目次
この記事の要点
求人・採用サイトとは
採用サイトの種類
採用サイトに必要なページ構成
採用サイトに必要な機能
おすすめプラグイン比較
おすすめWordPressテーマ
採用サイト構築の手順
採用を成功させるポイント
よくある質問
この記事の要点
対象者: 採用を強化したい企業、人材紹介会社、求人メディア運営者
構築期間: 2〜4週間
初期費用: 10〜30万円
月額費用: 3,000〜10,000円
必須機能: 求人一覧、求人検索、応募フォーム、応募者管理
推奨プラグイン: WP Job Manager、Simple Job Board、WP Job Portal
重要指標: 応募数、応募完了率、採用単価、入社率
求人・採用サイトとは
求人・採用サイトとは、企業が自社の求人情報を掲載し、求職者からの応募を受け付けるWebサイトのことです。従来の求人媒体に依存せず、自社で直接求職者とつながることができます。
採用サイトの主な役割
求人情報の発信: 職種、仕事内容、給与、勤務地などの詳細情報を掲載
企業文化の訴求: 社員インタビュー、オフィス紹介で企業の魅力を伝える
応募受付: 求職者からの応募を直接受け付ける窓口
ミスマッチ防止: 詳細な情報提供により、入社後のギャップを減らす
採用コスト削減: 求人媒体への掲載料を削減できる
ポイント: 企業サイト内の「採用情報」ページとは異なり、採用サイトは採用活動に特化した独立したサイトです。求職者目線での情報設計が重要になります。
WordPressが採用サイトに適している理由
更新が簡単: 人事担当者自身で求人情報を追加・更新できる
低コスト: WordPress本体は無料。求人媒体への掲載料と比べて大幅にコスト削減
SEO対策: 検索エンジン経由で求職者を集客できる
応募者管理: プラグインで応募者データを一元管理できる
カスタマイズ性: 企業のブランディングに合わせた独自デザインが可能
採用サイトの種類
自社採用サイト(コーポレート採用)
企業が自社の求人を掲載するサイトです。最も一般的なタイプです。
自社の求人情報のみを掲載
企業文化・ビジョンの発信に注力
社員インタビュー、オフィス紹介が重要
新卒採用と中途採用で分けることも多い
人材紹介会社サイト
人材紹介会社が運営する、複数企業の求人を掲載するサイトです。
クライアント企業の求人を代理掲載
求職者登録機能(会員制)
企業と求職者のマッチング機能
求人検索機能(業種、職種、勤務地等)
求人メディア・求人ポータル
複数企業が有料で求人を掲載できる求人サイトです。
企業が自ら求人を投稿できる仕組み
有料掲載プラン(掲載期間、表示順等)
高度な検索機能
応募データの企業側での管理
本記事では 「自社採用サイト」の構築を中心に解説します。人材紹介会社や求人メディアは
ポータルサイトの作り方 も参考にしてください。
採用サイトに必要なページ構成
必須ページ
トップページ: 企業の魅力を端的に伝える。採用メッセージ、募集職種へのリンク
求人一覧: 募集中の全職種を一覧表示。職種、勤務地で絞り込み可能に
求人詳細ページ: 各職種ごとの詳細(仕事内容、給与、福利厚生、選考フロー)
応募フォーム: 履歴書・職務経歴書のアップロード、志望動機の記入欄
企業情報: 会社概要、事業内容、代表メッセージ
推奨ページ(差別化要素)
社員インタビュー: 実際に働く社員のリアルな声を掲載
1日の仕事の流れ: 職種ごとの具体的な業務内容を紹介
オフィス紹介: 働く環境を写真・動画で紹介
福利厚生・待遇: 給与、休暇、各種手当、キャリアパスを詳しく説明
選考フロー: 応募から内定までのプロセスを明示
よくある質問(FAQ): 求職者の疑問に先回りして回答
数字で見る〇〇社: 社員数、平均年齢、男女比、離職率などをデータで紹介
新卒採用の場合の追加ページ
新卒採用トップ(中途採用とは別に作成)
採用スケジュール(説明会、ES締切、面接日程等)
内定者・新入社員の声
研修制度・教育体制
採用サイトに必要な機能
求人管理機能
求人情報を投稿・管理する機能です。WordPressの求人プラグインを使います。
推奨プラグイン: WP Job Manager(無料・最も人気)、Simple Job Board、WP Job Portal
機能: 求人の投稿、カテゴリー分類(職種、勤務地)、掲載期限の設定
表示: 求人一覧ページ、検索・絞り込み機能
おすすめ: WP Job Managerは無料で高機能。大半の企業はこれで十分です。
求人検索・絞り込み機能
求職者が希望の条件で求人を探せる機能です。
職種カテゴリー(営業、エンジニア、事務等)
勤務地(都道府県、市区町村)
雇用形態(正社員、契約社員、パート等)
給与範囲
キーワード検索
応募フォーム
求職者が応募する際に必要な情報を入力するフォームです。
推奨プラグイン: Contact Form 7(無料)、WPForms(有料)
必要な項目: 氏名、メールアドレス、電話番号、履歴書・職務経歴書のアップロード、志望動機
機能: 自動返信メール、管理者への通知メール
注意: Contact Form 7は[file]タグでファイルアップロード機能自体は標準搭載していますが、アップロードされたファイルはメール送信後に自動削除される仕様です。応募データを保存・蓄積したい場合は「Flamingo」等の保存用プラグインを併用するか、ドラッグ&ドロップUIや複数ファイル対応まで求めるならWPFormsなど有料プラグインの利用を検討しましょう。
応募者管理機能(ATS連携)
応募者のデータを管理する機能です。本格的な採用活動では必須です。
基本的な方法: フォームからのメールを人事担当者が手動で管理
中級: 応募データをGoogleスプレッドシートに自動保存(Zapier等のツール使用)
上級: ATS(Applicant Tracking System)との連携(HRMOS、ジョブカン採用管理等)
SSL化(必須)
個人情報を扱うため、SSL化(https化)は必須です。
応募フォームで個人情報を送信するため
ほとんどのレンタルサーバーで無料SSL提供
SEOにも有利
おすすめプラグイン比較
選び方のポイント:
自社採用サイト(10職種以下)→ WP Job Manager(無料版で十分)
自社採用サイト(応募者管理も重視)→ Simple Job Board Pro
求人メディア構築→ WP Job Portal Pro
おすすめWordPressテーマ
採用サイトに最適なWordPressテーマを厳選しました。求職者に魅力を伝え、応募率を高めるデザインが重要です。
MASSIVE(TCD084・国産・有料 - 25,800円)
特徴: TCDシリーズの自社求人サイト構築特化テーマ。エントリーフォーム機能や、インタビュー・社歴ページのレイアウトが標準搭載
おすすめポイント: パララックス・アニメーション演出で訴求力の高いトップページを作りやすい。設定項目を埋めるだけで本格的な採用サイトが完成
誰におすすめ: コストを抑えつつ採用特化型のデザインが欲しい中小企業
ISSUE(TCD106・国産・有料 - 50,600円)
特徴: TCDシリーズの中でも新しい採用サイト特化テーマ。「インタビュー」「スタッフ紹介」「お知らせ」の3種類のカスタム投稿タイプを標準搭載
おすすめポイント: インターンシップ・会社説明会への申込導線も用意されており、新卒採用にも対応しやすい。TCD月間人気ランキングでも上位常連
誰におすすめ: 予算に余裕があり、最新のデザイン・機能を求める企業、中〜大規模採用
SWELL(国産・有料 - 17,600円)
特徴: 万能型高機能テーマ、ブロックエディタ完全対応
おすすめポイント: デザインの自由度が高く、社員インタビューページも美しく作成可能
誰におすすめ: 企業サイト兼採用サイト、デザインにこだわりたい企業
Lightning(国産・無料+Pro版あり)
特徴: 企業向けテーマとして実績豊富、クリーンで信頼感のあるデザイン
おすすめポイント: コストを抑えつつ、誠実な企業イメージを伝えやすい
誰におすすめ: 初期費用を抑えたい企業、シンプルな採用サイトで十分な企業
おすすめの選び方: 採用サイト専用テーマで低コストに抑えたいならMASSIVE、最新デザイン・機能を求めるならISSUE、企業サイト兼用で自由度も欲しいならSWELL、初期費用を最小限にしたいならLightningがおすすめです。なお、SEOを重視したブログ・アフィリエイト向けテーマ(AFFINGER等)は、コンテンツマーケティングよりブランディング訴求が重要な採用サイトとは目的が異なるため、積極的な採用は推奨しません。
採用サイト構築の手順
1. 事前準備
サイト構築前に以下を整理しましょう。
採用ターゲットの明確化: どんな人材を採用したいか(職種、スキル、経験)
求人情報の整理: 募集職種、仕事内容、給与、福利厚生をまとめる
素材の準備: 社員写真、オフィス写真、動画、会社紹介資料
選考フローの確定: 書類選考→面接(何回)→内定までのプロセス
2. サーバー・ドメインの契約
採用サイトはアクセスが集中することもあるため、安定したサーバーを選びましょう。
推奨サーバー: エックスサーバー、ConoHa WING、カラフルボックス
ドメイン: recruit.会社名.jp、careers.会社名.jp などが一般的
3. WordPressのインストール
レンタルサーバーの「WordPress簡単インストール」機能を使います。
4. テーマの選択
採用サイト向けのテーマ、またはシンプルなビジネステーマを選びます。
無料テーマ: Lightning、Astra、GeneratePress
有料テーマ: SWELL(¥17,600)、JIN(¥14,800)
テーマ選びのポイント: 採用サイトは企業のブランドイメージが重要です。清潔感のあるシンプルなデザインで、写真が映えるテーマを選びましょう。
5. 求人プラグインのインストール
WP Job Managerをインストールして有効化します。
WordPressダッシュボード→プラグイン→新規追加
「WP Job Manager」で検索
「今すぐインストール」→「有効化」
セットアップウィザードに従って初期設定
6. 固定ページの作成
以下の固定ページを作成します。
トップページ
企業情報
求人一覧(WP Job Managerの求人一覧を表示)
社員インタビュー
福利厚生
選考フロー
よくある質問
7. 求人情報の投稿
WP Job Managerで求人を投稿します。
ダッシュボード→求人→新規追加
職種名、仕事内容、給与、勤務地、雇用形態を入力
応募方法を設定(フォーム or メールアドレス)
8. 応募フォームの設置
Contact Form 7で応募フォームを作成し、求人詳細ページに設置します。
9. SEO設定
Yoast SEOなどのSEOプラグインをインストール
各ページのタイトル・メタディスクリプションを最適化
「職種名 + 求人」「職種名 + 採用」などのキーワードを意識
10. 公開前チェック
すべての求人が正しく表示されているか
応募フォームからメールが届くか(テスト送信)
スマホで見やすいか
SSL化されているか(URLがhttps://になっているか)
11. 公開・集客開始
Google Analyticsで応募数を追跡
自社サイトからリンク
SNS(LinkedIn、Twitter)で告知
Indeed、求人ボックス等の求人検索エンジンへの掲載
採用を成功させるポイント
1. 求職者目線の情報設計
「企業が伝えたいこと」ではなく「求職者が知りたいこと」を優先しましょう。
具体的な仕事内容(1日の流れ、使用ツール等)
正直な給与情報(年収レンジ、昇給実績)
キャリアパス(入社後どう成長できるか)
選考期間(応募から内定まで何日かかるか)
2. 社員のリアルな声を掲載
採用サイトで最も読まれるのは「社員インタビュー」です。
入社の決め手
実際に働いてみた感想
やりがいと大変なこと(正直に)
今後のキャリアプラン
効果的な社員インタビュー: 良い面だけでなく、「大変なこと」も正直に書くことで信頼性が高まり、ミスマッチを防げます。
3. 写真・動画を活用
テキストだけでは伝わらない雰囲気は、ビジュアルで伝えましょう。
オフィスの様子(会議室、休憩スペース、デスク)
社員の働く姿(自然な表情の写真)
会社紹介動画(1〜2分程度)
社員インタビュー動画
4. 応募のハードルを下げる
「とりあえず話を聞いてみたい」人も応募しやすい導線を作りましょう。
カジュアル面談の実施(選考ではなく情報交換の場)
応募フォームの項目を最小限に(氏名、メール、履歴書のみ等)
「まずは話を聞いてみたい方へ」という別導線を用意
5. 定期的な更新
更新が止まっているサイトは「採用に本気ではない」と思われます。
月1回は新しいコンテンツを追加(社員インタビュー、ブログ等)
募集終了した求人は削除または「募集終了」と明記
会社の最新情報を反映(受賞歴、新規事業等)
6. 数値で効果測定
Google Analyticsで以下の数値を追跡しましょう。
サイト訪問数: どれだけの人が見ているか
応募数: 実際に応募につながっているか
応募完了率: フォームまで来た人のうち何%が送信しているか
採用単価: 採用サイト運営コスト ÷ 採用人数
よくある質問
Q1. 企業サイト内に採用ページを作るのと、独立した採用サイトを作るのとどちらが良いですか?
A. 採用に力を入れるなら独立した採用サイトがおすすめです。採用に特化した情報設計ができ、求職者にとって見やすくなります。ただし、小規模企業で求人数が少ない場合は、企業サイト内の採用ページで十分です。
Q2. 求人検索エンジン(Indeed、求人ボックス等)に掲載するにはどうすればいいですか?
A. 構造化データ(Schema.org)を実装することで、Indeedなどのクローラーが自動で求人情報を収集してくれます。WP Job Managerは構造化データに対応しているため、設定すれば自動的に掲載されます。
Q3. 応募者データをどう管理すればいいですか?
A. 初期段階では、フォームから届いたメールをGmailやOutlookで管理すれば十分です。応募者が月10名を超えるようになったら、Googleスプレッドシートやクラウド型ATS(HRMOS、ジョブカン採用管理等)の導入を検討しましょう。
Q4. 新卒採用と中途採用は別サイトにすべきですか?
A. 同じWordPressサイト内で、トップページを分ける形で十分です。「新卒採用」「中途採用」のボタンをトップに設置し、それぞれ専用のランディングページを作成する方法が一般的です。
Q5. 履歴書・職務経歴書のファイルアップロード機能はどう実装しますか?
A. WPForms(有料プラグイン)を使うと簡単に実装できます。Contact Form 7でも可能ですが、やや設定が複雑です。WPFormsの場合、年間$49.50〜で利用できます(更新時は割引が外れ、実質的な継続コストは上がる点に注意)。
Q6. 採用サイトのSEO対策で重要なことは?
A. 「職種名 + 求人」「職種名 + 会社名」などのキーワードで上位表示を目指しましょう。また、求人詳細ページには具体的な仕事内容を詳しく書くことで、ロングテールキーワードでの流入が期待できます。
Q7. 月額費用はどのくらいかかりますか?
A. サーバー代が月額1,000〜3,000円、有料プラグイン(WPForms等)を使う場合は年間1万円程度です。求人媒体への掲載料(1職種20〜50万円)と比べると大幅にコスト削減できます。
Q8. 採用サイトを作っただけで応募は来ますか?
A. 残念ながら、作っただけでは応募は来ません。自社サイトからのリンク、SNS発信、Indeed等の求人検索エンジンへの掲載、Google広告など、積極的な集客施策が必要です。SEO対策で検索上位を目指すことも重要です。
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