なぜローカル環境が必要なのか?

WordPressテーマの開発では、本番サーバーで直接作業するのではなく、自分のパソコン上にWordPress環境を構築する「ローカル開発環境」を使うのが一般的です。

💡 ローカル環境のメリット

  • インターネット接続不要で開発できる
  • 失敗してもサイトに影響がない
  • 何度でもテスト・やり直しができる
  • 表示速度が速く、作業効率が高い
  • レンタルサーバー代が不要

ローカル開発環境の選び方

代表的なローカル開発環境を比較して、自分に合ったツールを選びましょう。

ツール名 難易度 おすすめ対象 特徴
Local by Flywheel ⭐ 簡単 初心者 クリック操作だけで環境構築。最も簡単で初心者向け。
XAMPP ⭐⭐ 普通 初心者〜中級者 Apache、MySQL、PHPを一括インストール。定番ツール。
MAMP ⭐⭐ 普通 Mac ユーザー Mac向けの定番。操作がシンプルで使いやすい。
Docker ⭐⭐⭐ 難しい 中級者〜上級者 複数プロジェクト管理に便利。本番環境に近い設定が可能。

✅ 初めての方へのおすすめ

Local by Flywheelを強くおすすめします。インストールから環境構築まで10分程度で完了し、難しい設定は一切不要です。無料で使えて、WindowsとMacの両方に対応しています。

Local by Flywheelのインストール手順

最も簡単なLocal by Flywheelを使った環境構築方法を解説します。

  1. 公式サイトからダウンロード

    Local by Flywheel公式サイト(https://localwp.com/)にアクセスし、「FREE DOWNLOAD」ボタンをクリック。OSを選択してダウンロードします。

  2. インストーラーを実行

    ダウンロードしたファイルを開き、画面の指示に従ってインストールを進めます。特別な設定は不要で、すべてデフォルトのままで問題ありません。

  3. 新しいサイトを作成

    Localを起動し、「+ Create a new site」ボタンをクリック。サイト名(例: mytheme-dev)を入力します。

  4. 環境設定を選択

    「Preferred」を選択すると、推奨設定で自動構築されます。PHPバージョンやWebサーバーを指定したい場合は「Custom」を選択します。

  5. WordPress設定

    管理者ユーザー名、パスワード、メールアドレスを設定します。ローカル環境なので簡単なもので構いません(例: admin / admin)。

  6. サイトの起動

    「ADD SITE」をクリックすると、自動的にWordPressがインストールされます。数分で環境構築が完了します。

✅ 環境構築完了!

「ADMIN」ボタンをクリックすると管理画面、「OPEN SITE」をクリックするとサイトが表示されます。これでWordPressテーマ開発の準備が整いました!

開発に必要なツール

1. コードエディタ(必須)

テーマファイルを編集するためのエディタが必要です。

💻 Visual Studio Code(VS Code)

最もおすすめのエディタです。無料で高機能、WordPress開発に便利な拡張機能が豊富です。

  • 公式サイト: https://code.visualstudio.com/
  • おすすめ拡張機能:
    • PHP Intelephense - PHP補完機能
    • WordPress Snippets - WordPress関数のスニペット
    • Prettier - コード整形
    • Auto Rename Tag - HTMLタグの自動リネーム
    • Live Server - ブラウザ自動更新

2. FTPクライアント(推奨)

本番環境へのアップロードに使用します。FileZillaやCyberduckが無料で使いやすくおすすめです。

3. ブラウザ開発者ツール(必須)

ChromeまたはFirefoxのデベロッパーツールを使って、CSSの確認やデバッグを行います。ブラウザに標準搭載されているので、別途インストールは不要です。

⚠️ ブラウザ開発者ツールの開き方

  • Windows: F12キーまたは Ctrl + Shift + I
  • Mac: Command + Option + I
  • 右クリック → 「検証」または「要素を調査」

VS Codeの初期設定

VS Codeをインストールしたら、WordPress開発に便利な設定を行いましょう。

拡張機能のインストール方法

  1. 拡張機能パネルを開く

    左サイドバーの四角いアイコン(Extensions)をクリックするか、Ctrl+Shift+X(Mac: Command+Shift+X)を押します。

  2. 拡張機能を検索

    検索ボックスに「PHP Intelephense」と入力し、表示された拡張機能の「Install」ボタンをクリックします。

  3. 他の拡張機能も同様にインストール

    WordPress Snippets、Prettier、Auto Rename Tagなども同じ手順でインストールします。

設定ファイルのカスタマイズ

VS Codeの設定(settings.json)に以下を追加すると、より快適に開発できます。

{ "editor.formatOnSave": true, "editor.tabSize": 2, "files.autoSave": "afterDelay", "files.autoSaveDelay": 1000, "emmet.includeLanguages": { "php": "html" } }

テーマフォルダの場所を確認

作成したテーマファイルを保存する場所を確認しましょう。

📁 テーマフォルダのパス

WordPressのテーマは以下のディレクトリに保存されます:

wp-content/themes/あなたのテーマ名/

Localの場合:

Localの管理画面で「Go to site folder」をクリックすると、サイトのフォルダが開きます。その中の app/public/wp-content/themes/ がテーマフォルダです。

✅ VS Codeでフォルダを開く

VS Codeで「ファイル」→「フォルダーを開く」から、themesフォルダまたはサイト全体のフォルダを開くと、ファイルの編集がしやすくなります。

動作確認

環境構築が正しくできているか確認しましょう。

  1. WordPressにログイン

    Localで「ADMIN」ボタンをクリックし、設定したユーザー名とパスワードでログインします。

  2. 外観メニューを開く

    管理画面の左メニューから「外観」→「テーマ」をクリックします。

  3. デフォルトテーマを確認

    Twenty Twenty-Fourなどのデフォルトテーマがインストールされていることを確認します。これらが表示されていれば、環境は正しく動作しています。

まとめ

STEP 1では、以下の準備が完了しました:

🎉 次のステップへ!

環境準備が完了しました!次のSTEP 2では、実際に最小構成のテーマファイルを作成します。わずか2つのファイルでWordPressテーマが動作する仕組みを学びましょう。