚠️ アニメGIFは「動画のふり」をした最も重い画像フォーマットのひとつ PageSpeed Insightsが「効率的なアニメーションコンテンツ」として警告を出す原因の多くはGIFです。動画フォーマット(WebM・MP4)に変換することでファイルサイズを80〜95%削減できます。
アニメGIFをWebM/MP4に変換して<video>タグで実装🟡 ふつう
変換ツール(Ezgif・FFmpeg等)でWebMまたはMP4に変換し、<video>タグで実装します。autoplay・loop・muted・playsinline属性を付けることで見た目はGIFと同じ動作になります。
<!-- GIFの代わりにvideoタグを使用 -->
<video autoplay loop muted playsinline width="600" height="400">
  <source src="animation.webm" type="video/webm">
  <source src="animation.mp4" type="video/mp4">
</video>

# FFmpegでの変換コマンド(MP4)
ffmpeg -i input.gif -movflags faststart -pix_fmt yuv420p output.mp4

# FFmpegでの変換コマンド(WebM)
ffmpeg -i input.gif -c:v libvpx-vp9 -b:v 0 -crf 30 output.webm
🔗 オンラインツール:Ezgif(ブラウザで変換可能・無料)

アップロード前の圧縮・準備

アップロード前にTinyPNG/Squooshで圧縮🟢 かんたん
プラグインによるサーバー側の圧縮だけでなく、アップロード前にブラウザツールで事前圧縮することで二重に最適化できます。目安はコンテンツ画像で200KB以下、ヒーロー画像でも500KB以下。
🔗 TinyPNG(無料)・Squoosh(無料・AVIF変換対応)
アイキャッチ・サムネイルサイズの見直し🟢 かんたん
WordPressは画像アップロード時に複数のサイズを自動生成します。使っていないサイズを削除することで、サーバーの保存容量とDB負荷を軽減できます。「Regenerate Thumbnails」プラグインで整理できます。

⑧ 日本語フォントの最適化

⚠️ 日本語フォントは英語フォントの10〜50倍重い(日本語サイト特有の重要問題) 英語フォント(Roboto等):20〜50KB / ウェイト
日本語フォント(Noto Sans JP等):300KB〜1MB超 / ウェイト
漢字を数万文字含むため1ファイルが非常に大きく、レンダリングブロッキングの原因になります。

Google Fontsのローカルホスト化

Google Fontsを自サーバーに置く🟡 ふつう
Google FontsをGoogleのサーバーから読み込むと、外部DNSルックアップ・TCPコネクション確立・TLSネゴシエーションが毎回発生し、100〜300msの遅延が生じます。フォントファイルを自サーバーに設置することでこの遅延を解消できます。
/* ローカルホスト化後のCSS記述例 */
@font-face {
  font-family: 'Noto Sans JP';
  font-style: normal;
  font-weight: 400;
  font-display: swap; /* ← 重要:フォント未読込み時もテキストを表示 */
  src: url('/fonts/noto-sans-jp-400.woff2') format('woff2');
  unicode-range: U+3000-9FFF, U+F900-FAFF, U+FF00-FFEF; /* 日本語文字範囲 */
}
🔗 ダウンロードツール:Google Webfonts Helper(WOFF2ファイルを無料で取得)

Google Fonts APIのtext=パラメータで部分取得

text=パラメータで指定文字のみ取得🟢 かんたん
サイトロゴや固定の見出しテキストなど、使用する文字が決まっている箇所に限り、使用文字だけを指定してフォントを取得できます。「WordPress」という文字だけを取得する場合、フォントファイルが数KB程度に圧縮されます。
<!-- 「サイト名」という文字だけを対象フォントで取得する例 -->
<link href="https://fonts.googleapis.com/css2?family=Noto+Sans+JP&text=サイト名" rel="stylesheet">
⚠️ 注意:記事本文など動的なコンテンツには使えません。固定テキスト(ロゴ・タイトル等)専用の手法です。

font-displayプロパティの設定

font-display: swap でFOITを防ぐ🟡 ふつう
Webフォントの読み込み中、デフォルトではテキストが非表示になる「FOIT(Flash of Invisible Text)」が発生します。font-display: swap を設定することで、フォント読み込み完了まで代替フォントでテキストを表示し、CLS(レイアウトシフト)を最小化できます。Google FontsはURLに &display=swap を追記するだけで設定できます。
<!-- Google Fonts URL に display=swap を追加 -->
<link href="https://fonts.googleapis.com/css2?family=Noto+Sans+JP&display=swap" rel="stylesheet">

システムフォントへの切り替え

Webフォントをやめてシステムフォントを使う🟢 かんたん
ブログや情報サイトでデザインへのこだわりより速度を優先する場合、Webフォントを一切読み込まずOSの標準フォント(ヒラギノ・メイリオ・游ゴシックなど)を使う選択肢があります。外部リクエストがゼロになるため最も高速です。
/* システムフォントスタックの例 */
body {
  font-family: 'Hiragino Kaku Gothic ProN', 'ヒラギノ角ゴ ProN W3',
               'Hiragino Sans', 'メイリオ', Meiryo,
               'BIZ UDPGothic', 'Yu Gothic', sans-serif;
}

⑨ HTML・CSS・JavaScriptの最適化

ミニファイ(圧縮)

HTML・CSS・JSのミニファイ🟢 かんたん🟡 ふつう
コード内の空白・コメント・改行を削除してファイルサイズを削減します。WP Rocket・Autoptimize・LiteSpeed Cacheのいずれかで設定できます。HTMLは5〜10%、CSS・JSは10〜30%ほどのサイズ削減効果があります。
⚠️ 注意:ミニファイ後にサイトが崩れた場合は、問題のあるファイルを除外設定してください

レンダーブロッキングリソースの解消

JavaScriptのdefer・async設定🟡 ふつう
通常のscriptタグはHTMLのパースをブロックします。defer(HTML解析後に実行)またはasync(非同期読み込み・順序不定)を付けることでレンダリングブロッキングを解消できます。WP Rocket等のプラグインから設定するのが安全です。
<!-- defer:HTML解析後に実行(実行順序が保証される) -->
<script src="script.js" defer></script>

<!-- async:非同期読み込み(実行順序は保証されない) -->
<script src="analytics.js" async></script>
Critical CSS(インライン化)🔴 むずかしい
ファーストビュー(スクロールなしで見える範囲)に必要なCSSのみをHTMLのheadにインライン記述し、残りのCSSは遅延読み込みすることでLCPを大幅に改善できます。WP Rocketの「CSS最適化」機能で設定可能ですが、テーマによっては表示崩れが発生するため十分なテストが必要です。
未使用CSSの削除🟡 ふつう🔴 むずかしい
テーマやプラグインが読み込む膨大なCSSのうち、実際に使われている部分はごく一部です。WP Rocketの「未使用CSSを削除」機能やPurgeCSSで不要なCSSを排除し、CSSファイルのサイズを大幅に削減できます。

リソースヒント(preload・preconnect・prefetch)

💡 リソースヒントとは? ブラウザに「このリソースは後で必要になるから早めに準備して」と事前指示する仕組みです。preload・preconnect・prefetchの3種類があり、それぞれ使う場面が異なります。
preconnect:外部ドメインへの接続を事前確立🟡 ふつう
Google FontsやCDNなど外部ドメインへのDNSルックアップ・TCP接続・TLSネゴシエーションを事前に完了させます。外部フォントを使用している場合は特に効果があります。
<!-- headタグ内に追記 -->
<link rel="preconnect" href="https://fonts.googleapis.com">
<link rel="preconnect" href="https://fonts.gstatic.com" crossorigin>
<link rel="preconnect" href="https://cdn.example.com">
preload:重要リソースの優先読み込み🟡 ふつう
LCP画像・Webフォント・Critical CSSなど、ファーストビューに必要な重要リソースを最優先で読み込む指示です。使いすぎると逆効果になるため、本当に重要なリソースのみに限定してください。
<!-- LCP画像の preload -->
<link rel="preload" as="image" href="hero.webp" fetchpriority="high">

<!-- Webフォントの preload -->
<link rel="preload" as="font" href="/fonts/noto-sans-jp-400.woff2"
      type="font/woff2" crossorigin>
prefetch:次のページのリソースを先読み🟡 ふつう
ユーザーが次に訪問しそうなページのリソースをバックグラウンドで事前読み込みします。「instant.page」というスクリプトやWP Rocketのプリフェッチ機能を使うと自動化できます。

⑩ 動画埋め込み時の対応

YouTubeの軽量埋め込み(Facadeパターン)

WP YouTube Liteプラグインの導入🟢 かんたん
通常のYouTube埋め込みは、1本だけでも500KB以上のJavaScriptを読み込みます。「Facade(ファサード)パターン」は、最初にサムネイル画像だけを表示し、ユーザーがクリックしたときに初めてYouTubeを読み込む手法です。WP YouTube Liteプラグインで簡単に実装でき、PageSpeed Insightsのスコアが大幅に改善します。
lite-youtube-embedによる手動実装🟡 ふつう
Googleが公式に推奨するlite-youtube-embedコンポーネントを使った実装です。プラグイン不要で軽量に実装できます。
<!-- lite-youtube-embed の使用例 -->
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/lite-youtube-embed/0.3.2/lite-yt-embed.min.js"></script>
<link rel="stylesheet" href="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/lite-youtube-embed/0.3.2/lite-yt-embed.min.css">

<lite-youtube videoid="動画ID"></lite-youtube>

自己ホスティング動画の注意点

動画はWordPressに直接アップロードしない🟢 かんたん
動画ファイルは1080p・1分で50〜200MBになります。WordPressサーバーはストリーミング配信に最適化されていないため、表示が遅くなりサーバー帯域も圧迫します。YouTube・Vimeoにアップロードして埋め込むことを強く推奨します。
autoplay・loopを避ける🟢 かんたん
背景動画などでautoplay・loopを使うと、ページ表示と同時に動画のダウンロードが始まりネットワーク帯域を大量消費します。どうしても使う場合は、低解像度・無音・短時間(5秒以内)の動画に圧縮して使用してください。

⑪ サードパーティスクリプトの影響と対処

Google Analytics・SNSウィジェット・チャットツール・広告タグなどの外部スクリプトは、意外なほどページ速度を低下させます。PageSpeed Insightsの「サードパーティスクリプト」セクションで影響を確認しましょう。

Google Analyticsの軽量化

GA4スクリプトのローカルホスト化🟡 ふつう
PerfmattersプラグインのLocal Google Analytics機能を使うと、GA4のスクリプトを自サーバーにキャッシュして配信できます。Googleのサーバーへの接続が不要になり、外部DNSルックアップを削減できます。
軽量アクセス解析ツールへの移行🟡 ふつう
速度を最優先する場合、GA4(約70KB)の代わりに超軽量な解析ツールへ移行する選択肢があります。Plausible Analytics(1KB未満)やFathom Analyticsはプライバシー重視かつ高速です。

reCAPTCHAの重さとハニーポット代替

⚠️ reCAPTCHAは400KB超のJSを読み込む(PageSpeed Insightsのスコアを直接下げる) Google reCAPTCHA v2/v3はJavaScriptが400KB超あり、さらにGoogleのフォントをロードするため外部DNSルックアップも発生します。スパム対策のために入れたプラグインがPageSpeed Insightsで「サードパーティスクリプト」として指摘される主要因になっているケースが非常に多いです。
ハニーポット方式へ切り替える🟡 ふつう
ハニーポットとは、ボット(自動プログラム)だけが入力する隠しフィールドを設置してスパムを検出する手法です。外部スクリプトが一切不要なため、ページ速度への影響がゼロです。「Honeypot for WP Forms」「WPForms(ハニーポット内蔵)」などで設定できます。
reCAPTCHAを継続使用する場合の遅延読み込み🔴 むずかしい
どうしてもreCAPTCHAを使う必要がある場合は、ページ読み込み時ではなくフォームをクリックした時にのみreCAPTCHAを読み込む「遅延ロード」を実装することで影響を軽減できます。

SNSシェアボタンの軽量化

公式ウィジェットから軽量リンクに変更🟡 ふつう
X(Twitter)・FacebookなどのSNSの公式シェアボタンウィジェットは、それぞれ100〜200KBのJavaScriptを読み込みます。外部スクリプトを使わず、シェアURLを直接リンクにするだけでも機能は同等で、速度への影響はゼロです。
<!-- X(Twitter)シェアリンクの例(外部JS不要) -->
<a href="https://twitter.com/intent/tweet?url=ページURL&text=タイトル"
   target="_blank" rel="noopener">Xでシェア</a>

<!-- Facebookシェアリンクの例(外部JS不要) -->
<a href="https://www.facebook.com/sharer/sharer.php?u=ページURL"
   target="_blank" rel="noopener">Facebookでシェア</a>

⑫ データベースの最適化

長期間運営しているサイトでは、リビジョン・スパムコメント・削除済み投稿・一時データ(transients)がDBを肥大化させ、クエリ速度を低下させます。

WP-Optimizeによる定期クリーニング

投稿リビジョン・スパム・ゴミ箱の削除🟢 かんたん
WP-Optimizeプラグイン(無料)を使うと、管理画面から以下を一括クリーニングできます:投稿リビジョン・スパムコメント・ゴミ箱の投稿・有効期限切れtransients(一時データ)。週1回または月1回の自動スケジュールも設定できます。
Transients(一時データ)の削除🟢 かんたん
プラグインが作成する一時データ(transients)が大量に蓄積するとDBのパフォーマンスが低下します。WP-Optimizeまたは「Delete Expired Transients」プラグインで定期的に削除できます。
DBテーブルの最適化・修復🟡 ふつう
データの追加・削除を繰り返したテーブルは断片化してクエリ速度が低下します。WP-DBManagerプラグインでテーブルの最適化(OPTIMIZE TABLE)を月1回程度実行することで改善できます。

⑬ サーバー環境の影響

💡 「最適化の60%はサーバー選びで決まる」 WordPressのプラグイン設定をどれだけ最適化しても、サーバーの処理能力と設定がボトルネックになると改善が頭打ちになります。特にTTFB(Time to First Byte:サーバー応答時間)はサーバー側でしか改善できません。

サーバー種別の速度差

⚠️ 表内の「代表的なサービス」は2026年2月時点の情報です。各社のプランや採用技術は変更される場合があるため、契約前に必ず公式サイトをご確認ください。
サーバー種別 Webサーバー 代表的なサービス 特徴・注意点 速度 価格帯
格安共有サーバー Apache さくらのレンタルサーバ(ライト)、ロリポップ!(ライト) 多数のユーザーとリソースを共有。同居サイトの影響を受けやすく、アクセス集中時にTTFBが急激に悪化するケースがある 月100〜500円
共有サーバー(Apache) Apache さくらのレンタルサーバ(スタンダード以上)、ロリポップ!(スタンダード) 最も歴史のある構成。.htaccessが使いやすく情報も豊富。ただし同時接続数の増加に弱く、高トラフィックサイトには不向き ⭐⭐ 月500〜1,000円
共有サーバー(Nginx) Nginx+Apache エックスサーバー、ConoHa WING、シンレンタルサーバー Nginxをリバースプロキシとして前段に配置しApacheと組み合わせる構成が主流。静的ファイルの配信が高速で大量アクセスにも比較的強い。.htaccessはApache部分で引き続き使用可 ⭐⭐⭐ 月1,000円前後
共有サーバー(LiteSpeed) LiteSpeed mixhost、カラフルボックス、ロリポップ!(ハイスピード) WordPressとの相性が最も良いWebサーバー。純正プラグイン「LiteSpeed Cache」でオブジェクトキャッシュ・WebP変換・HTTP/3まで一括対応。Apache互換で.htaccessも使用可。コスパ最優先ならこの選択肢がおすすめ ⭐⭐⭐⭐ 月1,000円前後
WordPress専用サーバー Nginx / LiteSpeed XServer for WordPress、カゴヤWordPress専用クラウド、wpX Speed WordPressの動作に特化してチューニングされたサーバー。Redis・CDNが標準搭載されているケースも多く、設定なしで高パフォーマンスを出しやすい。一方でWordPress以外のCMSは使えないことが多い ⭐⭐⭐⭐ 月2,000〜5,000円
VPS(仮想専用) 任意(自分で選択) XServer VPS、ConoHa VPS、さくらのVPS、Vultr、DigitalOcean CPUとメモリを占有できるため他ユーザーの影響がなく、性能が安定している。WebサーバーやPHPの設定を自由にカスタマイズ可能。ただしサーバー管理の知識が必要で、初心者には敷居が高い ⭐⭐⭐〜⭐⭐⭐⭐⭐ 月1,000〜5,000円
専用サーバー 任意 さくらの専用サーバ、WADAX 物理サーバーを1台丸ごと占有。リソースを完全に確保でき、大規模トラフィックにも対応。費用が高く、主に法人・大規模メディア向け ⭐⭐⭐⭐⭐ 月20,000円〜
マネージド専用サーバー Nginx / LiteSpeed XServerビジネス、さくらのマネージドサーバ 高性能なインフラ上にWordPress専用環境を構築し、運用管理まで代行するサービス。Redis・CDN・自動バックアップ・セキュリティ対応がすべて含まれる。費用は高めだが、技術的なサーバー管理が不要 ⭐⭐⭐⭐⭐ 月3,000〜30,000円
💡 表の見方・補足 「Nginx+Apache」のように複数の技術を組み合わせているサービスも多く、公式ページで採用技術を確認することをおすすめします。速度の星評価はWordPressの標準的な構成(キャッシュプラグインあり)での相対的な目安であり、実際の表示速度はサイトの規模・プラグイン数・アクセス量によって大きく異なります。

レンタルサーバー(共有)選びで確認すべき4つのポイント

① PHPバージョン(PHP 8.x系を選ぶ)
PHP 8.0以降はPHP 7.4と比較してWordPressの処理速度が約18〜45%向上したベンチマーク結果があります。使用しているホスティングの管理画面からPHPバージョンを変更できるサービスが多いため、最新の安定版(8.2以降)への切り替えを確認してください。
② LiteSpeedサーバー対応
LiteSpeedはApache・Nginxと比較してWordPressの処理効率が高く、LiteSpeed Cache(無料プラグイン)との組み合わせでオブジェクトキャッシュ・WebP変換・HTTP/3対応まで一括管理できます。サーバー乗り換えを検討する際の最重要確認ポイントです。

ただし、NginxもApacheと比べれば十分に高速であり、エックスサーバーやConoHa WINGのようなNginx採用の主要サービスでも体感速度に問題が出るケースはほとんどありません。「LiteSpeedでないと遅い」わけではなく、「同等のプランで比較した場合、LiteSpeedはさらに一段速い」という位置づけです。現在Nginxサーバーを使用していて速度に満足しているなら、LiteSpeedへの移行は必須ではありません。
③ ストレージが NVMe SSD かどうか
SSDにも世代があり、速度に大きな差があります。

HDD(ハードディスク):回転式の機械式ストレージ。読み書きが遅く、旧世代の格安サーバーに多い。TTFBに直接影響する
SATA SSD:HDD比で5〜10倍高速。多くの現行サーバーが採用
NVMe SSD(エヌブイエムイー):SATA SSD比でさらに3〜5倍高速。PCI Expressバスで直接接続するため遅延が極めて小さい

WordPress はDBアクセスや画像読み込みなどI/O処理が多いため、ストレージ速度がTTFBに直結します。サーバーの仕様ページに「NVMe」と明記されているかを確認しましょう。エックスサーバー・ConoHa WING・mixhost・カラフルボックスなどの主要サービスはNVMe SSDを採用しています。
④ HTTP/2・HTTP/3(QUIC)対応の確認
HTTP/2以上では複数のファイルを並列転送できるため、HTTP/1.1と比べてページ読み込みが大幅に高速化されます。HTTP/3(QUIC)はLiteSpeedサーバーで自動対応していることが多いです。httpvshttps.comなどで確認できます。

用途別・おすすめサーバーの選び方

👤
個人ブログ・趣味サイト
共有サーバーで十分
月数千〜数万PV程度であれば、共有サーバー(NginxまたはLiteSpeed)で速度面の問題が出ることはほとんどありません。コストを抑えつつ、LiteSpeed Cache・WebP変換・CDNなどの高速化施策を組み合わせることで、十分なパフォーマンスを発揮できます。まずは月1,000円前後の共有サーバーから始めることをおすすめします。
🏢
法人サイト・ビジネス利用
VPS・専用・マネージドを検討
法人サイトやECサイト・会員制サービスなど、表示速度や安定稼働がビジネスに直結する場合は、VPS・専用サーバー・マネージドサーバーへの投資を検討してください。共有サーバーと違いCPUとメモリを占有できるため、アクセス集中時も性能が落ちず、SLA(稼働率保証)も提供されるサービスが多いです。費用は増えますが、ダウンタイムによる機会損失を考慮すると十分なROIが見込めます。
🔗 サーバー比較は専用ページへ 国内レンタルサーバーの速度・価格・機能の詳細比較は サーバー比較ページ をご覧ください。乗り換えを検討している場合は サーバー移管完全ガイド も参考にしてください。

⑭ モバイルファースト最適化

Googleはモバイル版を基準にインデックスと評価を行う「モバイルファーストインデックス」を採用しています。PCでスコアが良くてもモバイルが遅ければSEOに不利です。

モバイルとPCでスコアが乖離する原因を把握する🟢 かんたん
PageSpeed InsightsはPCとモバイルを別々に計測します。モバイルはネットワーク速度・CPUパワーともにPCより低いため、同じサイトでもモバイルスコアが大きく低くなります。まずモバイルの計測結果を確認し、そちらを優先して改善してください。
タップターゲットのサイズを確保する🟢 かんたん
ボタンやリンクのタップ可能な領域は最低48px × 48pxが推奨されています(Googleガイドライン)。小さすぎるボタンはINP(Interaction to Next Paint)スコアにも影響します。CSSのpadding調整で対処できます。
srcsetで画面サイズに応じた画像を配信する🟡 ふつう
モバイルで幅375pxのスマホに1200px幅の画像を配信するのは無駄です。srcset属性を使うとブラウザが画面サイズに応じた適切な画像を自動選択します。WordPressはメディアライブラリから挿入した画像に自動でsrcsetを付与しますが、カスタム実装の場合は要確認です。
<!-- srcset の記述例 -->
<img src="image-800.webp"
     srcset="image-400.webp 400w, image-800.webp 800w, image-1200.webp 1200w"
     sizes="(max-width: 600px) 400px, (max-width: 1000px) 800px, 1200px"
     alt="説明文">
ビューポート設定の確認🟢 かんたん
headタグ内に正しいviewport設定がなければ、スマホでPC表示のまま縮小表示されます。ほぼすべての現代的なテーマで自動設定されていますが、古いテーマや手動作成ページでは確認してください。
<!-- head内に必ず設定 -->
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">

⑮ 高速化の「やりすぎ」に注意

高速化施策を積極的に行うことは良いことですが、設定の仕方を誤るとサイトが壊れることがあります。失敗事例と対処法を知っておきましょう。

⚠️ よくある失敗パターン
❌ JS・CSS圧縮でサイトが崩れた
対処法:シークレットモードで確認し、崩れが発生したら圧縮・結合設定の「除外するファイル」にそのJSまたはCSSを追加します。問題のファイルを特定するにはブラウザの開発者ツール(F12)のコンソールでエラーメッセージを確認してください。
❌ Lazy Loadでファーストビューの画像が遅れた
対処法:LCP要素(最初に表示される大きな画像)にはLazy Loadを適用しないよう除外設定をします。「loading="eager"」を明示するか、プラグインの除外クラス設定を活用してください。
❌ キャッシュが効きすぎて更新が反映されない
対処法:記事更新後はキャッシュプラグインの「キャッシュをクリア」を実行します。WordPressは通常、投稿・更新のたびに自動でキャッシュをクリアしますが、設定によってはシークレットモードで確認が必要です。
❌ プラグインを入れすぎて重くなった
対処法:機能が重複するプラグインを整理します。特にキャッシュ系・圧縮系は1つに絞ってください。Query Monitorで各プラグインのDB負荷を可視化すると整理しやすいです。
✅ 高速化を安全に進めるための原則 🟢 設定変更前は必ずバックアップを取る → バックアップ完全ガイドはこちら
🟢 変更後はシークレットモード(プライベートブラウジング)で確認する
🟢 スマートフォンでも表示・動作確認を必ず行う
🟢 プラグインは1つずつ有効化して問題を切り分ける

⑯ 高速なWordPressテーマ3選

どれだけプラグインで最適化しても、テーマ自体が重ければ限界があります。高速化を意識したテーマに変更するだけで大幅な改善が見込めます。テーマ変更の際は必ず事前にバックアップを取り、詳細な手順は テーマ変更完全ガイド をご確認ください。

🥇

The Thor(ザ・トール)

国内人気No.1クラス SEO特化 買い切り

💰 14,800円(税込)買い切り・複数サイト利用可

  • SEOと表示速度に特化した設計で、PageSpeed Insightsで高スコアを出しやすい
  • 内蔵機能(目次・SNSシェア・関連記事等)が豊富でプラグイン数を削減できる
  • アフィリエイター・ブロガーに特に人気が高い
  • 買い切り型で複数サイトに使用可能。長期利用でコスパが高い
  • 定期的なアップデートとサポートフォーラムが充実
🥈

SWELL(スウェル)

ブロックエディタ対応 高速設計

💰 17,600円(税込)買い切り・サイト数制限なし

  • WordPress標準のブロックエディタ(Gutenberg)に完全対応した設計
  • PageSpeed Insightsでモバイル・PCともに高スコアを出しやすい軽量設計
  • ブロガー・アフィリエイター・メディアサイトに広く使われている
  • 公式コミュニティ(Facebookグループ)が活発で情報が豊富
  • デザインのカスタマイズ性が高く、コード知識なしで多彩なレイアウトを実現
🥉

Cocoon(コクーン)

完全無料 初心者向け 高速・SEO済み

💰 無料(商用利用可)

  • 完全無料でありながらSEO対策・高速化が施された本格的なテーマ
  • 国内で最も利用者数が多く、解説記事・サポート情報が豊富
  • 「費用をかけずに速いテーマを使いたい」方の最有力候補
  • スキン機能で見た目を大幅に変更でき、カスタマイズの自由度が高い
  • 初心者のWordPress入門テーマとして圧倒的なシェアを誇る
⚠️ テーマ変更時の注意 テーマを変更すると、旧テーマ固有のショートコードや設定が引き継がれないことがあります。必ず事前にバックアップを取り、ステージング環境でテストしてから本番反映してください。詳細は テーマ変更完全ガイド を参照してください。

⑰ 効果測定と継続的な改善

高速化は「設定したら終わり」ではありません。プラグイン更新・コンテンツ追加・サーバー負荷変動などにより速度は変化します。定期的な計測と改善を習慣化しましょう。

月1回PageSpeed Insightsでスコアを確認する🟢 かんたん
トップページだけでなく、記事ページ・カテゴリページなど複数のURLを計測することをおすすめします。改善前のスコアを記録しておき、施策の効果を比較できるようにしておきましょう。
Google Search ConsoleのCore Web Vitalsレポートを活用🟢 かんたん
Search ConsoleのCore Web Vitalsレポートでは、実際のユーザーが体験しているLCP・INP・CLSの値(フィールドデータ)を確認できます。PageSpeed Insightsのラボデータとは異なり、実態に近い数値です。「不良」「改善が必要」に分類されたURLを優先的に対処してください。
WordPress・プラグイン更新後に再計測する🟢 かんたん
プラグインの更新によって新しいスクリプトが追加されたり、設定が変わったりすることがあります。大きなアップデート後はPageSpeed Insightsで再計測する習慣をつけましょう。
「サイトが重くなった」と感じたときのチェック手順🟢 かんたん
①キャッシュをクリアして再計測 → ②最近インストールしたプラグインを一時停止して確認 → ③GTmetrixのウォーターフォールで重いリソースを特定 → ④サーバーのリソース使用率を確認、の順で切り分けてください。

⑱ よくある質問(FAQ)

高速化プラグインを入れすぎると逆効果になりますか?
はい、なりえます。特にキャッシュプラグインは必ず1つだけにしてください。複数のキャッシュプラグインを同時に有効化すると競合が発生し、かえってサイトが重くなったり表示崩れが起きたりします。画像圧縮・CSS圧縮・キャッシュはそれぞれ1プラグインを目安に、設定後は必ずシークレットモードで動作確認してください。
WP RocketとLiteSpeed Cacheのどちらがおすすめですか?
LiteSpeedサーバーを使っているならLiteSpeed Cache(無料)が最有力です。サーバーと連携してオブジェクトキャッシュまで一括管理でき、機能・速度ともに申し分ありません。それ以外のサーバー(Apache・Nginx)を使っている場合はWP Rocket(有料・年約$59〜)が設定の簡単さと効果のバランスで優れています。
PageSpeed Insightsのスコアが100点でなくても問題ないですか?
問題ありません。スコアよりも実際のCore Web Vitals(LCP・INP・CLS)の実測値が重要です。Google Search ConsoleのCore Web Vitalsレポートで「良好」判定を受けていれば、スコアが70〜80点台でもSEO上の問題はほぼありません。モバイルスコアが特に重要なので、まずモバイルの改善を優先してください。
高速化したのにスコアが上がらない原因は何ですか?
主な原因として①サーバー自体の応答速度(TTFB)が遅い、②サードパーティスクリプト(reCAPTCHA・SNSウィジェット等)の影響、③LCP画像が最適化されていない(AVIFやfetchpriorityの未設定)、④JavaScriptのレンダーブロッキングが残っている、が挙げられます。GTmetrixのウォーターフォールチャートで「何が最も時間を使っているか」を特定することが先決です。
サーバーを変えるだけで速くなりますか?
効果は非常に大きいです。「最適化の60%はサーバー選びで決まる」とも言われており、格安共有サーバーからLiteSpeed対応・NVMe SSD搭載のサーバーに乗り換えるだけでTTFBが劇的に改善するケースがあります。特にPHPバージョン・LiteSpeed対応・NVMe SSD・Redis利用可否の4点がサーバー選びの重要ポイントです。
無料でできる高速化はどのくらい効果がありますか?
無料施策だけでも大幅な改善が可能です。①画像圧縮・WebP変換(EWWW Image Optimizer無料版)、②ページキャッシュ(LiteSpeed Cache無料版)、③不要プラグインの削除、④PHPバージョンの更新、⑤Cloudflare無料プランの導入、これらを組み合わせるだけでPageSpeed Insightsのスコアが20〜40点改善するケースも珍しくありません。

⑲ まとめチェックリスト

このページで解説した施策をまとめました。クリックでチェックを付けながら進めていきましょう。

🟢 今すぐできること(コード不要)

🟡 少し手間がかかること

🔴 上級者向け

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