初期設定の全体像

WordPressのインストールが完了したら、すぐに記事を書き始めたい気持ちは分かりますが、まずは初期設定を済ませましょう。適切な初期設定を行うことで、以下のメリットがあります:

🔒 セキュリティ向上

ハッキングやスパムから守る防御壁を構築

🚀 SEO効果

検索エンジンに評価されやすい構造に

⚡ 高速化

ユーザー体験を向上させるパフォーマンス

💾 データ保護

万が一のトラブルに備えたバックアップ体制

設定は大きく7つのカテゴリーに分かれており、重要度の高いものから順に行います。

所要時間の目安:必須設定(15分)、セキュリティ設定(10分)、SEO設定(10分)、その他(10分)の合計約45分〜1時間です。一度に全て行う必要はなく、必須設定だけ先に済ませることもできます。

必須設定(最優先)

まずは、サイトの基盤となる最も重要な設定から始めましょう。これらは必ず行ってください。

SSL化(https化)の確認

SSL化とは、サイトのURLを「http://」から「https://」にすることで、通信を暗号化してセキュリティを強化する設定です。現代のWebサイトでは必須です。

確認方法:

  1. WordPress管理画面にログイン
  2. 「設定」→「一般」をクリック
  3. 「WordPressアドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL)」を確認
  4. 両方とも「https://」で始まっていればOK

多くのレンタルサーバーでは、WordPressインストール時に自動的にSSL化されますが、念のため確認しましょう。

注意:もし「http://」のままの場合は、サーバーのSSL設定を先に行ってから、WordPress側のURL設定を変更してください。順序を間違えるとサイトにアクセスできなくなります。詳しくはSSL設定ガイドをご覧ください。

パーマリンク設定

パーマリンクとは、各ページや投稿のURLの構造のことです。後から変更すると過去記事のURLが全て変わってしまうため、最初に設定することが極めて重要です。

設定手順:

  1. 管理画面で「設定」→「パーマリンク」をクリック
  2. 「投稿名」を選択(最もおすすめ)
  3. ページ下部の「変更を保存」をクリック

各パーマリンクの違い:

  • 投稿名(おすすめ):https://example.com/sample-post/ - SEOに有利で読者にも分かりやすい
  • 日付と投稿名:https://example.com/2026/02/15/sample-post/ - ニュースサイト向き
  • 数字ベース:https://example.com/archives/123 - シンプルだがSEOには不利
SEOポイント:「投稿名」形式を選ぶと、記事タイトルがURLに含まれるため、検索エンジンに内容が伝わりやすくなります。また、読者にとっても「このリンクは何のページか」が一目で分かります。

サイトタイトルとキャッチフレーズ

サイトの顔となる情報を設定します。これらは検索結果にも表示されるため、慎重に決めましょう。

設定手順:

  1. 「設定」→「一般」をクリック
  2. 「サイトのタイトル」:サイト名を入力(例:「山田太郎のブログ」)
  3. 「キャッチフレーズ」:サイトの説明を簡潔に入力(例:「Webマーケティングと副業の実践記録」)
  4. 「変更を保存」をクリック
キャッチフレーズの書き方:20〜30文字程度で、サイトの内容が分かる説明を書きましょう。検索結果に表示されることもあるため、魅力的な文章を心がけてください。

タイムゾーンの設定

投稿日時が正しく表示されるよう、タイムゾーンを設定します。

設定手順:

  1. 「設定」→「一般」をクリック
  2. 「タイムゾーン」で「東京」を選択
  3. 「日付形式」「時刻形式」を好みに応じて選択
  4. 「変更を保存」をクリック

不要なデフォルトコンテンツの削除

WordPressには、インストール時にサンプルの投稿やページが含まれています。これらは削除しておきましょう。

削除するもの:

  • 「Hello world!」という投稿(投稿一覧から削除)
  • 「サンプルページ」という固定ページ(固定ページ一覧から削除)
  • デフォルトのコメント(コメント一覧から削除)

ゴミ箱に移動したら、ゴミ箱を空にして完全に削除します。

セキュリティ設定

WordPressは世界中で使われているため、攻撃の対象になりやすいです。基本的なセキュリティ対策を行いましょう。

セキュリティプラグインの導入

まずは信頼性の高いセキュリティプラグインを導入します。SiteGuard WP Pluginが日本語対応で初心者にもおすすめです。

インストール手順:

  1. 「プラグイン」→「新規追加」をクリック
  2. 検索ボックスに「SiteGuard」と入力
  3. 「SiteGuard WP Plugin」の「今すぐインストール」をクリック
  4. インストール完了後、「有効化」をクリック
SiteGuardの主な機能:管理ページへのアクセス制限、ログインページのURLを変更、画像認証の追加、ログイン履歴の記録など。詳しい設定方法はセキュリティガイドをご覧ください。

ログインURLの変更

デフォルトのログインURL(/wp-admin/)は誰でも知っているため、攻撃の標的になりやすいです。SiteGuardを使って変更しましょう。

設定手順:

  1. 「SiteGuard」→「ログインページ変更」をクリック
  2. 「ON」を選択
  3. 新しいログインURLをメモ(重要!)
  4. 「変更を保存」をクリック
重要:新しいログインURLは必ずブックマークするか、安全な場所にメモしてください。忘れるとログインできなくなります。

ログイン試行回数の制限

何度もログインに失敗した場合、一時的にアクセスをブロックする設定です。ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)を防ぎます。

SiteGuardでは「ログイン詳細エラーメッセージの無効化」と「ログインロック」機能がこれに該当します。デフォルトで有効になっているため、確認するだけで十分です。

画像認証の追加

ログイン時に画像認証(ひらがな入力)を追加することで、自動化されたbot攻撃を防ぎます。

SiteGuardでは「画像認証」機能がデフォルトで有効になっています。「SiteGuard」→「画像認証」から設定を確認できます。

その他のセキュリティ対策:より高度なセキュリティ対策については、WordPressセキュリティ完全ガイドで二段階認証、ファイアウォール設定などを詳しく解説しています。

SEO基本設定

検索エンジンからの流入を増やすため、基本的なSEO設定を行います。

検索エンジンのインデックス設定

サイトが検索結果に表示されるよう、検索エンジンによるインデックスを許可します。

確認手順:

  1. 「設定」→「表示設定」をクリック
  2. 「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェックが外れていることを確認
  3. チェックが入っている場合は外して「変更を保存」
注意:サイト制作中や公開前の場合は、このチェックを入れておいて、公開準備が整ったら外すという使い方もあります。

サイトマップの作成

サイトマップは、サイトの構造を検索エンジンに伝えるためのファイルです。これがあると、検索エンジンがページを見つけやすくなります。

推奨プラグイン:「XML Sitemap & Google News」

インストールと設定:

  1. 「プラグイン」→「新規追加」をクリック
  2. 「XML Sitemap & Google News」を検索してインストール・有効化
  3. 「設定」→「XML Sitemap」をクリック
  4. 基本設定はデフォルトのままでOK
  5. サイトマップURL(https://example.com/sitemap.xml)をメモ
次のステップ:作成したサイトマップをGoogle Search Consoleに登録することで、より効果的にインデックスされます。詳しくはSEO基礎ガイドをご覧ください。

メタディスクリプションの設定準備

メタディスクリプションは、検索結果に表示される説明文です。SEOプラグインを使って設定できるようにしましょう。

おすすめプラグイン:「Yoast SEO」または「All in One SEO」

ここでは軽量な「Yoast SEO」を例に説明します:

  1. 「プラグイン」→「新規追加」をクリック
  2. 「Yoast SEO」を検索してインストール・有効化
  3. 初回起動時の設定ウィザードに従って基本設定を完了

これで、各記事や固定ページでメタディスクリプションを個別に設定できるようになります。

SEOの詳細:キーワード選定、タイトルタグの最適化、内部リンク戦略などのSEO対策については、WordPress SEO対策の基本で詳しく解説しています。

パフォーマンス設定

サイトの表示速度は、ユーザー体験とSEOの両方に影響します。基本的な高速化設定を行いましょう。

画像最適化プラグインの導入

画像のファイルサイズを自動的に圧縮し、ページの読み込みを高速化します。

おすすめプラグイン:「EWWW Image Optimizer」

インストール手順:

  1. 「プラグイン」→「新規追加」をクリック
  2. 「EWWW Image Optimizer」を検索してインストール・有効化
  3. 初回設定で「基本」モードを選択
  4. 既存の画像を一括最適化する場合は「一括最適化」を実行

以降、アップロードする画像は自動的に最適化されます。

キャッシュプラグインの検討

キャッシュプラグインは、ページを事前に生成して高速表示しますが、サーバーにキャッシュ機能がある場合は不要です。

確認ポイント:

  • エックスサーバー、ConoHa WINGなど:サーバー側にキャッシュ機能あり→プラグイン不要
  • ロリポップ(ライトプラン以下):キャッシュ機能なし→プラグイン推奨

プラグインが必要な場合は「WP Super Cache」が軽量でおすすめです。

不要なプラグインの削除

使っていないプラグインは、サイトを重くする原因になります。定期的に見直して削除しましょう。

削除手順:

  1. 「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」をクリック
  2. 使っていないプラグインを「無効化」
  3. 「削除」をクリックして完全に削除
注意:プラグインを削除する前に、必ずバックアップを取っておきましょう。

バックアップ設定

万が一のトラブルに備えて、自動バックアップを設定しておきましょう。

バックアッププラグインの導入

定期的に自動でバックアップを取るプラグインを設定します。

おすすめプラグイン:「BackWPup」

基本設定:

  1. 「プラグイン」→「新規追加」から「BackWPup」をインストール・有効化
  2. 「BackWPup」→「新規ジョブを追加」をクリック
  3. ジョブ名を入力(例:「週次バックアップ」)
  4. 「データベースのバックアップ」と「ファイルのバックアップ」にチェック
  5. 「スケジュール」タブで実行頻度を設定(週1回推奨)
  6. 「保存先」でDropboxやGoogle Driveを選択(推奨)
  7. 「変更を保存」をクリック
バックアップ頻度の目安:毎日更新するサイトは毎日、週に数回更新は週2〜3回、月に数回更新は週1回がおすすめです。

サーバーの自動バックアップ確認

多くのレンタルサーバーには、サーバー側で自動バックアップ機能があります。これも確認しておきましょう。

主要サーバーのバックアップ機能:

  • エックスサーバー:過去14日分を自動バックアップ(無料)
  • ConoHa WING:過去14日分を自動バックアップ(無料)
  • ロリポップ:有料オプション(月額330円)

サーバーの管理画面から、バックアップ設定を確認・有効化してください。

詳しいバックアップ方法:手動バックアップ、復元手順などについては、バックアップ完全ガイドをご覧ください。

その他の推奨設定

必須ではありませんが、設定しておくと便利な項目です。

ディスカッション設定

コメント機能の設定を行います。スパムコメントを防ぐため、承認制にすることをおすすめします。

設定手順:

  1. 「設定」→「ディスカッション」をクリック
  2. 「コメントの投稿者の名前とメールアドレスの入力を必須にする」にチェック
  3. 「コメントを表示する前に承認が必要」にチェック
  4. 「コメント投稿者がCookieを保存できるようにする」にチェック
  5. 「変更を保存」をクリック

メディア設定

画像のサイズ設定を確認します。通常はデフォルトのままで問題ありません。

「設定」→「メディア」から、サムネイル、中サイズ、大サイズの画像サイズを確認できます。

日本語特有の文字化け対策

日本語の文字化けを防ぐプラグインを導入します。

必須プラグイン:「WP Multibyte Patch」

WordPress日本語版では標準で含まれていることが多いですが、インストール済みプラグインを確認し、ない場合は「プラグイン」→「新規追加」からインストール・有効化してください。

設定完了チェックリスト

以下のチェックリストで、すべての設定が完了しているか確認しましょう。

✅ 必須設定

  • □ SSL化の確認
  • □ パーマリンク設定
  • □ サイトタイトル・キャッチフレーズ
  • □ タイムゾーン設定
  • □ 不要なコンテンツ削除

🔒 セキュリティ

  • □ SiteGuardプラグイン導入
  • □ ログインURL変更
  • □ 画像認証有効化

🚀 SEO

  • □ インデックス許可確認
  • □ サイトマップ作成
  • □ SEOプラグイン導入

⚡ パフォーマンス

  • □ 画像最適化プラグイン
  • □ 不要なプラグイン削除

💾 バックアップ

  • □ BackWPup設定
  • □ サーバーバックアップ確認

📝 その他

  • □ ディスカッション設定
  • □ WP Multibyte Patch
🎉 お疲れ様でした!これでWordPressの初期設定は完了です。これらの設定により、あなたのサイトは安全で、検索エンジンに評価されやすく、快適に動作する基盤が整いました。次はテーマの選び方記事の書き方を学んで、実際にコンテンツを作っていきましょう!

次のステップ

初期設定が完了したら、以下のページも参考にしてください。

テーマの選び方

サイトのデザインを決めるテーマの選び方を解説

詳しく見る →

プラグインの基礎

必須プラグインと選び方のポイント

詳しく見る →

記事の書き方

ブロックエディタの使い方を詳しく解説

詳しく見る →

SEO対策の基本

検索流入を増やすためのSEO施策

詳しく見る →

関連ページ