CDNが使えるレンタルサーバー徹底比較
「CDN標準搭載」を謳うサーバーは複数ありますが、実際に調べてみると「本当に無料で含まれているもの」と「高速化技術を便宜的にCDNと呼んでいるだけのもの」「実は有料オプションのもの」が混在しています。ここでは実態を正確に確認した上で、本当にCDNを無料で使えるサーバーを整理します。
CDNとは何か・本記事の判断基準
CDN(Content Delivery Network)とは、Webサイトのデータを、世界中・国内各地に分散配置されたキャッシュサーバー(エッジサーバー)に一時保存し、訪問者に地理的に近いサーバーから配信することで、表示速度の向上とオリジンサーバーの負荷軽減を実現する仕組みです。
本記事では、以下の基準を満たすもののみを「CDN」として扱っています。
CDNとして扱う条件
提供会社自身が「CDN(Content Delivery Network)」と明確に定義し、地理的に分散したキャッシュサーバーを介した配信を行っていることが確認できるもの
CDNとして扱わないもの
「高速化技術」「アクセラレータ」等の名称で、サーバー内でのキャッシュ・最適化のみを行い、地理分散型の配信網を持つかどうかが確認できないもの
さくらのレンタルサーバ「コンテンツブースト」
無料標準搭載さくらインターネットが提供する「コンテンツブースト」は、さくら公式が「CDN(Content Delivery Network)とレンタルサーバーを自動連携し、Webサイトを高速で安定して表示できる機能」と明確に説明している、正真正銘のCDN機能です。難しい設定は不要で、コントロールパネルからドメインを選択するだけで有効化できます。
| プラン | 無料利用枠(月間転送量) | 超過時の料金 |
|---|---|---|
| ライト・スタンダード | 100GBまで無料 | 1GBあたり5円(税込) |
| ビジネス・ビジネスプロ・マネージドサーバ | 300GBまで無料 | 1GBあたり5円(税込) |
無料利用枠を超えた場合、追加設定をしていなければコンテンツブースト機能は自動的に停止され、意図しない高額請求は発生しません。継続利用したい場合のみ、課金設定を行って1GBあたり5円で使い続けられます。
| プラン | 月額(36ヶ月契約時) | SSD容量 | WordPress対応 |
|---|---|---|---|
| ライト | 131円〜 | 100GB | 非対応 |
| スタンダード | 425円〜 | 300GB | 対応 |
| ビジネス | 1,980円〜 | - | 対応 |
※上記はサーバー本体の基本料金です。コンテンツブーストのCDN利用自体に追加費用はかかりません(無料枠内の場合)。最新の料金は必ず公式サイトでご確認ください。
カラフルボックスのCDN
一般サーバーは有料カラフルボックスは、Cloudflareを基盤とした「ColorfulBox CDN」を提供しています。世界100ヶ国以上にキャッシュサーバーを持つCloudflareを採用しているため、CDNとしての実力は確かですが、一般向けサーバーでは月額440円〜の有料オプションという位置づけです。CDN購入後、ドメインのネームサーバーをCloudflare側の情報に変更する設定が必要になります。
| プラン | 36ヶ月契約 | 1ヶ月契約 | ドメイン数 |
|---|---|---|---|
| ライト | 440円/月 | 550円/月 | 1個 |
| スタンダード | 880円/月 | 1,100円/月 | 2個 |
| プレミアム | 2,200円/月 | 2,750円/月 | 5個 |
| サーバー種別 | おすすめプラン | 月額(12ヶ月契約時) | CDN費用の目安(年間) |
|---|---|---|---|
| 一般向けサーバー | BOX2 | 1,166円〜 | +5,808円〜(ライトプラン加算時) |
| アダルト対応サーバー | BOX2 | 1,650円〜 | 0円(CDN込み) |
※一般向けサーバーでCDNまで含めた実質コストを試算する際は、サーバー本体料金にCDNオプション料金を加算して比較してください。最新の料金は必ず公式サイトでご確認ください。
2社の比較表
| サーバー | CDN名称 | 標準搭載か | 無料枠・料金 |
|---|---|---|---|
| さくらのレンタルサーバ | コンテンツブースト | ◎ 無料標準搭載 | 月100〜300GBまで無料 |
| カラフルボックス(一般向け) | ColorfulBox CDN | △ 有料オプション | 月額440円〜 |
| カラフルボックス(アダルト対応) | ColorfulBox CDN | ◎ 無料標準搭載 | サーバー料金に含む |
用途別の選び方
- とにかく追加費用なくCDNを使いたい:さくらのレンタルサーバが第一候補です。100〜300GBの無料枠は一般的な個人ブログ・中小サイトであれば十分な容量です。
- アダルトサイトを運営したい:カラフルボックスのアダルト対応サーバーであれば、CDNが無料で含まれています。
- 特定のサーバー会社にこだわりがなく、Cloudflareを直接使いたい:本記事の対象外ですが、Cloudflareへ直接無料登録し、ネームサーバーを変更する方法もあります。
よくある質問(FAQ)
- CDNが「標準搭載」とはどういう意味ですか?
レンタルサーバーの基本料金に含まれており、追加契約や別料金なしで一定の利用枠まで無料で使える状態を指します。本記事では、この基準を満たすサービスのみを「標準搭載」として扱っています。
- エックスサーバーのXアクセラレータやConoHa WINGのWEXALはCDNではないのですか?
これらは主に、サーバー側で静的ファイルをキャッシュしたりページを最適化したりする高速化技術です。地理的に分散したエッジサーバーを介してコンテンツを配信する、CDN本来の仕組みとは性質が異なると考えられるため、本記事では「CDN標準搭載」には含めていません。
- カラフルボックスでCDNを無料で使う方法はありますか?
はい、カラフルボックスの「アダルト対応サーバー」を契約すれば、CDNが無料で標準搭載されます。ただし一般向けサーバーでは有料オプション(月額440円〜)となる点にご注意ください。