WordPressで店舗サイトを作る
飲食店、美容室、サロン、整体院など、実店舗を持つビジネス向けのWebサイトをWordPressで構築する方法を詳しく解説します。予約システム、メニュー掲載、アクセス情報など、来店を促すために必要な機能を実装するための完全ガイドです。
📌 この記事の要点(3分で読める)
- 対象者:飲食店、美容室、サロンなど実店舗経営者
- 構築期間:1〜2週間
- 初期費用:3〜10万円
- 月額費用:1,000〜3,000円
- 必須ページ:トップ、メニュー・サービス、アクセス、予約・問い合わせ
- 推奨プラグイン:予約システム(Amelia、Bookly)、Googleマップ
- 重要要素:スマホ対応、電話ボタン、営業時間表示
店舗サイトとは
店舗サイトとは、飲食店、美容室、サロン、整体院、クリニックなど、実店舗を持つビジネスの公式Webサイトです。来店促進と顧客満足度向上を目的としています。
店舗サイトの主な役割
- 情報発信:営業時間、メニュー、料金、アクセス方法などの基本情報
- 来店促進:魅力的な写真や口コミで来店意欲を高める
- 予約受付:オンライン予約システムで24時間受付
- 信頼性向上:スタッフ紹介やお客様の声で安心感を提供
- リピーター獲得:キャンペーン情報やクーポンで再来店を促す
店舗サイトとECサイトの違い
- 店舗サイト:実店舗への来店を促す。予約・問い合わせが主な行動
- ECサイト:オンラインで商品購入。決済・配送が主な機能
業種別の店舗サイト構成
業種によって、店舗サイトに必要な情報や機能が異なります。代表的な業種ごとの特徴をご紹介します。
🍽️ 飲食店(レストラン・カフェ)
- メニュー・料理写真
- 席数・個室の有無
- 予約システム(ディナー予約など)
- こだわり・店舗の雰囲気
- アレルギー対応情報
- テイクアウト・デリバリー情報
💇 美容室・ヘアサロン
- スタイリスト紹介・指名可否
- メニュー・料金表
- 施術例(ビフォーアフター)
- オンライン予約システム
- 使用する薬剤・商品情報
- クーポン・初回割引
💅 ネイルサロン・エステ
- 施術メニュー・料金
- ネイルデザイン・施術例
- 予約フォーム
- 使用商品のこだわり
- お客様の声・ビフォーアフター
- 会員特典・ポイント制度
💆 整体・マッサージ院
- 施術内容・効果
- 料金・コース案内
- 施術者の資格・経歴
- 症状別の改善事例
- 予約システム
- 保険適用の有無
🏥 クリニック・歯科医院
- 診療科目・対応症状
- 医師・スタッフ紹介
- 診療時間・休診日
- オンライン問診票
- 予約システム
- 保険診療・自費診療の案内
🏋️ ジム・フィットネス
- 料金プラン・会員種別
- 設備・マシン紹介
- トレーナー紹介
- 体験レッスン予約
- 入会手続き案内
- 会員の声・ビフォーアフター
店舗サイトに必要なページ構成
店舗サイトに最低限必要なページと、あると望ましいページをご紹介します。
必須ページ
- トップページ:店舗の魅力を伝える第一印象。最新情報も掲載
- メニュー・料金:提供するサービス内容と料金を明記
- 店舗情報・アクセス:住所、営業時間、定休日、地図、駐車場情報
- 予約・お問い合わせ:予約フォームまたは電話番号を目立つ位置に
推奨ページ
- スタッフ紹介:顔写真と簡単なプロフィール。親近感を演出
- お客様の声:実際の利用者のレビュー。信頼性向上
- 施術例・実績:ビフォーアフター写真や過去の事例
- よくある質問(FAQ):初めての方の不安を解消
- ブログ・お知らせ:キャンペーン情報や業界知識を発信
- 採用情報:スタッフ募集がある場合
おすすめWordPressテーマ
SWELL(国産・有料 - 17,600円)
- 特徴:万能型高機能テーマ、全業種対応
- おすすめポイント:洗練されたデザイン、店舗情報が見やすい、更新簡単
- 誰におすすめ:全業種の店舗、デザイン重視、情報更新が多い店舗
TCD BLOC(国産・有料 - 16,800円)
- 特徴:店舗向けテーマ、予約・アクセス導線最適化
- おすすめポイント:飲食店・サロン向けデザイン、コスパ良好
- 誰におすすめ:飲食店、美容室、カフェ、バー
Lightning(国産・無料 + 有料プラグイン)
- 特徴:国産の高機能無料テーマ
- おすすめポイント:無料で始められる、拡張プラグインで機能追加可能
- 誰におすすめ:予算を抑えたい店舗、まずは無料で始めたい方
必須プラグイン
店舗サイトに役立つプラグインをご紹介します。
予約システム
- Amelia:多機能な予約管理システム。スタッフ別の予約も可能
- Booking Calendar:シンプルな予約カレンダー
- MTS Simple Booking:日本製。日本の営業形態に対応
Googleマップ表示
- WP Google Maps:Googleマップを簡単に埋め込み
- MapPress:複数店舗の地図表示に対応
お問い合わせフォーム
- Contact Form 7:定番のフォーム作成プラグイン
- WPForms:ドラッグ&ドロップで簡単作成
営業時間表示
- Business Hours Indicator:現在営業中かを自動表示
- Opening Hours:営業時間を分かりやすく表示
SNS連携
- Smash Balloon:Instagram、Facebookのフィードを表示
- Social Warfare:シェアボタンを設置
SEO対策
- Yoast SEO:総合的なSEO対策
- All in One SEO Pack:初心者向けSEOプラグイン
店舗サイト構築の手順
WordPressで店舗サイトを構築する基本的な流れを解説します。
事前準備
サイト構築前に以下を準備しておきましょう。
- 店舗の外観・内装写真(10枚程度)
- メニュー・料金表
- スタッフの顔写真とプロフィール
- 営業時間、定休日、アクセス情報
- 店舗のこだわりや特徴を文章化
サーバー・ドメインの契約
店舗サイトには、安定性と速度が重要です。
- 推奨サーバー:エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップ
- ドメイン:店名や地域を含めると分かりやすい(例: shibuya-salon.com)
WordPressのインストール
レンタルサーバーの簡単インストール機能を使用します。
テーマの選択・インストール
業種に合ったテーマを選び、インストールします。
基本設定
- サイトタイトル・キャッチフレーズ(店名・業種)
- パーマリンク設定(「投稿名」推奨)
- SSL化(https化)
- タイムゾーンを「東京」に設定
必要なプラグインのインストール
- 予約システム(Ameliaなど)
- お問い合わせフォーム(Contact Form 7)
- Googleマップ(WP Google Maps)
- SEO対策(Yoast SEO)
固定ページの作成
以下の固定ページを作成します。
- トップページ(または最新情報を投稿で表示)
- メニュー・料金
- 店舗情報・アクセス
- スタッフ紹介
- お問い合わせ・予約
Googleマップの設置
- Google Maps APIキーを取得(無料)
- プラグインにAPIキーを設定
- 店舗の住所を入力して地図を表示
- アクセスページに地図を埋め込み
予約システムの設定
Ameliaプラグインを使った予約システムの設定例です。
- 営業時間の設定
- スタッフ情報の登録
- サービス(メニュー)の登録
- 予約可能時間の設定
- 通知メールの設定
デザイン調整
- 店舗イメージに合ったカラー設定
- ヘッダーに電話番号を表示
- フッターに営業時間・住所を記載
- CTA(予約ボタン)を目立つ位置に配置
スマホ対応の確認
店舗サイトの70%以上がスマホからのアクセスです。
- スマホで表示が崩れていないか確認
- 電話ボタンがタップしやすいサイズか確認
- 地図がスマホで見やすいか確認
- 予約フォームがスマホで入力しやすいか確認
公開前チェック
- 営業時間、電話番号、住所に間違いがないか
- 予約フォームが正常に動作するか
- Googleマップが正しい位置を示しているか
- リンク切れがないか
- 全ページがSSL化されているか
店舗サイト運営のポイント
1. スマホ対応は最優先
店舗を探している人の多くはスマホで検索します。
- 電話番号をタップで発信できるようにする(tel:リンク)
- 地図をタップでGoogleマップアプリが開くように
- 予約ボタンは大きく、タップしやすい位置に
- 文字サイズは読みやすく(最低14px以上)
2. 最新情報を定期的に更新
更新されていないサイトは「営業しているのか?」と不安にさせます。
- 月1回以上はブログやお知らせを更新
- 臨時休業、営業時間変更は即座に掲載
- 季節メニューやキャンペーン情報を発信
3. Googleマイビジネスとの連携
Googleマップでの表示を最適化しましょう。
- Googleマイビジネスに登録
- 写真を定期的に追加
- 口コミに返信する
- 投稿機能で最新情報を発信
4. 口コミ・レビューの活用
第三者の意見は強力な信頼材料です。
- お客様の声をサイトに掲載(許可を得て)
- Googleレビューを増やす施策
- 悪い口コミにも誠実に対応
5. SNSとの連携
InstagramやFacebookで日常を発信しましょう。
- Instagramのフィードをサイトに表示
- キャンペーン情報はSNSとサイトの両方で告知
- SNSからサイトへの導線を明確に
6. ローカルSEO対策
「地域名 + 業種」での検索上位を目指します。
- タイトルやメタディスクリプションに地域名を含める
- 住所は正確にNAP(Name, Address, Phone)形式で統一
- 構造化データ(LocalBusiness)を設定
- 地域情報ブログを書く
よくある質問
Q1. 予約システムは有料ですか?
A. 無料のプラグインもありますが、機能制限があります。本格的な予約管理をするなら有料版(月1,000〜5,000円程度)がおすすめです。ただし、初期段階では無料版で試してから有料版に移行する方法もあります。
Q2. Googleマップの表示は無料ですか?
A. 基本的に無料ですが、APIキーの取得が必要です。月間の表示回数が一定数(約25,000回)を超えると課金が発生しますが、通常の店舗サイトでは無料枠内で収まります。
Q3. 複数店舗を展開している場合、サイトはどうすべきですか?
A. 店舗数が5店舗以下なら1つのサイト内で各店舗のページを作成する方法が管理しやすいです。それ以上の場合は、本部サイト + 各店舗サイトの構成も検討しましょう。
Q4. ホットペッパービューティーや食べログとの違いは?
A. ポータルサイトは集客力が強いですが、掲載料が高額で他店との比較もされます。自社サイトは初期費用のみで運営でき、ブランディングも自由です。両方を併用するのが理想的です。
Q5. クレジットカード決済を導入できますか?
A. はい、可能です。予約時の事前決済や、オンライン販売(物販)にも対応できます。Stripe、PayPalなどの決済サービスと連携するプラグインがあります。ただし、決済手数料(3〜4%程度)がかかります。
Q6. サイトを作ったら勝手にお客さんが来ますか?
A. いいえ、サイトを作っただけでは集客できません。Googleマイビジネスへの登録、SNS発信、広告運用、SEO対策など、継続的な集客施策が必要です。サイトは「お客さんが見つけてくれた時の受け皿」として機能します。
まとめ
店舗サイト構築のチェックリスト
- ✓ 業種に合ったテーマを選ぶ
- ✓ 営業時間・定休日を明記
- ✓ 電話番号を目立つ位置に配置
- ✓ Googleマップを設置
- ✓ メニュー・料金表を掲載
- ✓ 予約システムを導入
- ✓ スタッフ紹介ページを作成
- ✓ お客様の声を掲載
- ✓ SSL化を実施
- ✓ スマホ表示を確認
- ✓ Googleマイビジネスに登録
- ✓ SNSアカウントとリンク
店舗サイトは、来店前の不安を解消し、「行ってみたい」と思わせることが最も重要です。WordPressを使えば、専門知識がなくても本格的な店舗サイトを構築できます。
このページで解説した内容を参考に、あなたの店舗に合ったサイトを構築してください。不明点があれば、トラブルシューティングや用語辞典も活用しましょう。