Google Analytics完全ガイド
Google Analytics(グーグルアナリティクス)は、Googleが無料で提供するアクセス解析ツールです。訪問者数、ページビュー、滞在時間、離脱率など、サイトのアクセス状況を詳しく分析できます。このページでは、設定方法から基本的な使い方、効果的な分析方法まで詳しく解説します。
📖 読了時間:約20分 | ⏱️ 設定時間:約30分
Google Analyticsとは
Google Analyticsは、Webサイトのアクセス状況を分析するための無料ツールです。
👥 訪問者数
何人がサイトに訪れたか
📄 ページビュー
どのページが見られているか
⏱️ 滞在時間
どれくらい滞在しているか
📊 流入元
どこから来たか(検索、SNS、直接など)
なぜGoogle Analyticsが必要なのか
- 効果測定:SEO対策やコンテンツ施策の効果を数値で確認
- 人気コンテンツの把握:どの記事が読まれているか分析
- 改善点の発見:離脱率の高いページを特定して改善
- ユーザー理解:読者の属性や行動パターンを把握
GA4とUA(旧バージョン)の違い
2023年7月1日に、旧バージョンのUniversal Analytics(UA)が終了し、新バージョンのGoogle Analytics 4(GA4)に移行しました。
主な違い
- イベントベース:GA4は全ての行動を「イベント」として計測
- 機械学習:AIによる予測機能が強化
- プライバシー重視:Cookie規制に対応
- クロスプラットフォーム:Webとアプリをまとめて分析
初期設定(アカウント作成)
Google Analyticsにアクセス
- Google Analyticsにアクセス
- Googleアカウントでログイン
- 「測定を開始」をクリック
アカウント作成
- アカウント名を入力(例:「自分のサイト名」)
- データ共有設定を確認(推奨設定のままでOK)
- 「次へ」をクリック
プロパティ作成
- プロパティ名を入力(例:「サイト名」)
- タイムゾーン:「日本」を選択
- 通貨:「日本円(JPY)」を選択
- 「次へ」をクリック
ビジネス情報の入力
- 業種を選択(ブログなら「オンラインコミュニティ」など)
- ビジネスの規模:個人なら「小規模」
- 利用目的を選択(複数選択可)
- 「作成」をクリック
データストリームの設定
- 「ウェブ」を選択
- WebサイトのURL(例:https://example.com)を入力
- ストリーム名を入力(例:「サイト名」)
- 「ストリームを作成」をクリック
これで「測定ID」(G-から始まるID)が発行されます。この測定IDをWordPressに設置します。
WordPressへの設置方法
Analyticsの測定IDをWordPressに設置する方法は3つあります。
方法1:Site Kit by Googleプラグイン(最もおすすめ)
最も簡単で、WordPress管理画面内でデータを確認できます。
- 「プラグイン」→「新規追加」をクリック
- 「Site Kit by Google」を検索してインストール・有効化
- 「Site Kitをセットアップ」をクリック
- Googleアカウントでログイン
- 必要な権限を許可
- Analyticsアカウントを選択
- 自動的に連携完了
方法2:テーマの機能を使用
一部のテーマには、Analytics設定機能が組み込まれています。
- 「外観」→「カスタマイズ」をクリック
- 「Google Analytics」または「SEO設定」などのメニューを探す
- 測定ID(G-XXXXXXXXXX)を入力
- 「公開」をクリック
(テーマによって設定場所が異なります)
方法3:プラグインを使用
「Insert Headers and Footers」などのプラグインを使用します。
- 「Insert Headers and Footers」プラグインをインストール・有効化
- 「設定」→「Insert Headers and Footers」をクリック
- Analyticsの管理画面で「タグの実装手順を表示する」をクリック
- 表示されたGoogleタグ(gtag.js)のコードをコピー
- 「Scripts in Header」欄にコードを貼り付け
- 「保存」をクリック
動作確認
設置後、正しくデータが取得されているか確認しましょう。
- Google Analytics管理画面を開く
- 左メニューから「レポート」→「リアルタイム」をクリック
- 別のタブで自分のサイトを開く
- リアルタイムレポートに「1人」と表示されればOK
基本レポートの見方
GA4の主要なレポートを理解しましょう。
ホーム画面
ログイン後、最初に表示される画面です。
- ユーザー数(訪問者数)
- セッション数(訪問回数)
- ページビュー数
- 平均エンゲージメント時間
リアルタイムレポート
現在サイトを閲覧しているユーザーの情報をリアルタイムで確認できます。
- 現在のアクティブユーザー数
- 閲覧されているページ
- 流入元(検索、SNS、直接など)
ユーザー属性レポート
訪問者の属性を確認できます。
- 年齢層
- 性別
- 地域
- 使用デバイス(PC、スマホ、タブレット)
集客レポート
訪問者がどこから来たかを確認できます。
- Organic Search:Google検索などからの流入
- Direct:URLを直接入力、ブックマークから
- Social:SNS(Twitter、Facebookなど)から
- Referral:他のサイトのリンクから
エンゲージメントレポート
どのページが見られているかを確認できます。
- ページとスクリーン:各ページのビュー数
- イベント:ボタンクリック、スクロールなど
重要な指標の理解
👥 ユーザー数
サイトを訪れたユニークな訪問者の数です。同じ人が何度訪れても1とカウントされます。
活用:サイトの認知度を測る指標。増加傾向なら良好です。
🔄 セッション数
訪問回数です。同じ人が別の日に訪れると2セッションとカウントされます。
活用:リピーターが多いかを判断できます。
📄 ページビュー数
ページが表示された回数です。
活用:どのページが人気かを把握。
⏱️ 平均エンゲージメント時間
ユーザーがサイトに滞在した平均時間です。
目安:1分以上なら良好。3分以上なら優秀。
活用:短い場合は、コンテンツの質を改善する必要があります。
📊 直帰率
1ページだけ見てサイトを離れた割合です。
目安:40〜60%が平均。80%以上なら改善が必要。
活用:高い場合は、内部リンクを増やす、関連記事を表示するなどの対策を。
探索レポート(カスタム分析)
GA4の強力な機能の一つが「探索」レポートです。自由にデータを組み合わせて分析できます。
探索レポートの作り方
- 左メニューから「探索」をクリック
- 「空白」または既存のテンプレートを選択
- ディメンション(分析軸)を追加:ページパス、流入元など
- 指標を追加:ユーザー数、セッション数、エンゲージメント率など
- データをドラッグ&ドロップで配置
おすすめの探索レポート例
ページ別パフォーマンス
ディメンション:ページパス
指標:ユーザー数、エンゲージメント率、平均エンゲージメント時間
活用:どのページが最も読まれているか、どのページで離脱が多いか分析
流入元別コンバージョン
ディメンション:セッションの参照元/メディア
指標:コンバージョン数、コンバージョン率
活用:どの流入元が最も効果的か判断
イベントトラッキングの実践
ボタンクリック、スクロール、外部リンククリックなど、特定の行動を計測できます。
自動計測されるイベント
GA4では以下のイベントが自動的に計測されます:
- page_view:ページ閲覧
- scroll:90%までスクロール
- click:外部リンクのクリック
- file_download:ファイルダウンロード
- video_start:動画再生開始(YouTube埋め込みなど)
カスタムイベントの作成例
例:お問い合わせボタンのクリック計測
- 「管理」→「イベント」をクリック
- 「イベントを作成」をクリック
- イベント名を入力(例:contact_click)
- 条件を設定(例:クリックURL = /contact/)
- 「作成」をクリック
自分のアクセスを除外する方法
正確なデータ分析のため、自分のアクセスは除外しましょう。
方法1:IPアドレスで除外(推奨)
- 「管理」→「データストリーム」をクリック
- 該当するウェブストリームをクリック
- 「タグ設定を行う」→「すべて表示」をクリック
- 「内部トラフィックの定義」をクリック
- 「作成」をクリック
- ルール名を入力(例:自宅)
- IPアドレスを入力(こちらで確認)
- 「作成」をクリック
- 「管理」→「データ設定」→「データフィルタ」で内部トラフィックを除外
方法2:ブラウザ拡張機能を使用
「Google Analytics オプトアウト アドオン」をインストールすると、そのブラウザからのアクセスが計測されなくなります。
目標設定とコンバージョン
お問い合わせ送信、商品購入など、重要なアクションを「コンバージョン」として計測できます。
コンバージョンの設定方法
- 「管理」(左下の歯車アイコン)をクリック
- 「イベント」をクリック
- 「イベントを作成」または既存イベントをコンバージョンとしてマーク
よくあるコンバージョン例
- お問い合わせフォームの送信
- 商品購入
- PDF資料のダウンロード
- メール登録
- 特定のページ(サンクスページ)の閲覧
効果的な活用のコツ
週1回のチェック習慣
毎週同じ曜日にAnalyticsをチェックする習慣をつけましょう。
- 先週との比較
- 人気ページの確認
- 流入元の変化
Search Consoleとの併用
Search Consoleと併用することで、より効果的な分析ができます。
- Search Console:どんなキーワードで検索されているか
- Analytics:サイト訪問後、どう行動しているか
両方のデータを組み合わせることで、「検索→訪問→行動」の全体像が見えます。
データを記事改善に活かす
- 人気ページを見つける
- 滞在時間が短いページを特定
- 内容を充実させる、見やすくする
- 1ヶ月後に効果を確認
モバイルとPCの比較
「ユーザー属性」→「デバイス」でモバイルとPCの比率を確認しましょう。
モバイルが多い場合は、スマホでの見やすさを最優先に。
よくある質問
Q. データが表示されないのですが
A. 設定後24〜48時間はデータが表示されないことがあります。また、リアルタイムレポートで自分のアクセスが表示されるか確認してください。表示されない場合は、測定IDの設置を再確認しましょう。
Q. 自分のアクセスを除外したい
A. GA4では「データストリーム」→「タグ設定」→「除外する参照のリスト」で自分のIPアドレスを設定できます。または、ブラウザ拡張機能「Google Analytics オプトアウト アドオン」を使用する方法もあります。
Q. UAからGA4への移行が必要ですか?
A. はい、UAは2023年7月にデータ収集を停止したため、GA4に移行する必要があります。新規の場合は、最初からGA4を設定してください。
まとめ
Google Analyticsは、サイト運営に欠かせないツールです。
- 必ず設定する:サイト公開直後に設定しましょう
- 定期的に確認:週1回のチェックを習慣化
- データを活用:人気コンテンツを分析して記事改善に活かす
Search Consoleと合わせて使うことで、より効果的なサイト運営が可能になります。
関連ページ
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