💻 手動バックアップ(FTP・phpMyAdmin)
プラグインを使わずFTPとphpMyAdminだけでWordPressをバックアップする方法です。プラグインが使えない状況・管理画面にアクセスできない緊急時・精密な部分バックアップを行いたい場合に有用です。初心者の方にはプラグインバックアップをおすすめします。
📋 このページの目次
バックアップすべきファイル構成
WordPressのディレクトリ構造と、バックアップすべき対象ファイルを確認します。
├── wp-config.php ← DB接続情報・要注意
├── .htaccess ← パーマリンク設定
├── wp-admin/ ← 管理画面(バックアップ不要)
├── wp-includes/ ← コア(バックアップ不要・再インストール可)
└── wp-content/ ← ★最重要★ここをバックアップ
├── uploads/ ← 画像・メディアファイル(容量大)
├── themes/ ← テーマ・子テーマのカスタマイズ
└── plugins/ ← インストール済みプラグイン
FTPでファイルをバックアップする手順
事前準備:FTPソフトの設定
FileZilla(無料)を使用する場合の接続設定:
/* FileZillaの接続設定 */
ホスト:サーバーのFTPホスト名(例:sv12345.xserver.jp)
ユーザー名:FTPユーザー名(サーバーパネルで確認)
パスワード:FTPパスワード
ポート:21(通常)またはSFTPの場合22
/* 接続情報の確認場所 */
エックスサーバー:サーバーパネル→「FTPアカウント設定」
ConoHa WING:コントロールパネル→「サーバー管理」→「FTP」
さくら:コントロールパネル→「FTP情報」
ファイルのダウンロード手順
1FileZillaを起動し、サーバー情報を入力して接続
2右側(サーバー)のパネルでpublic_html/(またはドメイン名のフォルダ)に移動
3wp-content/フォルダを右クリック→「ダウンロード」を選択
4同様にwp-config.phpと.htaccessを選択してダウンロード
5ダウンロード完了後、ファイルの数・サイズが正常か確認
- uploads/フォルダが大きいサイト(数GB以上)は転送に数時間かかる場合があります
- 転送中にFTP接続が切れると不完全なバックアップになります。転送が完了したことを確認してください
- wp-config.phpにはDBパスワードが含まれます。ダウンロードしたファイルの管理に注意してください
- SFTPを使うとより安全に転送できます(ポート22)
phpMyAdminでデータベースをバックアップする手順
phpMyAdminへのアクセス方法
/* 各サーバーのphpMyAdminアクセス場所 */
エックスサーバー:サーバーパネル→「データベース」→「phpMyAdmin」
ConoHa WING:コントロールパネル→「データベース」→「phpMyAdmin」
さくら:コントロールパネル→「データベース」→「phpMyAdmin」
ロリポップ:ユーザー専用ページ→「データベース」→「phpMyAdmin」
1phpMyAdminにログイン(DBユーザー名・パスワードはwp-config.phpに記載)
2左サイドバーからWordPressのデータベース名(wp-config.phpのDB_NAMEを確認)をクリック
3上部メニューの「エクスポート」タブをクリック
4エクスポート方法は「簡単」、形式は「SQL」のまま「エクスポート」をクリック
5SQLファイル(例:wordpress_db.sql)がダウンロードされることを確認
/* wp-config.phpからDB名を確認する方法 */
define( 'DB_NAME', 'your_database_name' ); ← これがDB名
define( 'DB_USER', 'your_username' );
define( 'DB_PASSWORD', 'your_password' );
define( 'DB_HOST', 'localhost' );
バックアップファイルの安全な保存方法
ダウンロードしたファイルをそのままPCのデスクトップに置くだけでは不十分です。以下の方法で安全に保管してください。
/* 推奨のフォルダ構造 */
バックアップ/
├── 2026-02-14/ ← 日付フォルダ
│ ├── files/
│ │ ├── wp-content/ ← FTPでダウンロードしたファイル
│ │ ├── wp-config.php
│ │ └── .htaccess
│ └── database/
│ └── wordpress_db.sql ← DBエクスポートファイル
└── 2026-02-07/ ← 1週間前のバックアップ
└── ...
- 外付けHDDまたはUSBメモリ(物理的な別媒体)
- Google Drive・Dropbox(クラウドストレージ)
- PC内とクラウド両方に保存するのが理想
- wp-config.phpはパスワードが含まれるため、クラウド保存時は暗号化zipに圧縮してから保存することを推奨
手動バックアップの注意点・よくある失敗
❶ wp-contentだけではなくDBも忘れずに
最も多い失敗は「ファイルだけバックアップしてDBを忘れた」ケースです。記事・設定はすべてDBに保存されており、ファイルだけ復元しても記事が戻りません。ファイルとDBの両方を取得することを徹底してください。
❷ 転送途中で切断されたバックアップは使えない
FTPの転送中に接続が切れると、ダウンロードされたファイルが不完全になります。転送完了後に対象フォルダのファイル数・サイズをサーバー側と照合して確認してください。
❸ 作業前にサイトを静的な状態にする
バックアップ取得中にユーザーが記事を投稿したり、プラグインがDBを更新したりすると、ファイルとDBの内容が一致しなくなる場合があります。重要な作業前のバックアップはメンテナンスモードを有効にしてから行うと安全です。
❹ wp-config.phpは取り扱い要注意
wp-config.phpにはDBのパスワード・セキュリティキーが含まれます。バックアップとして保存する場合は暗号化zipに圧縮し、メール送信・クラウド共有URLの生成・他者への共有は絶対に行わないでください。
よくある質問
Q1. 手動バックアップとプラグインバックアップはどちらが確実ですか?
A. 一般的にはプラグインバックアップが手軽で確実です。手動バックアップは管理画面にアクセスできない状況や、特定ファイルだけを精密にバックアップしたい場合に有用です。通常運用はプラグイン、緊急時の補完として手動の知識を持つのが理想です。
Q2. FTPでの全ファイルバックアップにどのくらい時間がかかりますか?
A. サイトの規模によります。小〜中規模サイト(uploads数百MB以下)なら30分〜1時間程度。大規模サイト(uploads数GB以上)は数時間かかることもあります。uploadsを除いたthemesとpluginsだけなら数分で完了します。
Q3. phpMyAdminのエクスポートで「詳細」と「簡単」どちらを選べばいいですか?
A. 通常は「簡単」で問題ありません。「詳細」は特定のテーブルだけをエクスポートしたい場合などに使います。WordPressの全データをバックアップする場合は「簡単」→SQL形式でOKです。