Search Regex(サーチリージェックス)は、WordPressのデータベース全体(投稿・固定ページ・コメント・メタデータ・ユーザー・設定など)を対象に文字列を一括検索・置換できるプラグインです。100,000以上のサイトで使われる定番ツールで、サイトリニューアル時のURL一括変更・表記の統一・ドメイン移行後のリンク修正など、手作業では膨大な時間がかかる作業を数分で完了させられます。PHPの正規表現(Regex)に対応しており、複雑なパターンマッチングによる高度な置換も可能です。置換実行前にプレビューで変更内容を確認できるため、想定外の変更を防ぐことができます。完全無料でWordPress公式ディレクトリから入手できます。
こんな時に役立つ!主な活用シーン
ドメイン移行・URL一括変更
旧ドメインのURLを新ドメインのURLに一括置換。HTTPからHTTPSへの変更もデータベース内コンテンツ全体に反映できる。
表記ミスの一括修正
過去記事に繰り返し書いてしまった誤字・誤った表記(例:「アフェリエイト」→「アフィリエイト」)を全記事まとめて修正できる。
リンクURL・画像パスの更新
サーバー移行やフォルダ構成変更で変わったリンクURL・画像パスを一括で更新。1記事ずつ編集する必要がない。
ショートコードの一括変更
プラグイン変更に伴うショートコードの書き換えを全投稿に一括適用。特定のショートコードを別のショートコードや通常のHTMLに置き換えられる。
特定フレーズのコメント一括削除
スパム的な特定のフレーズを含むコメントを一括で削除。不要なコンテンツのデータベースクリーニングに活用できる。
カスタムフィールドの一括更新
特定の条件のメタデータ(カスタムフィールド)を一括で検索・変更・削除。孤立したメタ情報のクリーンアップにも有効。
基本情報
| プラグイン名 | Search Regex |
|---|---|
| 開発者 | John Godley |
| 現在のバージョン | 3.4(2026年2月14日更新・WordPress 6.9対応確認済み) |
| 料金 | 完全無料(Pro版・有料プランなし) |
| アクティブインストール | 100,000以上 |
| WordPress公式 | 公式ディレクトリ掲載(管理画面から検索・インストール可) |
| 日本語対応 | (日本語翻訳あり。管理画面のメニューは英語混在の場合あり) |
| PHP要件 | 7.4以上(3.4時点) |
| 管理画面での場所 | ツール → Search Regex |
| GitHub(ソースコード) | github.com/johngodley/search-regex |
| WordPress.org | ja.wordpress.org/plugins/search-regex/ |
検索・置換できる対象(ソース)
Search Regexは WordPress のデータベースのほぼすべての箇所を対象に検索・置換できます。以下の対象を選択してから検索・置換を実行します。
主要機能・特徴
シンプル・高度モード切替
バージョン3.3から「シンプルモード」と「高度モード」のトグルが追加。初心者はシンプルモードで基本的な検索・置換を、上級者は高度モードで詳細な条件を設定できる。
正規表現(Regex)対応
PHPの正規表現を使った高度な検索・置換が可能。HTMLタグの置換・特定フォーマットのURL変換・ショートコードのパラメータ変更などに対応。マッチした部分を置換時に再利用できる。
置換前プレビュー確認
「すべて置換」を実行する前に、置換後の状態をプレビューで確認できる機能。黄色ハイライト(検索結果)→オレンジハイライト(置換後プレビュー)の順で変更内容を事前に確認できる。
検索フィルター・絞り込み
特定のカテゴリーに属する投稿のみ・特定の日付範囲の投稿のみ・特定の投稿にのみ操作するなど、任意のWordPressテーブルの任意の列に対して検索フィルターを設定できる。
CSV・SQLへのエクスポート
検索にマッチした結果をCSVまたはSQLファイルとしてエクスポートできる機能。一括変更前の記録取得や、別ツールでの加工に活用できる。
プリセット保存
よく使う検索条件・置換設定をプリセットとして保存しておける機能。定期的に行う同じ操作を素早く呼び出して再実行できる。
数値・日付の演算
数値フィールドへの加算・減算、日付フィールドへの時間・日・週・月の加算など、単純な文字列置換以上の操作が可能。
WP-CLI対応
バージョン3.2からWP-CLIコマンドに対応。コマンドラインからスクリプトで検索・置換を実行できるため、大量処理の自動化が可能。
基本的な使い方の流れ
バックアップを必ず取る
Search Regexはデータベースを直接変更します。操作前にUpdraftPlus・BackWPup等でWordPressのバックアップを必ず取ってください。元に戻す手段はバックアップのみです。
管理画面の「ツール」→「Search Regex」を開く
有効化後は管理画面左メニューの「ツール」の中に「Search Regex」が追加されます。クリックして操作画面を開きます。
検索欄に検索文字列を入力・ソースを選択
「検索」欄に探す文字列を入力します。「ソース」でどのデータ(投稿・ページ・コメント等)を検索対象にするかを選択します。
「検索」をクリックして結果を確認
「検索」ボタンをクリックすると、マッチした箇所が一覧で黄色ハイライト表示されます。まずここで意図した箇所がマッチしているかを確認します。
置換欄に置換後の文字列を入力・プレビューで確認
「置換」欄に置換後の文字列を入力し、「更新」をクリックするとオレンジハイライトで置換後のプレビューが表示されます。意図通りかを必ず確認します。
「すべて置換」をクリックして実行
プレビューで内容を確認したら「すべて置換」をクリックして実行します。この操作でデータベースが変更されます。実行後は再度検索して置換が完了しているかを確認してください。
こんな人におすすめ
こんな人におすすめ
- サイトリニューアルやドメイン変更でURL一括置換が必要な管理者
- 過去の大量記事の表記統一・誤字一括修正がしたい人
- ショートコード変更や廃止プラグインの跡を一括で直したい人
- 正規表現を使った高度な文字列操作がしたい上級者
- WP-CLIでの自動化・スクリプト実行をしたい開発者
注意点・向かないケース
- 必ずバックアップを取ってから使うこと(元に戻す手段はバックアップのみ)
- 「Delete Matches」機能は投稿全体を削除するため、テキスト削除目的での使用は注意が必要
- 大量のシリアライズデータを含むURL置換には、Better Search Replaceなど専用ツールも検討する
- 初心者が本番サイトで「すべて置換」を確認なしに実行するのは危険。プレビュー確認を必ず行う
よくある質問(FAQ)
- Search Regexで置換を実行するとデータを元に戻せますか?
置換を実行するとWordPressのデータベースが直接変更されます。WordPressのリビジョン機能では元に戻せません。必ず実行前にUpdraftPlusやBackWPup等でWordPressのバックアップを取ってから行うことを強く推奨します。また、置換実行前にプレビューで変更内容を確認できる機能があるため、「すべて置換」ボタンを押す前に必ずプレビューで意図通りの変更かを確認してください。
- Search Regexはサイト移行時のURL置換に使えますか?
はい、Search Regexはサイト移行時のURL一括置換に広く活用されています。旧ドメインのURLを新ドメインのURLに一括置換したり、HTTPからHTTPSへのURL変更をデータベース内のコンテンツ全体に反映させたりする作業に便利です。ただし、データベース内のシリアライズされたデータ(PHPのserialize関数で保存されたデータ)はSearch Regexでの置換が正しく機能しない場合があるため、シリアライズデータを多く含む環境ではBetter Search Replaceなど専用ツールの使用も検討してください。
- Search Regexで正規表現を使うにはどうすればよいですか?
検索フォームの「フラグ」欄で「正規表現(Regex)」を有効にすると、PHPの正規表現パターンを使った高度な検索・置換が可能になります。例えばHTMLタグを検索する・特定のフォーマットのURLを変換する・ショートコードのパラメータを一括変更するといった複雑な置換を実現できます。正規表現は強力ですが誤ったパターンを使うと意図しない変更が起きるため、必ずプレビューで確認してから実行してください。
- 「Delete Matches」ボタンを押したら投稿が消えてしまいました。復元できますか?
Search Regexの「Delete Matches」機能は、一致したテキストだけでなく一致が見つかった投稿・レコード全体をデータベースから削除する動作をします。削除された投稿はWordPressのゴミ箱には入らず、直接データベースから消えるため、通常の方法では復元できません。バックアップがある場合はバックアップから復元してください。バックアップがない場合は復元が非常に困難です。このため、Search Regexを使用する前には必ずバックアップを取ることが重要です。
まとめ
Search Regexは、WordPressのデータベース全体を対象にした一括検索・置換ができる100,000以上のサイトで使われる定番プラグインです。完全無料でありながら、正規表現対応・プレビュー確認・フィルター絞り込み・CSV/SQLエクスポート・WP-CLI対応など、プロフェッショナルユースに耐えうる充実した機能を備えています。
ただし、データベースを直接変更するツールであるため、使用前のバックアップは絶対に欠かせません。特に「Delete Matches(一致削除)」機能は投稿全体を削除してしまう危険があるため、プレビューで変更内容を十分に確認してから「すべて置換」を実行する習慣を身につけましょう。正しく使えばサイトリニューアル・ドメイン移行・表記統一など、手作業では数時間かかる作業を数分で完了できる強力なツールです。