📌 この記事の要点(3分で読める)
- 対象者:ホテル、旅館、民宿、ゲストハウス、ペンション経営者
- 構築期間:3〜6週間
- 初期費用:15〜50万円
- 月額費用:3,000〜15,000円
- 必須機能:予約システム、空室管理、料金表示、多言語対応
- 推奨プラグイン:MotoPress Hotel Booking、WP Hotel Booking、WPML(多言語)
- 注意点:OTA連携、インバウンド対応、決済システム
宿泊施設サイトとは
宿泊施設サイトとは、ホテル、旅館、民宿、ゲストハウスなどの宿泊施設が運営する公式Webサイトのことです。予約受付、客室紹介、料金案内などを行います。
宿泊施設サイトの主な役割
- 直接予約の受付:じゃらん・楽天トラベル等のOTA手数料を削減
- 施設の魅力発信:写真・動画で客室や館内施設を紹介
- 情報提供:アクセス、周辺観光、館内設備の案内
- インバウンド対応:多言語サイトで外国人観光客を獲得
- ブランディング:施設の個性やこだわりを伝える
ポイント:OTA(じゃらん、楽天トラベル等)の手数料は通常10〜15%です。公式サイトからの直接予約を増やすことで、大幅なコスト削減が可能です。
WordPressが宿泊施設サイトに適している理由
- 予約システム:プラグインで本格的な予約機能を実装できる
- 空室管理:カレンダー形式で空室状況を視覚的に管理
- 多言語対応:英語・中国語など複数言語サイトを簡単に構築
- 更新が簡単:自分でプラン・料金を即座に更新できる
- コスト削減:WordPress本体は無料。OTA手数料も削減可能
施設タイプ別のポイント
🏨 ホテル
- 客室タイプ別の料金設定(シングル、ダブル、スイート等)
- 宿泊プラン(素泊まり、朝食付き、2食付き)
- 館内施設の充実した紹介(大浴場、レストラン、会議室等)
- ビジネス利用・観光利用両方への対応
🏯 旅館
- 日本の伝統文化の訴求
- 料理へのこだわり(季節の会席料理等)
- 温泉・露天風呂の紹介
- 外国人向けの日本文化体験の提案
🏠 民宿・ペンション
- アットホームな雰囲気の訴求
- オーナーの人柄・こだわりの紹介
- 周辺の観光スポット情報
- リピーター獲得のための情報発信
🎒 ゲストハウス・ホステル
- 共用スペースの紹介
- バックパッカー・長期滞在者向け情報
- 交流イベントの案内
- ドミトリー・個室の料金比較
宿泊施設サイトに必要なページ構成
必須ページ
- トップページ:施設の魅力を写真・動画で訴求
- 客室紹介:各客室タイプの写真、設備、広さ、料金
- 宿泊プラン:素泊まり、朝食付き、2食付きなどのプラン一覧
- 料金表:シーズン別・曜日別の料金
- 館内施設:大浴場、レストラン、ラウンジ等の紹介
- アクセス:最寄り駅からの行き方、駐車場情報、地図
- 予約フォーム:宿泊日、人数、プラン選択
- 周辺観光情報:観光スポット、グルメ、イベント
推奨ページ
- お客様の声:宿泊者のレビュー・口コミ
- よくある質問:チェックイン時間、キャンセルポリシー等
- ブログ:季節のお知らせ、周辺情報、イベント告知
- プラン詳細ページ:各プランの詳しい内容
- 特別プラン:記念日プラン、女子会プラン等
宿泊施設サイトに必要な機能
予約システム(最重要)
宿泊予約を受け付ける機能です。宿泊施設サイトの中核となります。
- 推奨プラグイン:MotoPress Hotel Booking(有料 $69)、WP Hotel Booking(無料・Pro版あり)
- 基本機能:宿泊日選択、人数選択、客室タイプ選択、料金自動計算
- 管理機能:予約カレンダー、予約リスト、顧客情報管理
おすすめ:MotoPress Hotel Bookingは買い切り$69で、本格的な予約システムが構築できます。年間サブスクリプションではないため、長期的にはコスト効率が良いです。
空室カレンダー
空室状況を視覚的に表示する機能です。
- カレンダー形式で空室・満室を表示
- 客室タイプ別の空室管理
- 予約済み日の自動ブロック
料金設定機能
季節や曜日によって料金を変動させる機能です。
- シーズン料金(ハイシーズン、オフシーズン)
- 曜日別料金(週末料金)
- 連泊割引
- 早割・直前割
多言語対応(インバウンド対策)
外国人観光客向けに複数言語でサイトを表示します。
- 推奨プラグイン:WPML(有料 $99/年)、Polylang(無料)
- 対応言語:英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語など
- 翻訳範囲:全ページ、予約フォーム、メール通知
決済システム
オンライン決済を受け付ける場合に必要です。
- 対応決済:クレジットカード、PayPal、Stripe
- 前払い/現地払い:選択可能にすると予約率UP
- デポジット:予約金のみ先払いも可能
OTA連携(オプション)
じゃらん、楽天トラベル等の予約と在庫を連携する機能です。
- OTAでの予約を自動でブロック
- 在庫の二重売りを防止
- 手動連携 or API連携
注意:完全なOTA連携は高度な技術が必要です。小規模施設の場合、手動で管理する方が現実的です。
おすすめプラグイン比較
| プラグイン |
価格 |
主な機能 |
おすすめ度 |
| MotoPress Hotel Booking |
$69(買い切り) |
予約システム、空室管理、料金設定、決済連携 |
★★★★★ 最もおすすめ |
| WP Hotel Booking |
無料 (Pro版 $69) |
予約システム、客室管理、料金カレンダー |
★★★★☆ 無料で試せる |
| Booked |
$49/年 |
予約カレンダー、Google Calendar連携 |
★★★☆☆ シンプル重視 |
| HBook |
$59(買い切り) |
予約システム、料金管理、多言語対応 |
★★★★☆ デザイン重視 |
選び方:
- 本格的な予約システムが欲しい → MotoPress Hotel Booking
- まず無料で試したい → WP Hotel Booking
- シンプルなカレンダーだけでOK → Booked
- デザインにこだわりたい → HBook
おすすめWordPressテーマ
TCD CURE(国産・有料 - 25,800円)
- 特徴:宿泊施設・ホテル向けプレミアムテーマ
- おすすめポイント:客室紹介、予約導線が最適化、美しい写真表示
- 誰におすすめ:ホテル、旅館、ゲストハウス、民宿
SWELL(国産・有料 - 17,600円)
- 特徴:万能型高機能テーマ、カスタマイズ自由
- おすすめポイント:宿泊プラン、周辺観光情報も美しく掲載可能
- 誰におすすめ:デザインの自由度を求める宿泊施設
Astra(海外・無料 + 有料)
- 特徴:世界的人気の軽量高速テーマ
- おすすめポイント:多言語対応に強い、インバウンド対応に最適
- 誰におすすめ:外国人客が多い宿泊施設、多言語サイト
おすすめの選び方:宿泊施設専用ならTCD CURE、デザイン自由度重視ならSWELL、多言語対応重視ならAstraがおすすめです。
宿泊施設サイト構築の手順
1. 事前準備
- 客室情報の整理:客室タイプ、定員、設備、料金
- プラン設計:素泊まり、朝食付き、2食付きなど
- 写真撮影:客室、館内施設、料理の写真(プロ推奨)
- 周辺情報収集:観光スポット、アクセス方法
2. サーバー・ドメインの契約
- 推奨サーバー:エックスサーバー、ConoHa WING(高速・安定)
- ドメイン:施設名.jp、施設名.com など
3. WordPressのインストール
レンタルサーバーの簡単インストール機能を使います。
4. 宿泊施設向けテーマの選択
- 無料テーマ:Astra、OceanWP(カスタマイズしやすい)
- 有料テーマ:Hoteller($69、ホテル専用)、BnB($59、民宿向け)
5. MotoPress Hotel Bookingのインストール
- プラグイン購入(MotoPress公式サイト)
- WordPressにアップロード・有効化
- 設定ウィザードに従って初期設定
6. 客室タイプの登録
MotoPress Hotel Bookingで客室情報を登録します。
- 客室名(例:スタンダードツイン)
- 定員、広さ、設備
- 写真アップロード
- 基本料金設定
7. 料金設定
- シーズン別料金(夏季、冬季等)
- 曜日別料金(金土は割増等)
- 連泊割引の設定
8. 予約フォームの設置
MotoPress Hotel Bookingのショートコードで予約フォームを固定ページに設置します。
9. 決済システムの設定(オプション)
Stripe、PayPalと連携してオンライン決済を有効化します。
10. 多言語化(インバウンド対応)
WPMLまたはPolylangで英語・中国語ページを作成します。
11. 公開・集客
- Google検索での表示最適化(SEO)
- Googleマイビジネス登録
- OTAから公式サイトへの誘導
集客・運営のコツ
1. 直接予約を促す工夫
OTA手数料を削減するため、公式サイトからの予約を増やしましょう。
- 公式サイト限定特典:ウェルカムドリンク、レイトチェックアウト等
- ベストレート保証:「公式サイトが最安値」を明示
- ポイント制度:リピーター向けのポイント還元
2. 写真・動画で魅力を伝える
- 客室は複数アングルから撮影
- 料理は美味しそうに見える写真を
- 館内施設のバーチャルツアー動画
- プロカメラマンに依頼すると効果大
3. インバウンド対応を徹底
外国人観光客の需要は今後も増加します。
- 最低限、英語ページは必須
- 中国語(簡体字・繁体字)も有効
- 決済はクレジットカード必須
- Wi-Fi完備を明記
4. 周辺観光情報を充実させる
宿泊施設選びは「立地」が重要です。
- 観光スポットまでの所要時間
- おすすめグルメ店の紹介
- 季節のイベント情報
- モデルコース提案
5. ブログで情報発信
- 季節のお知らせ(桜、紅葉等)
- 地元のイベント情報
- お客様の声・レビュー
- スタッフの日常
6. レビュー対策
- チェックアウト後にレビュー依頼メール
- Googleレビューの充実
- 良いレビューは公式サイトにも掲載
- 悪いレビューには丁寧に対応
よくある質問
Q1. 予約システムは無料でも使えますか?
A. WP Hotel Bookingなど無料プラグインもありますが、機能が限定的です。本格的に運用するなら有料プラグイン(MotoPress Hotel Booking等)を推奨します。
Q2. じゃらん・楽天トラベルと併用できますか?
A. はい。ただし在庫管理は手動で行う必要があります。公式サイトで予約が入ったら、OTA側の在庫も手動で減らすなどの運用が必要です。
Q3. 多言語化は必須ですか?
A. 外国人観光客を受け入れるなら必須です。最低限、英語ページは用意しましょう。中国語・韓国語も需要があります。
Q4. オンライン決済は導入すべきですか?
A. 導入を強く推奨します。予約時に決済完了することで、無断キャンセルを防げます。ただし、現地払いオプションも残しておくと予約率が上がります。
Q5. 構築を外注する場合の相場は?
A. 予約システム付きの宿泊施設サイトの制作費用は30〜100万円が相場です。多言語化やOTA連携まで含めると100万円以上になることもあります。
Q6. 月額費用はどのくらいかかりますか?
A. サーバー代(月3,000円程度)、プラグイン更新費(年間数千円)、WPML(多言語)を使う場合は年間$99程度です。合計で月5,000〜10,000円が目安です。
Q7. 自分で更新できますか?
A. はい。WordPress の管理画面から料金やプラン内容を簡単に更新できます。客室の写真追加なども自分で可能です。
Q8. SEO対策は重要ですか?
A. 非常に重要です。「〇〇市 ホテル」「〇〇温泉 旅館」などのキーワードで上位表示されると、直接予約が大幅に増えます。
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