📌 この記事の要点(3分で読める)
- 対象者:企業サイトを初めて作る経営者・Web担当者
- 構築期間:1〜2週間(初心者は2〜3週間)
- 初期費用:3〜10万円(サーバー・ドメイン・テーマ代)
- 月額費用:1,000〜3,000円(サーバー代)
- 必須ページ:トップ、会社概要、サービス紹介、お問い合わせ、プライバシーポリシー
- 必須機能:お問い合わせフォーム、SSL化、SEO対策、セキュリティ対策
- 推奨プラグイン:Contact Form 7、Yoast SEO、Wordfence Security
企業サイトとは
企業サイト(コーポレートサイト)とは、企業の公式Webサイトのことで、会社の顔として以下のような役割を果たします。
企業サイトの主な役割
- 信頼性の向上:会社概要や事業内容を公開し、企業としての信頼性を示す
- 情報発信:プレスリリースやお知らせなど、最新情報を発信する
- 採用活動:求職者に向けて採用情報を提供する
- 問い合わせ窓口:顧客や取引先からの問い合わせを受け付ける
- ブランディング:企業イメージやビジョンを伝える
ポイント:企業サイトは「Web上の名刺」とも言われます。特にBtoB企業では、取引開始前に必ず企業サイトで会社情報を確認されるため、しっかりとした作りが求められます。
WordPressが企業サイトに適している理由
- 更新が簡単:HTMLの知識がなくても、社内で簡単にお知らせやニュースを更新できる
- コストが抑えられる:WordPress本体は無料。サーバー代のみで運営可能
- SEOに強い:検索エンジンに評価されやすい構造で、集客にも有利
- デザインの自由度:企業イメージに合ったデザインを柔軟に実現できる
- 拡張性が高い:将来的な機能追加にも対応しやすい
企業サイトに必要なページ構成
一般的な企業サイトでは、以下のページが必要とされます。すべて必須というわけではありませんが、信頼性のある企業サイトを構築するには、これらのページを揃えることをおすすめします。
必須ページ(最低限必要)
- トップページ:サイト全体の玄関口。企業の概要や強みを端的に伝える
- 会社概要:会社名、所在地、代表者名、設立年月日、資本金などの基本情報
- 事業内容・サービス紹介:どのような事業を行っているかを詳しく説明
- お問い合わせ:顧客や取引先が連絡できるフォーム・連絡先
- プライバシーポリシー:個人情報の取り扱いに関する方針
推奨ページ(あると望ましい)
- お知らせ・ニュース:プレスリリースや最新情報を発信
- 採用情報:求人情報、募集要項、企業文化の紹介
- 実績・事例紹介:これまでの取引実績やプロジェクト事例
- 代表挨拶:経営理念やビジョンを代表者の言葉で伝える
- アクセス・地図:オフィスへのアクセス方法
業種・目的に応じて追加するページ
- 製品カタログ:メーカーや販売業の場合
- IR情報:上場企業の場合
- お客様の声:信頼性向上のため
- FAQ(よくある質問):問い合わせ対応の効率化
- ブログ・コラム:専門知識の発信やSEO対策
- メディア掲載情報:第三者評価の証明
ページ数の目安:小規模企業なら5〜10ページ、中規模企業なら10〜20ページ程度が一般的です。ページ数が多すぎると管理が大変になるため、本当に必要なページに絞りましょう。
WordPressの「固定ページ」と「投稿」の使い分け
WordPressには「固定ページ」と「投稿」という2種類のページ作成機能があります。企業サイトでは、この2つを適切に使い分けることが重要です。
| 機能 |
固定ページ |
投稿 |
| 主な用途 |
会社概要、サービス紹介など 常に表示するページ |
お知らせ、ブログ記事など 時系列で更新する情報 |
| 表示方法 |
階層構造で整理 メニューに表示 |
新しい順に一覧表示 カテゴリー・タグで分類 |
| 更新頻度 |
低い(年に数回程度) |
高い(週・月単位) |
| SEO効果 |
ページ単体での評価 |
更新により継続的に評価 |
固定ページで作るべきもの
- トップページ
- 会社概要
- 事業内容・サービス紹介
- お問い合わせ
- プライバシーポリシー
- アクセス・地図
- 採用情報(募集要項)
投稿で作るべきもの
- お知らせ・ニュース
- プレスリリース
- ブログ・コラム
- 事例紹介(定期的に追加する場合)
注意:「会社概要」などの基本情報を投稿で作成すると、新しいお知らせを投稿するたびに表示順が変わってしまいます。必ず固定ページで作成しましょう。
企業サイトに必要な機能
企業サイトを運営する上で必要となる主な機能を解説します。これらの機能は、WordPressのプラグインで追加できます。
お問い合わせフォーム
企業サイトには必須の機能です。顧客や取引先からの問い合わせを受け付けるフォームを設置します。
- 推奨プラグイン:Contact Form 7、WPForms
- 必要な項目:名前、メールアドレス、件名、メッセージ本文
- 追加推奨項目:会社名、電話番号、問い合わせ種別
セキュリティ対策:お問い合わせフォームにはスパム対策が必須です。reCAPTCHAなどのスパム対策機能を必ず導入しましょう。
SSL化(https化)
企業サイトでは、訪問者の安全性を守るため、SSL化は必須です。
- 個人情報の暗号化により、セキュリティを強化
- 「保護されていない通信」の警告を回避
- SEO評価の向上(Googleが推奨)
朗報:多くのレンタルサーバーでは、無料SSLが標準提供されており、ボタン1つで設定可能です。
SEO対策
検索エンジンからの流入を増やすため、SEO対策は重要です。
- 推奨プラグイン:Yoast SEO、All in One SEO Pack
- 実施すべき対策:
- 適切なタイトルタグ・メタディスクリプションの設定
- 見出しタグ(H1〜H6)の適切な使用
- 画像のalt属性設定
- XMLサイトマップの作成
セキュリティ対策
企業サイトは攻撃の対象になりやすいため、しっかりとしたセキュリティ対策が必要です。
- 推奨プラグイン:Wordfence Security、iThemes Security
- 実施すべき対策:
- ログインURLの変更
- ログイン試行回数の制限
- 二段階認証の導入
- 定期的なバックアップ
- WordPress本体・テーマ・プラグインの定期更新
アクセス解析
サイトの改善のため、訪問者の行動を分析する機能が必要です。
- 推奨ツール:Google Analytics、Google Search Console
- 確認すべき指標:訪問者数、ページビュー数、滞在時間、直帰率、流入経路
おすすめWordPressテーマ
SWELL(国産・有料 - 17,600円)
- 特徴:高速・高機能な万能型テーマ
- おすすめポイント:プロフェッショナルなデザイン、ブロックエディタ完全対応、更新簡単
- 誰におすすめ:中小企業、スタートアップ、デザイン重視の企業
TCD SOLARIS(国産・有料 - 39,800円)
- 特徴:大企業向け高級テーマ
- おすすめポイント:IR情報、採用情報、多言語対応など大規模企業サイト機能充実
- 誰におすすめ:上場企業、大企業、ブランディング重視の企業
Emanon Business(国産・有料 - 27,800円)
- 特徴:BtoB企業向けテーマ
- おすすめポイント:リード獲得に特化、CTA配置最適化、SEO対策済み
- 誰におすすめ:BtoB企業、問い合わせ獲得重視、SEO重視
おすすめの選び方:中小企業・デザイン重視ならSWELL、大企業・ブランディング重視ならTCD SOLARIS、BtoB・リード獲得重視ならEmanon Businessがおすすめです。
企業サイト構築の手順
WordPressで企業サイトを構築する際の基本的な流れを解説します。
1. 事前準備
サイト構築を始める前に、以下を明確にしておきましょう。
- サイトの目的:何のために企業サイトを作るのか(認知度向上、問い合わせ獲得、採用強化など)
- ターゲット:誰に見てもらいたいのか(顧客、取引先、求職者など)
- 必要なページ:どのページが必要かをリストアップ
- デザインの方向性:信頼感重視、親しみやすさ重視など
2. サーバー・ドメインの契約
企業サイトでは、信頼性の高いレンタルサーバーを選びましょう。
- 推奨サーバー:エックスサーバー、ConoHa WING、カラフルボックス
- ドメイン:会社名や事業内容が分かるドメイン名を取得(.co.jpは日本企業の信頼性を示す)
3. WordPressのインストール
ほとんどのレンタルサーバーでは「WordPress簡単インストール」機能があり、数分で完了します。
4. テーマの選択
企業サイトに適したテーマを選びましょう。
- 無料テーマ:Lightning、BizVektor
- 有料テーマ:TCD(FAKE、Solaris)、SWELL、賢威
テーマ選びの注意点:企業サイトでは、派手すぎるデザインよりもシンプルで信頼感のあるデザインが好まれます。また、お問い合わせフォームやCTA(行動喚起)ボタンが配置しやすいテーマを選びましょう。
5. 基本設定
- サイトタイトル・キャッチフレーズの設定
- パーマリンク設定(「投稿名」推奨)
- SSL化の実施
- プラグインのインストール(Contact Form 7、SEO対策、セキュリティ対策など)
6. ページ作成
固定ページで会社概要、サービス紹介などを作成します。テキストや画像を用意しておくと作業がスムーズです。
7. メニュー設定
グローバルナビゲーション(ヘッダーメニュー)に、重要なページへのリンクを設置します。
8. 公開前チェック
- すべてのページが正しく表示されるか
- お問い合わせフォームが正常に機能するか
- スマホ・タブレットでの表示確認
- リンク切れがないか
- 誤字脱字がないか
- SSL化が完了しているか
企業サイト運営の注意点
定期的な更新が重要
企業サイトは作って終わりではありません。定期的な更新がSEO効果と信頼性の両面で重要です。
- お知らせの投稿:月1回以上は新しい情報を発信
- 情報の見直し:古い情報は定期的に更新(特に会社概要、営業時間など)
- セキュリティ更新:WordPress本体・テーマ・プラグインは常に最新版に
よくある失敗:最後の更新が数年前という企業サイトは、訪問者に「この会社は営業しているのか?」と不安を与えます。少なくとも年に数回は更新しましょう。
モバイル対応は必須
現在、Webサイトへのアクセスの約60%がスマートフォンからです。企業サイトでも、スマホでの見やすさが重要です。
- レスポンシブデザインのテーマを選ぶ
- スマホでの表示を必ず確認する
- 電話番号はタップで発信できるようにする
ページの読み込み速度
ページの表示が遅いと、訪問者がすぐに離脱してしまいます。
- 画像は適切なサイズに圧縮する
- キャッシュプラグインを導入する(WP Super Cache、W3 Total Cacheなど)
- 不要なプラグインは削除する
法的な記載事項
企業サイトでは、以下の情報を明記することが法律で求められる場合があります。
- 特定商取引法に基づく表記:通販サイトの場合は必須
- プライバシーポリシー:個人情報を取得する場合は必須
- 著作権表記:コンテンツの著作権を明示
バックアップ体制
万が一のトラブルに備え、定期的なバックアップは必須です。
- サーバーの自動バックアップ機能を確認
- バックアッププラグイン(UpdraftPlus、BackWPupなど)を導入
- 少なくとも週1回はバックアップを取る
よくある質問
Q1. 企業サイトの制作費用はどれくらいですか?
A. 自社で構築する場合、サーバー代(月額1,000円程度)とドメイン代(年額3,000円程度)のみで済みます。制作会社に依頼する場合は、30万円〜200万円程度が相場です。WordPressを使えば、コストを大幅に抑えられます。
Q2. 制作期間はどれくらいかかりますか?
A. 自社で作る場合、内容によりますが1〜2ヶ月程度が目安です。テキストや画像素材が揃っていれば、より短期間で完成します。制作会社に依頼する場合は、2〜3ヶ月程度が一般的です。
Q3. 自社で運営できますか?
A. はい、可能です。WordPressは管理画面が直感的で、HTMLの知識がなくても記事の投稿や更新ができます。ただし、初期構築やデザインカスタマイズは、ある程度の知識が必要です。
Q4. セキュリティは大丈夫ですか?
A. 適切な対策を行えば安全です。定期的なアップデート、強固なパスワード設定、セキュリティプラグインの導入を行いましょう。詳しくはトラブルシューティングページをご覧ください。
Q5. 既存サイトからWordPressへ移行できますか?
A. はい、可能です。HTMLサイトやその他のCMSからWordPressへの移行も行えます。ただし、URLやサイト構造が変わる場合は、SEOへの影響を考慮したリダイレクト設定が必要です。
Q6. 多言語サイトも作れますか?
A. はい、可能です。WPML、Polylangなどのプラグインを使えば、日本語・英語など複数言語に対応したサイトが作れます。
企業サイト構築のまとめ
成功する企業サイトのポイント
- 明確な目的設定:何のためのサイトかを明確にする
- ユーザー視点:訪問者が知りたい情報を分かりやすく提示
- 信頼性重視:会社概要、プライバシーポリシーなど必須情報を明記
- 定期的な更新:お知らせやブログで新鮮な情報を発信
- スマホ対応:モバイルでの見やすさを確保
- セキュリティ:SSL化、バックアップ、定期更新を徹底
WordPressを使えば、専門知識がなくても本格的な企業サイトを構築できます。このページで解説した内容を参考に、あなたの会社に合ったサイトを作りましょう。