1. テーマビルダーとは何か

通常、WordPressテーマのヘッダー・フッター・投稿一覧等のレイアウトは、テーマのPHPファイル(header.php、footer.php、archive.php等)によって決まります。テーマビルダーは、これらのテンプレートをElementorの視覚編集画面から直接デザインできるようにする機能です。

作成できる主なテンプレート:ヘッダー、フッター、シングル投稿(個別記事)、アーカイブ(カテゴリー・タグ・投稿者・日付別一覧)、検索結果ページ、404エラーページ、固定ページ

2026年時点では、単一の投稿・カテゴリー・タグ・ユーザー権限・カスタムタクソノミー単位まで、より細かい粒度でテンプレートを割り当てられるようになっており、複雑な複数テンプレート運用にも対応しています。

3. シングル投稿・固定ページテンプレートの作成

個別記事や固定ページのテンプレートでは、投稿タイトル・アイキャッチ画像・本文・投稿者情報等を「動的コンテンツ(Dynamic Tags)」として配置します。動的コンテンツウィジェットを使うことで、記事ごとに内容が自動的に切り替わるテンプレートを1つ作るだけで、全記事に適用できます。

動的コンテンツの例:投稿タイトル、投稿日、投稿者名、アイキャッチ画像、抜粋、カテゴリー・タグ一覧、カスタムフィールドの値等

4. アーカイブテンプレートの作成

カテゴリー・タグ・投稿者・日付別の一覧ページ(アーカイブページ)も、専用のテンプレートとして作成できます。「ループグリッド」または「投稿」ウィジェットを使い、一覧に表示する項目(アイキャッチ・タイトル・抜粋・続きを読むボタン等)と、グリッドのカラム数を設定します。

6. 表示条件(Display Conditions)の設定

各テンプレートを保存する際、「どのページに適用するか」を表示条件として細かく設定できます。

条件の粒度設定例
サイト全体全ページに適用(ヘッダー・フッターで一般的)
投稿タイプ単位投稿のみ/固定ページのみ
特定のカテゴリー・タグ「お知らせ」カテゴリーのみ特別なヘッダーを表示等
個別の投稿・ページ特定の1ページだけ別デザインを適用
ユーザー権限ログインユーザーのみ/特定の権限グループのみ
カスタムタクソノミー独自に追加した分類単位での指定

7. 複数条件が重複した場合の優先度

例えば「サイト全体」に適用したヘッダーと、「特定カテゴリーのみ」に適用した別のヘッダーが両方存在する場合、どちらが優先されるかは各テンプレートの「優先度(Priority)」の数値で決まります。数値が大きいほど優先度が高く設定されます。汎用テンプレートは低い数値、例外的な特殊テンプレートには高い数値を設定するのが基本的な考え方です。

注意:優先度を設定し忘れると、意図しないテンプレートが表示される原因になります。複数のテンプレートを運用する場合は、優先度の一覧を別途メモしておくと管理しやすくなります。

8. 実践のコツと注意点

よくある質問

Q1. テーマビルダーはFree版でも使えますか?

A. いいえ、テーマビルダーはElementor Pro(有料版)限定の機能です。無料版ではページ単位の編集のみで、ヘッダー・フッター・アーカイブ等のサイト全体のテンプレート編集はできません。

Q2. 複数のテンプレートで表示条件が重複した場合はどうなりますか?

A. 優先度(Priority)の数値が高いテンプレートが優先されます。各テンプレートの表示条件設定画面で優先度を数値で指定でき、数値が大きいほど優先度が高くなります。

Q3. テーマビルダーで作ったテンプレートは、テーマを変更しても使えますか?

A. テンプレート自体はElementor Proのデータとして保存されているため、Elementor Proを使い続ける限り、テーマを変更しても引き続き利用できます。ただしテーマ独自のフックやCSSと連携している場合は、テーマ変更後に見た目の調整が必要になることがあります。

まとめ

テーマビルダーを使いこなせば、テーマのPHPコードを直接編集することなく、サイト全体のデザインを一元的にコントロールできます。まずはヘッダー・フッターから着手し、必要に応じてシングル投稿・アーカイブ・404ページへと範囲を広げていくのがおすすめです。

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