Redirection(リダイレクション)は、.htaccessやNginxの設定ファイルを手動編集せずに、WordPressの管理画面から301リダイレクト・302リダイレクトなどを簡単に設定・管理できるプラグインです。Search Regexと同じJohn Godleyが開発し、アクティブインストール2,000,000以上・総ダウンロード6,226万回以上という圧倒的な実績を誇るWordPress最人気のリダイレクト管理ツールです。完全無料・オープンソース。404エラーの追跡機能でリンク切れを把握し、即座にリダイレクトを設定できます。正規表現・条件付きリダイレクト(ログインステータス・リファラー・UserAgentによる振り分け)・.htaccess書き出し・CSV/JSONインポートにも対応した高機能ツールです。
主要機能一覧
301/302リダイレクト管理
管理画面から転送元URLと転送先URLを入力するだけで301(恒久)・302(一時)・307・308・410(削除済み)・451などのリダイレクトを設定できる。.htaccessの知識不要。
404エラー追跡
サイトで発生した404(ページが見つかりません)エラーのURLを自動で記録・一覧表示。アクセス回数の多い404 URLを確認して必要なリダイレクトを素早く設定できる。
条件付きリダイレクト
ログインステータス(ログイン中/未ログイン)・リファラー(参照元サイト)・ブラウザのUserAgent・Cookieなどの条件に応じて異なるURLへ振り分けるリダイレクトを設定できる。
正規表現対応
転送元URLに正規表現パターンを使って複数のURLをまとめて1つのルールでリダイレクト設定できる。サイト移転時のURL体系変更などで特に威力を発揮する。
完全ログ機能
設定したリダイレクトのアクセスログと404エラーログを詳細に記録。どのURLからどのURLに転送されたか・日時・IPアドレス・リファラー・UserAgentなどを確認できる。
HTTPヘッダーの追加
特定のURLへのレスポンスにカスタムHTTPヘッダー(Cache-Control・X-Frame-Options等)を追加する設定も管理画面から設定できる。
.htaccess / Nginx書き出し
設定したリダイレクトルールをApacheの.htaccessまたはNginxの設定形式に書き出してダウンロードできる。WordPressが動作しない段階でもリダイレクトが機能するよう静的ファイルに書き出す際に使用。
CSV/JSONインポート・エクスポート
リダイレクトルールをCSVまたはJSON形式でインポート・エクスポートできる。大量のリダイレクトを一括設定する場合やサイト移転時のリダイレクトデータの移行に便利。
WP-CLI連携
コマンドラインからリダイレクトの追加・削除・一覧表示ができるWP-CLIコマンドをサポート。大量のリダイレクト設定を自動化したい上級者向け機能。
パーマリンク変更の自動検出
WordPressの投稿・固定ページのパーマリンク(URL)が変更された際に、旧URLから新URLへのリダイレクトを自動的に作成するオプション機能。
リダイレクトタイプ(HTTPステータスコード)の選び方
Redirectionでは複数のHTTPステータスコードのリダイレクトタイプを選択できます。用途に応じて適切なタイプを選択することが重要です。
| コード | 種別 | 用途・説明 | SEO評価の引き継ぎ |
|---|---|---|---|
| 301 | 恒久リダイレクト(Permanent) | ページ移転・URL変更・サイト移転。最もよく使われるタイプ。旧URLが完全になくなる場合に使用。 | 引き継ぐ |
| 302 | 一時リダイレクト(Found) | 一時的な転送(メンテナンス中・キャンペーンページの一時転送など)。元のURLが将来戻る場合に使用。 | 引き継がない |
| 307 | 一時リダイレクト(Temporary) | 302の改良版。POSTリクエストのメソッドを維持したまま転送。APIやフォーム送信先の一時変更に適する。 | 引き継がない |
| 308 | 恒久リダイレクト(Permanent) | 301の改良版。POSTリクエストのメソッドを維持したまま恒久転送。 | 引き継ぐ |
| 410 | コンテンツ削除(Gone) | そのURLのコンテンツが完全に削除され、二度と戻らないことを示す。Google に対して「削除済み」を明示したい場合に有効。 | -(転送なし) |
| 451 | 法的理由で利用不可 | 法的な理由でコンテンツが削除・制限されていることを示す特殊なステータス。 | -(転送なし) |
主な活用シーン
記事URLの変更・スラッグ修正
記事公開後にスラッグ(URL)を変更した場合に旧URLから新URLへ301リダイレクトを設定。既存のブックマークや外部リンクを失わずに済む。
サイト移転・ドメイン変更
旧ドメインから新ドメインへの全ページのリダイレクトを一括で設定。正規表現を使って全ページをまとめてルール化する方法が有効。
記事の統合・リダイレクト
類似する2つの記事を1つに統合する際に、削除した旧記事のURLから統合先の新記事URLへ301リダイレクトを設定。SEO評価を損なわずに整理できる。
404エラーのリダイレクト
404ログで発見したアクセスの多い404 URLに対してリダイレクトを設定し、ユーザー体験とSEOを改善する。
カテゴリー体系の変更
サイトリニューアル時にカテゴリーURLのディレクトリ構造が変わる場合に、旧カテゴリーURLから新カテゴリーURLへの一括リダイレクトを正規表現で設定。
www・httpsの統一
www有りと無し・httpとhttpsを統一するリダイレクト設定。通常はサーバー設定やWordPressの設定で対処するが、プラグインからも対応可能。
リダイレクトの設定手順(基本)
- 1
インストール・有効化
管理画面「プラグイン → 新規追加」で「Redirection」を検索。John Godley作のもの(インストール数2,000,000以上)を確認してインストール → 有効化。セットアップウィザードに従って初期設定(ログの保存設定)を行います。
- 2
管理画面「ツール → Redirection」を開く
有効化後、管理画面の「ツール → Redirection」でプラグイン設定画面が開きます。「リダイレクト」「グループ」「404エラー」「ログ」「設定」のタブが表示されます。
- 3
「リダイレクト」タブで新規リダイレクトを追加
「リダイレクト」タブの上部にある入力欄に「ソースURL(転送元)」と「ターゲットURL(転送先)」を入力します。デフォルトのリダイレクトタイプは301です。設定したら「リダイレクトを追加」ボタンをクリック。
- 4
設定したリダイレクトを確認・テスト
ブラウザのシークレットモードで旧URLにアクセスし、正しく新URLに転送されることを確認します。Chrome DevToolsのNetwork タブでHTTPステータス301が返っていることを確認するとより確実です。
- 5
「404エラー」タブで発生中の404を定期確認
「404エラー」タブで発生中の404エラーURLを定期的に確認し、アクセスの多い404 URLには適切なリダイレクトを設定します。各404エラー行の「リダイレクトを追加」から素早く設定できます。
基本情報
| プラグイン名 | Redirection |
|---|---|
| 開発者 | John Godley(Search Regexと同じ開発者) |
| 最新バージョン | 5.5.2(WordPress 6.8.1まで動作確認済み・2025年6月時点) |
| 料金 | 完全無料(オープンソース・有料版なし) |
| アクティブインストール | 2,000,000以上(200万以上) |
| 総ダウンロード数 | 6,226万回以上 |
| WordPress公式 | 公式ディレクトリ掲載(スラッグ:redirection) |
| 日本語対応 | (28ロケールに翻訳。日本語対応あり) |
| 管理画面での場所 | 「ツール → Redirection」 |
| セキュリティ | 過去の脆弱性は迅速に対応済み。最新バージョンでのセキュリティ上の問題なし(2025年6月時点) |
| 偽物への注意 | 類似名のプラグインが存在するため、John Godley作のもの(2,000,000以上インストール)を使用すること |
| WordPress.org | ja.wordpress.org/plugins/redirection/ |
こんな人におすすめ
こんな人におすすめ
- .htaccessを直接編集せずに安全にリダイレクトを設定したい人
- 記事URLを変更した際に旧URLのSEO評価を引き継ぎたい人
- サイト移転・ドメイン変更時のリダイレクトを管理画面で一元管理したい人
- 404エラーをリアルタイムで把握してリダイレクトで解消したい人
- 大量のリダイレクトをCSVで一括インポートしたいサイト管理者
- ログイン状態やUserAgentに応じた条件付きリダイレクトが必要な人
注意点・向かないケース
- 類似名の偽プラグインが存在するため、必ずJohn Godley作のものを確認してインストール
- 大量のリダイレクト設定があるサイトでは「チェーンリダイレクト(A→B→C)」が発生しないよう注意(SEO・速度に悪影響)
- ログ機能を有効にするとDBに大量のデータが蓄積される場合があるため、ログ保持期間の設定を適切に行うこと
- サーバーレベルのリダイレクト(.htaccess直書き)の方が処理が高速なため、大量・高トラフィックサイトでは両者を組み合わせる検討も
よくある質問(FAQ)
- Redirectionプラグインで設定したリダイレクトはSEOに影響しますか?
301リダイレクト(恒久的な転送)を正しく設定すれば、SEO上のページ評価(リンクエクイティ)が移転先のURLに引き継がれます。記事のURL変更・サイト移転・ページの統合時に301リダイレクトを設定することで、Googleのインデックスが新URLに更新され、既存の検索順位や被リンクの評価を失わずに済みます。302リダイレクト(一時的な転送)はページ評価が引き継がれないため、恒久的な移転の場合は必ず301を使用してください。
- Redirectionはどのようにリダイレクトを設定しますか?
管理画面「ツール → Redirection → リダイレクト」タブから、転送元のURL(Source URL)と転送先のURL(Target URL)を入力してリダイレクトタイプ(301/302/307等)を選択するだけで設定できます。.htaccessやNginxの設定ファイルの知識は不要です。正規表現を使ったパターンマッチングや、ログインステータス・リファラー・UserAgentなどの条件付きリダイレクトも設定可能です。
- 404エラーページを追跡してリダイレクトを設定する方法は?
Redirectionの「ログ → 404エラー」タブで、サイトに発生した404エラーのURLと発生回数・最終アクセス日時を一覧確認できます。エラーの多いURLを確認して、適切なリダイレクト先を設定することができます。各404エラー行にカーソルを合わせると「リダイレクトを追加」のリンクが表示され、クリックするとその404 URLを転送元としたリダイレクト設定画面が自動入力された状態で開きます。
- チェーンリダイレクト(A→B→C→D)はSEO上の問題になりますか?
チェーンリダイレクト(リダイレクトが連鎖している状態:A→B→Cなど)はSEO上好ましくありません。Googleはリダイレクトチェーンをある程度たどりますが、チェーンが長いほどクロール効率が落ちます。また、ユーザーがページにアクセスするまでの時間も増加し、ページ速度にも悪影響を及ぼします。Redirectionのリダイレクト一覧を定期的に確認し、BがすでにCにリダイレクトされている場合はA→Cに直接修正するようにしましょう。
まとめ
Redirectionは、アクティブインストール2,000,000以上・総ダウンロード6,226万回以上という数字が示すとおり、WordPressのリダイレクト管理においてデファクトスタンダードとなっているプラグインです。完全無料でありながら、301/302などの基本リダイレクトから、条件付きリダイレクト・正規表現・.htaccess書き出し・CSV一括インポート・WP-CLI連携まで、実用的な機能を網羅しています。
特に「記事のURL変更後に旧URLのSEO評価を引き継ぎたい」「サイト移転時に全ページのリダイレクトを管理したい」「404エラーを定期的に監視してリンク切れを解消したい」というニーズに対して最適なソリューションです。Search Regexと同じJohn Godleyによる信頼性の高い開発・メンテナンスが続いており、安心して長期利用できます。類似名の偽プラグインが存在するため、インストール時は必ずJohn Godley作のもの(2,000,000以上インストール)を確認することを忘れずに。