WordPressでECサイトを作る方法

WordPressでECサイトを構築するには、大きく2つの方法があります。

方法メリットデメリットおすすめ
ECプラグイン
WooCommerce等
完全にWordPressに統合
カスタマイズ自由
月額費用なし
設定が複雑
セキュリティ管理必要
サーバー選定重要
本格的なEC
カスタマイズ重視
外部EC連携
Shopify・BASE等
セキュリティ安心
決済が簡単
すぐ開始できる
月額費用が発生
カスタマイズ制限
二重管理になる
小規模・副業
手軽に始めたい

WooCommerce - 世界シェアNo.1のECプラグイン

無料(拡張は有料)

WooCommerce

無料 / 各拡張機能: $0〜$299

世界のECサイトの約28%がWooCommerceを使用。WordPressとの完全統合で高いカスタマイズ性を誇ります。

  • 商品管理(単品・バリエーション・デジタル商品)
  • 在庫管理・注文管理
  • クーポン・セール機能
  • 配送設定(送料計算・配送方法)
  • 税金・消費税設定
  • 顧客アカウント管理
  • レポート・売上分析
  • 700以上の公式・非公式拡張
注意点:基本は無料ですが、決済ゲートウェイ、送料計算、会員機能等の拡張機能は別途費用が必要です。本格運用では年間数万円〜のコストを想定してください。

WooCommerceで必要な主要拡張機能(日本向け)

Welcart - 日本製・日本特化のECプラグイン

無料

Welcart(ウェルカート)

無料(有料拡張あり)

日本のアルテック社が開発したWordPress用ECプラグイン。日本の商習慣(お届け日指定・後払い・コンビニ払い等)に完全対応しています。

  • 日本語マニュアル完備
  • お届け日・時間帯指定
  • 後払い・コンビニ支払い対応
  • のし・ラッピング対応
  • 軽減税率対応
  • インボイス対応
  • GMO Payment Gateway連携
  • Yahooウォレット・楽天ペイ連携
日本のEC運営に特化した機能:日本語のサポートとマニュアルが充実しており、日本の商習慣・法規制に準拠した設計です。

Easy Digital Downloads - デジタル商品特化

Freemium

Easy Digital Downloads(EDD)

Personal: 年 $99.5 / Extended: 年 $199.5 / ※その他のプランもあり

PDF・音楽・ソフトウェア・画像などのデジタル商品販売に特化したプラグイン。物販には不向き。

  • デジタルファイルのダウンロード販売
  • ライセンス管理
  • 会員制コンテンツ販売
  • 割引コード
  • 顧客ダッシュボード
  • Stripe・PayPal統合
  • ソフトウェアのアップデート配信
おすすめ用途:電子書籍販売、写真素材販売、WordPressテーマ・プラグイン販売、音楽・動画販売

外部ECサービス連携

WordPressサイトにShopifyやBASEのカートを埋め込む方法もあります。

Shopify Buy Button

Shopify Starter: $5/月〜

WordPressにShopifyの購入ボタンを埋め込む方式。決済・在庫管理はShopifyが担当。

  • セキュリティはShopifyが管理
  • 200以上の決済方法
  • 多通貨対応
  • 在庫管理が簡単
Freemium

BASE連携

無料〜(販売手数料: 6.6%+40円)

日本製の無料ECサービス。BASEで作ったショップのリンクをWordPressに埋め込む。

  • 初期費用・月額無料
  • 日本語完全対応
  • スマホアプリで管理
  • 各種決済対応
Freemium

STORES連携

無料〜(有料プラン: ¥2,178/月)

シンプルで使いやすい国内ECサービス。WordPressとの連携も簡単。

  • 無料プランあり
  • デジタル商品対応
  • QRコード決済対応
  • 予約販売機能

決済サービス比較

ECサイト運営には決済サービスの選定も重要です。手数料率だけでなく、初期費用・月額費用・追加オプションの費用まで含めて比較しましょう。

決済サービス手数料月額対応カード特徴
Stripe 3.6%
(銀行振込1.5%)
無料 VISA/MC/AMEX等 開発者向け、WooCommerce対応◎
PayPal 3.6%〜 無料 VISA/MC/AMEX等 世界的に普及、海外販売に強い
Square 3.6% 無料 VISA/MC/AMEX等 実店舗との連携、在庫一元管理
GMOペイメント 要問合せ 3,000円〜 各種国内カード 日本特化、コンビニ・後払い対応
手数料以外にかかる費用に注意:
  • 消費税:Stripeの場合、VISA・Mastercard以外のブランド(JCB等)では手数料に消費税が加算され、実質約3.96%になります
  • 海外カード:海外発行カードや外貨決済では基本手数料に+2%が上乗せされます
  • チャージバック:不当請求の申し立てが発生すると1件あたり1,500円の固定手数料がかかります
  • オプション機能:サブスクリプション管理(Stripe Billing)は+0.7%、税金計算(Stripe Tax)は+0.5%が加算されます
コストを抑えるポイント:高額商品や定期購入を扱う場合、銀行振込(Stripeで1.5%)を選択肢に入れると手数料を大きく削減できます。日本のBtoB取引では96%が銀行振込であるというデータもあり、法人向け販売では特に有効です。

ECプラグイン詳細比較表

項目WooCommerceWelcartEDD
料金無料(拡張は有料)無料(拡張は有料)$99.50~/年
物販対応◎◎×(デジタルのみ)
デジタル商品○○◎(特化)
日本語サポート△(コミュニティ)◎(公式日本語)△
日本商習慣対応△(要拡張)◎(完全対応)×
拡張性◎(700以上)○○
世界シェア◎(No.1)日本中心デジタル商品市場

用途別おすすめ

物販・総合ECサイトを作りたい(国際展開あり)

→ WooCommerce

WooCommerceは400万を超えるオンラインストアで利用され、EC上位100万サイトの31%を占める世界標準のプラグインです。多通貨対応・多言語販売の拡張機能が充実しており、海外へ販路を広げるビジネスに適しています。プラットフォーム利用料や売上シェアが発生しないため、売上が伸びるほどコスト面で有利になります。

日本国内向け本格ECサイトを作りたい

→ Welcart

Welcartは日本製のECプラグインで、日本の商習慣に最適化されている点が最大の強みです。クレジットカード決済に加え、コンビニ決済や代金引換といった日本独自の決済手段を標準機能で導入しやすいのが特徴で、WooCommerceで同じ環境を整えようとすると有料アドオンやカスタマイズが必要になるケースが多くなります。管理画面・公式マニュアル・ユーザーコミュニティも日本語で揃っています。

PDF・音楽・ソフトウェアなどデジタル商品を販売したい

→ Easy Digital Downloads

デジタルコンテンツ販売に特化した設計で、ダウンロード回数の制限、ライセンスキーの発行、購入者へのファイル配信などを標準機能でカバーします。物理商品を扱わないため、配送設定などの不要な項目がなくシンプルに運用できます。

手軽にECを始めたい・副業レベル

→ BASEまたはSTORES連携

初期費用・月額費用が無料で、商品が売れた時のみ手数料が発生する仕組みです。決済・在庫管理・セキュリティを全てサービス側が担うため、WordPress側は商品紹介と誘導に専念できます。売上規模が小さいうちは、独自ECより総コストを抑えられるケースが多くなります。

セキュリティを重視・本格的なEC

→ Shopify連携または外部ECサービス

クレジットカード情報を自社サーバーで扱わないため、セキュリティ管理の負担とリスクを大幅に軽減できます。月額費用は発生しますが、PCI DSS準拠やサーバー保守を専門事業者に任せられる安心感は、事業として運営する場合の大きなメリットです。

迷ったときの判断基準:国内販売がメインならWelcart、海外展開や大規模な拡張を視野に入れるならWooCommerce、という選び分けが基本です。どちらもプラグイン自体は無料のため、テスト環境で両方触ってみて、管理画面の使いやすさで判断するのも有効な方法です。

よくある質問

Q1. WooCommerceは本当に無料ですか?

A. WooCommerceプラグイン自体は無料です。ただし、高度な決済機能、送料計算、会員機能などの拡張機能は有料です。基本的なECサイトなら無料でできますが、本格運用では拡張費用(年間数万円〜)を想定してください。

Q2. WordPressのECサイトは安全ですか?

A. 適切に設定すれば安全です。SSL証明書の導入、定期的なアップデート、セキュリティプラグインの使用が必要です。クレジットカード情報を自社サーバーに保存せず、決済代行サービス(Stripe等)に処理させる設計が推奨されます。

Q3. 個人でもECサイトを開設できますか?

A. はい、個人でも開設できます。ただし、特定商取引法に基づく表示(住所・電話番号等)が必要です。個人情報を公開したくない場合は、バーチャルオフィスの住所を利用する方法もあります。

Q4. WooCommerceとWelcart、結局どちらを選ぶべきですか?

A. 販売先で判断するのが最も確実です。日本国内のみで販売し、コンビニ決済や代金引換など日本独自の決済に対応したい場合はWelcart、海外にも販売する、または大規模な機能拡張を予定している場合はWooCommerceが適しています。WooCommerceで日本の商習慣に合わせようとすると、有料アドオンやカスタマイズが必要になり、結果的にコストが膨らむケースがあります。

Q5. ECサイトの構築にはどれくらい費用がかかりますか?

A. 自分で構築する場合、サーバー代(年間1万円前後)+ドメイン代(年間1,500円前後)+有料テーマや拡張機能(数万円)で、初年度5万円程度から始められます。制作会社に依頼する場合は、デザインや機能の要件によって10万円〜500万円と幅があります。加えて、売上に応じた決済手数料(3.6%前後)が継続的に発生します。

Q6. BASEやSTORESと、WordPressで自前のECを作るのはどちらが良いですか?

A. 売上規模と、かけられる手間で判断します。BASEやSTORESは初期費用・月額費用が無料な代わりに決済手数料が高めに設定されており、売上が大きくなるほど手数料の総額が膨らみます。一方WordPressでの自前構築は、初期の手間はかかりますが月額固定費を抑えられ、売上が伸びるほど有利になります。まずはBASE等で始め、軌道に乗ったらWordPressへ移行するという進め方も現実的です。

Q7. 既存のWordPressサイトに後からECを追加できますか?

A. はい、可能です。WooCommerceやWelcartはプラグインとして追加できるため、既存のブログや企業サイトに商品販売機能を後付けできます。ただし、テーマがEC機能に対応していない場合はレイアウトが崩れることがあるため、事前にテスト環境で確認するか、EC対応テーマへの変更を検討してください。

関連ページ

← 比較・選定トップに戻る

↑