全体像:5つの方式は「手軽さ」と「自由度・拡張性」のトレードオフの関係にあります。手軽に始めたいなら方式1、AIとの会話で幅広く操作したいなら方式2、開発者として自由に組みたいなら方式4、という具合に、目的に応じて選びます。
1

プラグイン内蔵のAPIキー入力型

最も一般的で手軽な方式

AI Engine・AI Bud・MxChat等、多くのAIプラグインが採用している方式です。プラグインの設定画面にOpenAI・Claude・Gemini等のAPIキーを入力するだけで、記事生成・チャットボット等の機能が使えるようになります。

メリット設定が簡単。プログラミング知識不要。管理画面内で完結する
デメリットそのプラグインが提供する機能の範囲でしか使えない。AI側からの自律的な操作はできない
2

MCP(Model Context Protocol)

AIとの会話でサイト全体を操作

Claude・ChatGPT等のAIクライアント側から、WordPressサイトを直接操作できるようにする、2025年末から急速に広がった標準規格です。「新しい記事を書いて公開して」等、日本語の指示だけで幅広い操作が可能になります。

メリット1つの会話で複数の操作を横断的に実行できる。対応するAIクライアントを問わず同じ手順で使える
デメリットAIに与える権限の管理が必要。安全設計の理解が必須

これらはいずれもサードパーティ製ですが、WordPress運営元のAutomattic社自身も「WordPress MCP」という公式実装をGitHub上で公開しており、公式・非公式を問わず選択肢が広がっている段階です。詳細はMCP・AIエージェント入門で解説しています。

3

カスタムGPT(GPT Actions)

MCP以前からあるOpenAI独自の連携方式

ChatGPTの「カスタムGPT」機能に備わる「Actions」という仕組みを使い、OpenAPIというAPI仕様書の形式でWordPress側の窓口を用意する方式です。「Sync to GPT」等の対応プラグインがWordPress.orgで公開されています。

メリットChatGPT限定であれば実績のある枯れた方式。特定業務に特化したカスタムGPTを作りやすい
デメリットChatGPT専用(他のAIクライアントでは使えない)。OpenAPIスキーマの設定にやや手間がかかる

具体的な手順はChatGPTをWordPressに追加する方法で解説しています。

4

REST API・Webhookによるカスタム連携

開発者向け・自由度が最も高い方式

WordPress標準のREST APIや、プラグインが提供するWebhookを使い、独自のプログラムでAIサービスと連携させる方式です。CodeWP等のツールで生成したコードを組み込んで実装することもあります。

メリット既存の方式でできないことも、自由に設計できる。他システムとの複雑な連携も可能
デメリットプログラミングの知識が必須。開発・保守の手間がかかる
5

外部SaaS型自動化ツール経由の連携

他の業務ツールとまとめて連携したい場合

Zapier・Make等の自動化プラットフォームを介して、WordPressとAIサービス、さらには他の業務ツール(Slack・スプレッドシート・CRM等)を横断的に連携させる方式です。「WordPressに新しい問い合わせが来たら、AIが内容を要約してSlackに通知する」といった、複数サービスをまたぐ自動化に向いています。

メリットWordPress以外のツールも含めた業務フロー全体を自動化できる。ノーコードで設定できるものが多い
デメリット自動化ツール自体の月額費用が別途かかることが多い。複雑な連携ほど設定難易度が上がる

5方式の比較表

方式手軽さ自由度必要な知識代表例
①APIキー入力型不要AI Engine
②MCP基本操作のみWPVibe
③カスタムGPT/Actions設定の理解Sync to GPT
④REST API/Webhook×プログラミングCodeWP併用
⑤外部SaaS連携不要〜基本操作Zapier・Make

目的別の選び方

よくある質問(FAQ)

結局どの方式を選べばいいですか?
「プラグインの中でAI機能を使いたいだけ」ならAPIキー入力型で十分です。「チャット画面から会話でサイト全体を操作したい」ならMCP、「開発者としてより自由度の高い連携を組みたい」ならREST API/Webhook、「他の業務ツールと連動させたい」なら外部SaaS連携が向いています。
MCPとカスタムGPT(Actions)は両方使う必要がありますか?
いいえ、どちらか一方で十分です。両者は「ChatGPTからWordPressを操作する」という目的では似ていますが、対応するプラグイン・設定方法が異なります。MCPの方がより新しく汎用的な標準として広がっているため、特にこだわりがなければMCP対応プラグインから試すのがおすすめです。
複数の連携方式を組み合わせて使えますか?
はい、可能です。例えば「コンテンツ生成にはAPIキー入力型のプラグイン」「日常のサイト管理にはMCP」「外部の顧客管理ツールとの連携にはZapier」のように、目的ごとに適した方式を組み合わせて使うのが実務では一般的です。

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