この記事の要点

  • 対象者:旅行代理店、ツアー会社、地域限定旅行業者
  • 構築期間:2〜4週間
  • 初期費用:10〜30万円
  • 月額費用:3,000〜1万円
  • 必須機能:ツアー予約・問い合わせフォーム、旅程表表示、料金プラン一覧
  • 推奨プラグイン:WPForms(申込フォーム)、Amelia(日程予約)
  • 重要要素:旅行業法に基づく登録番号等の表示義務、取引条件の明示、キャンセルポリシー

旅行代理店サイトとは

旅行代理店サイトとは、旅行会社・ツアー会社がツアー商品・旅程・料金を紹介し、申し込みを受け付けるWebサイトのことです。大手旅行予約サイトへの掲載に加えて自社サイトを持つことで、独自の企画ツアーの魅力を伝えたり、手数料負担を抑えた直接予約を促進できます。

旅行代理店サイトの主な役割

ポイント:旅行商品は「高額」かつ「実際に体験するまで内容が見えない」商材です。写真・旅程の分かりやすさに加え、後述する法定表示や運営者情報の充実が、申し込みへの安心感に直結します。
サイト公開前に必ず確認してください:旅行業を営むには、旅行業法に基づき観光庁長官または都道府県知事の登録を受ける必要があります。また、パンフレットやインターネットのホームページには、旅行業者の名称・住所・登録番号を表示する義務があります(東京都産業労働局等、行政庁の公式案内より)。表示していない場合や、そもそも無登録で旅行業務(ツアーの募集・代理・媒介・取次等)を行った場合は、行政指導・処分の対象になり得ます。
区分登録番号の表示例
第1種旅行業者観光庁長官登録旅行業第◯◯◯号
第2種旅行業者◯◯都道府県知事登録旅行業第2-◯◯◯号
第3種旅行業者◯◯都道府県知事登録旅行業第3-◯◯◯号
地域限定旅行業者◯◯都道府県知事登録旅行業第◯◯◯号(地域限定の旨を明示)
旅行業者代理業者◯◯都道府県知事登録旅行業者代理業第◯◯◯号
あわせて確認したいこと:各営業所には「旅行業務取扱管理者」の選任が義務付けられています。また、旅行業法・標準旅行業約款に基づき、取引条件説明書面に相当する情報(旅行代金に含まれるもの・含まれないもの、キャンセル料の規定等)をサイト上でも分かりやすく提示しておくと、トラブル防止と信頼獲得の両方につながります。詳細は観光庁の旅行業法ページや所管の登録行政庁で確認してください。

業態別のポイント

募集型企画旅行(パッケージツアー)

受注型企画旅行(オーダーメイド・法人旅行)

地域限定・着地型観光(体験ツアー等)

インバウンド(訪日外国人)向け

旅行代理店サイトに必要なページ構成

必須ページ

推奨ページ

旅行代理店サイトに必要な機能

ツアー申込・予約フォーム

ツアーへの申し込みを受け付ける機能です。

旅程表・行程表の表示

日程ごとの行程をタイムライン形式・表形式で分かりやすく提示する機能です。テーブルやカスタムブロックで日程ごとに整理すると読みやすくなります。

料金プラン・オプション表示

基本料金に加え、オプション(1人部屋追加料金等)を分かりやすく比較表示します。

多言語対応(インバウンド向けの場合)

訪日外国人向けツアーを扱う場合は、多言語プラグインの導入を検討します。詳しくは多言語対応の概要ガイドを参照してください。

Googleマップ・行き先地図の表示

目的地・集合場所を地図で分かりやすく提示します。

おすすめプラグイン比較

プラグイン価格主な機能おすすめ度
WPForms 無料版あり ツアー申込フォームの作成。条件分岐でオプション選択にも対応(Pro版)
申込フォームの基本に
Amelia 年額$59〜 催行日程・定員管理付きの予約カレンダー
定員管理が必要な体験ツアーに
WPML 有料のみ インバウンド向けの多言語対応。ECプラグインとの互換性も高い
訪日外国人向けツアーに

旅行代理店サイト構築の手順

1. 事前準備

2. サーバー・ドメインの契約

会社名・サービス名が伝わる独自ドメインを取得しましょう。

3. WordPressのインストール・テーマ選択

旅行・観光業界向けのテーマ(写真を大きく見せられるデザイン)を選ぶか、汎用的な高品質テーマをカスタマイズします。

4. 会社概要・登録情報ページの作成

旅行業登録番号、旅行業務取扱管理者、所属する保証機関(日本旅行業協会等)の情報を明記します。

5. ツアー商品ページの作成

行き先別・目的別にツアーページを作成し、旅程・料金・注意事項を掲載します。

6. 申込フォームの設置

WPForms等で申込フォームを作成し、送信後の対応の流れ(確認連絡のタイミング等)を明記します。

7. 取引条件・キャンセルポリシーページの作成

旅行代金に含まれるもの・含まれないもの、キャンセル料の規定を分かりやすく提示します。

8. 公開・法定表示の最終確認

公開前に、旅行業法上必要な表示(登録番号等)がすべてのページ、または少なくとも会社概要・フッター等に正しく表示されているか確認しましょう。

集客・運営のコツ

1. 目的地の魅力をコラムで発信

2. 安心材料を積極的に見せる

3. 繁忙期・キャンペーンの告知を計画的に

4. スマホ対応・表示速度

旅行先の写真を多用するため画像が重くなりがちです。画像最適化テクニックレスポンシブデザインの確認を徹底しましょう。

よくある質問

Q1. サイトに登録番号を表示しないとどうなりますか?

A. 旅行業法上、名称・住所・登録番号の表示は義務であり、表示していない場合は行政指導の対象になり得ます。またそもそも旅行業の登録を受けずに旅行業務(募集型企画旅行の実施等)を行うこと自体が無登録営業として処分の対象になります。サイト公開前に、自社が旅行業の登録を受けているか、どの区分(第1種〜第3種、地域限定)かを必ず確認してください。

Q2. 個人ブログや情報発信だけなら旅行業登録は不要ですか?

A. 報酬を得て旅行者のために宿泊・運送の手配等を代理・媒介・取次する行為(旅行業務)を行わず、単に旅行情報を発信するだけであれば、旅行業の登録は不要な場合が多いとされています。ただし、ツアーの募集・販売・予約の取次まで行う場合は旅行業に該当する可能性があるため、事業内容に応じて観光庁または都道府県の窓口に確認することをおすすめします。

Q3. 多言語対応は必要ですか?

A. インバウンド(訪日外国人)向けのツアーを扱う場合は英語を中心に多言語対応があると集客の幅が広がります。詳しくは多言語対応の概要ガイドを参照してください。

Q4. オンライン決済(クレジットカード決済等)は必要ですか?

A. 必須ではありませんが、申込から入金までの手間を減らせるため、特にインバウンド需要がある場合や高額商品を扱う場合は導入を検討する価値があります。決済代行サービスとの連携が必要になるため、事前に手数料体系を確認しましょう。

Q5. 月額費用はどのくらいかかりますか?

A. サーバー代(月1,000〜3,000円程度)が中心です。日程予約プラグイン等の有料版を使う場合は年額$59〜が目安です。

関連する用途

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