🚀 公開・配布準備
テーマを公開・配布するための最終準備を行います。screenshot.png、readme.txt、ライセンス情報の追加、本番環境への移行方法、そしてテーマの配布方法まで解説します。
screenshot.pngの作成
テーマ選択画面で表示されるサムネイル画像を作成します。
📸 screenshot.pngの仕様
- ファイル名: screenshot.png(必ず小文字)
- 推奨サイズ: 1200px × 900px
- 形式: PNG形式
- 配置場所: テーマフォルダ直下
作成方法
-
テーマのプレビューをキャプチャ
ブラウザでサイトを表示し、全画面スクリーンショットを撮影します。
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画像を編集
Photoshop、GIMP、Canvaなどで1200px × 900pxにリサイズします。
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screenshot.pngとして保存
テーマフォルダ直下に保存します。
⚠️ 注意点
screenshot.pngがないと、テーマ選択画面で「No Image」と表示されます。必ず作成しましょう。
readme.txtの作成
テーマの説明ファイルを作成します。WordPress公式ディレクトリに登録する場合は必須です。
💡 readme.txtの項目説明
- Description: テーマの詳しい説明
- Installation: インストール手順
- FAQ: よくある質問
- Changelog: 更新履歴
- Credits: 使用しているライブラリやリソースの記載
ライセンスファイルの追加
WordPressテーマはGPLv2ライセンスに従う必要があります。
LICENSE.txtを作成
💡 GPLv2ライセンスとは?
自由にテーマを使用・改変・配布できるライセンスです。WordPress公式テーマディレクトリに登録する場合は必須です。有料販売も可能ですが、購入者は自由に再配布できる権利を持ちます。
公開前のチェックリスト
テーマを公開する前に、以下の項目を確認しましょう。
必須ファイル
- style.css にテーマ情報が正しく記載されている
- index.php が存在する
- screenshot.png が配置されている
- readme.txt が作成されている
- LICENSE.txt が追加されている
コード品質
- wp_head() がheader.phpに記述されている
- wp_footer() がfooter.phpに記述されている
- 全てのPHPファイルにエラーがない
- セキュリティ対策(エスケープ処理)が実装されている
- 不要なコメントやデバッグコードが削除されている
デザイン・機能
- レスポンシブデザインが正しく動作する
- 主要ブラウザで表示確認済み
- 画像が正しく表示される
- メニュー・ウィジェットが動作する
- 404ページが正しく表示される
パフォーマンス
- 不要なファイルが削除されている
- 画像が最適化されている
- CSSが最小化されている(オプション)
本番環境への移行
ローカル環境で開発したテーマを本番サーバーに移行します。
方法1: FTPでアップロード
-
テーマフォルダを圧縮
mythemeフォルダ全体をZIP形式で圧縮します。
-
FTPクライアントで接続
FileZillaなどのFTPクライアントで本番サーバーに接続します。
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テーマをアップロード
wp-content/themes/フォルダにmythemeフォルダをアップロードします。 -
テーマを有効化
WordPress管理画面 → 外観 → テーマ から有効化します。
方法2: 管理画面からアップロード
-
テーマをZIP圧縮
mythemeフォルダをZIP形式で圧縮します。
-
管理画面からアップロード
WordPress管理画面 → 外観 → テーマ → 新規追加 → テーマのアップロード
-
ZIPファイルを選択
圧縮したZIPファイルを選択して「今すぐインストール」をクリックします。
-
有効化
インストール完了後、「有効化」をクリックします。
⚠️ 本番環境移行の注意点
- 必ず事前にバックアップを取る
- ローカル環境のURLと本番環境のURLが異なる場合、データベースの置換が必要
- 画像などのメディアファイルも移行する
- プラグインの互換性を確認する
テーマの配布方法
作成したテーマを他の人に配布する方法を紹介します。
WordPress公式ディレクトリへの登録
最も信頼性の高い配布方法です。厳格な審査がありますが、クリアすれば多くのユーザーに使ってもらえます。
登録手順
-
テーマレビューガイドラインを確認
WordPress Theme Review Handbook を読み、要件を満たしているか確認します。
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Theme Check プラグインで検証
Theme Check プラグインをインストールし、テーマをスキャンしてエラーがないか確認します。
-
テーマをアップロード
wordpress.org/themes/upload/ からテーマをアップロードして申請します。
-
レビューを待つ
レビュアーがコードをチェックし、フィードバックを返します。指摘事項があれば修正して再提出します。
-
承認・公開
すべての要件を満たせば、公式ディレクトリに公開されます。
💡 審査のポイント
- コーディング規約(WordPress Coding Standards)に準拠
- セキュリティ対策が実装されている
- 翻訳対応(i18n)がされている
- アクセシビリティを考慮している
- GPL互換ライセンス
テーマのバージョン管理
Gitを使ったバージョン管理をおすすめします。
Gitの基本操作
バージョン番号の付け方
セマンティックバージョニングを推奨します:
- 1.0.0: 最初のリリース
- 1.1.0: 新機能追加(互換性あり)
- 1.1.1: バグフィックス
- 2.0.0: 大幅な変更(互換性なし)
テーマのメンテナンス
公開後も継続的なメンテナンスが重要です。
定期的に行うこと
- WordPress新バージョンでの動作確認 - 年2-3回のメジャーアップデートに対応
- セキュリティアップデート - 脆弱性が見つかった場合は即座に対応
- バグ修正 - ユーザーからの報告に対応
- 機能追加 - ユーザーの要望に応える新機能の追加
- ドキュメント更新 - readme.txtやChangelogの更新
次のステップ:応用編
基本的なテーマ作成をマスターしたら、さらに高度な機能に挑戦しましょう。
応用編で学べること
📋 カスタムポストタイプ
投稿とは別の独自のコンテンツタイプを作成
📝 カスタムフィールド
記事に独自の情報を追加する方法
🎨 カスタマイザーAPI
リアルタイムプレビュー付きの設定画面
🧩 ブロックエディタ対応
Gutenbergブロックの作成とカスタマイズ
🔌 REST API活用
ヘッドレスWordPressとAPI連携
⚡ パフォーマンス最適化
ページ速度の劇的な改善方法
🌍 多言語対応
国際化とローカライズの実装
♿ アクセシビリティ
WCAG準拠のテーマ作成
🔒 セキュリティ対策
XSS、SQLインジェクション、CSRF対策
おめでとうございます!
🎉 テーマ作成完了!
STEP 1からSTEP 6まで、お疲れさまでした!あなたはWordPressオリジナルテーマの作成方法を習得しました。
学んだこと
- ✅ ローカル開発環境の構築
- ✅ WordPressテーマの基本構造
- ✅ テンプレートファイルの作成
- ✅ functions.phpによる機能追加
- ✅ カスタムテンプレートの実装
- ✅ テーマの公開・配布準備
これから
作成したテーマをベースに、さらにカスタマイズを進めていきましょう。実際のプロジェクトで使いながら、スキルを磨いていくことが上達への近道です。
🔌 次のステージへ:プラグイン開発
テーマ開発をマスターしたら、プラグイン開発に挑戦しましょう。フックやPHP、テンプレートの知識がそのまま活かせます。テーマで「見た目」を作り、プラグインで「機能」を追加することで、本格的なWordPressサイト開発が完成します。
プラグイン作成ガイドへ →